ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

3月16日小児医療講座  「働くパパママ必見!子どもの病気との付き合い方」&復職について・・・

2013-02-26 07:04:00 | イベント情報
知ろう小児医療守ろう子ども達の会の主催講座が大森で3月16日にあります。
 
この講座、とってもお勧めです!!
 

「どうして保育園に通い始めてから病気ばかりなの?」
「今日は仕事休めない。熱は下がったから保育園連れて行って大丈夫?」
「保育園お迎え後に発熱。もう小児科は閉まっているし、救急に行った方がいいの?」
―― 働くパパ・ママにとって「子どもの病気」はいつも頭を悩ませる問題ですね。
この講座は、
◇集団生活でかかりやすい病気や感染症の基礎知識
◇病院を受診するかどうか
◇保育園を休むかどうかの判断の目安
◇お家でのケアの方法(お薬の飲み方や過ごし方)  など

診察の時のときに「聞こう!」と思っても、
なかなかゆっくり質問出来ない疑問を、
小児科の先生に分かりやすく説明していただきましょう。

保育園に通わせているママパパだけでなく、
専業ママやこれから保育園や幼稚園に入園させる方にもお役立ち情報満載!!

土曜日の開催ですので、ぜひともパパママそろってご参加下さい。
(おじいちゃん、おばあちゃんのご参加も大歓迎!)

お申込みお待ちしております。

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【講座名】「働くパパママ必見!子どもの病気との付き合い方」
      ~お家で出来ることから救急にかかる目安まで~
【日時】2013年3月16日(土)14時~16時 (受付13時半~)
【場所】Luz大森 4F大田区入新井集会室
    http://www.luz-omori.com/index.html
【講師】山口佳世先生(東邦大学医療センター大橋病院 小児科医) 
【定員】40名(先着順) ※1 歳以下のお子様は同伴受講可。
【参費】1000 円(ご夫婦参加の場合 1500円/組)
【託児費】無料(先着 20 名)※託児は 3 ヶ月から未就学までのお子様がご利用いただけます。
【お申込み】 こちらのお申込みフォームよりお申込みください。
      https://ssl.form-mailer.jp/fms/88ee0393230475
※受付後「受付確認メール」をお送りいたします。
お申込み後、1 週間経っても連絡がない場合何らかの不具合の可能性がございますので、
お手数ですが下記のお問合せ先まで、ご連絡ください。

【主催】一般社団法人知ろう小児医療守ろう子ども達の会
    http://shirouiryo.com/
【お問い合わせ】kouza@shirouiryo.com

~この講座は『2012年度パルシステム東京市民活動助成基金』の助成を受けて行っております~
 
 
この春、復職を迎える方々は不安と緊張の日々かもしれませんね。
 
杉並区でも、やっと保育園が決まった人、そして、決まらない人・・・
 
決まっても不安がつのる時期・・・
 
どんなふうに時間を使って、用意するか?仕事をこなすか?
 
段取りを頭で考えて・・・
 
私も懐かしく思い出します。
 
仕事途中に、冷蔵庫をなかを思い出しながら献立考え、買い物リストを作り、病院を出る時刻から、分単位で買い物、お迎え、家事、そして、
 
いつもほんの少しの公園・・・懐かしいです・・・(遠い目
 
今回は珍しい土曜日講座です。
 
ママが知るだけでなく、パパもおじいちゃんおばあちゃんも知ってもらっているともっと共有できて安心です。
 
とっても素敵な先生だそうです。私もお会いするの楽しみ
 
 
昨日は同じく知ろうの会の「復職前講座」やはりこの時期の定番講座の担当でした。
 
保育園に入るのは、「保活」という言葉のとおり、激戦です。
 
以前は「仕事にこの時期にもどるからその時期に保育園に」というあたりまえの考え方だったのに、
 
今は「仕事にもどるためには、どの時期が一番入りやすいか、どう確保するのがいいのか、どう働くか」に変わってます。
 
中には、定員の席を確保するのに、入園していないのに、年度初めから年度途中の入園のための保育料を請求する保育園もあるそう。
 
そんなこと、許されるの?
 
合意があればあり、なのか?
 
民間企業の参入、経営理論優先では、こうなるというよい例のように思います。
 
子どもの福祉は?どうなるのか・・・
 
共働きが当たり前になりつつある社会で(それ自体が悪いとは全く思ってないですが)、
 
やはり、母親の立場って弱いんだろうか?それが普通だと思ってしまうのか?
 
なぜ?と思ってしまうような言葉を聞きました。
 
「もう少しの間は働かなくってもいいって夫に言われた」という言葉です。
 
以前は「働いてもいい」という言葉だったのに。
 
どちらにしても、私には違和感のある嫌な言葉です。
 
働くのも働かないのも、いつ戻るかも、どんなふうに働くかも(何割くらいとか何日くらいとか何時間くらいとか)、
 
決めるのは働く人、つまり母親、ではないでしょうか?
 
それを決めるのは、働く人の権利ではないでしょうか?
 
なぜ、働くこと、働かないことを許可してもらわなければならないのか。
 
 
権利を持つとともに、その選択に自信と責任と誇りを持ってほしいなとは思います。
 
働かない選択をした人は、家での子育て・仕事に誇りを持ってほしいということです。
 
どんな自分でいるのがいいのか、考えて出した結論。
 
しっかり納得できていること。
 
そして、決めたらとりあえず、頑張るということ。
 
それは、どんな立場でも同じなのではないかなということです。
 
自分だけのことでないからこそ、大事な子どものことですから、家族の協力も必要なことだから、とても難しく悩むことも多いですよね。
 
でも、自分の結論に納得できてないと、子どもと離れるのはさらに辛くなってしまうものです。
 
これは、長年の私の経験からですが。
 
子どもがかわいそう、子どもに申し訳ない、そんな気持ちでいると、本当に子どもの方が離れがたいのですよね。
 
「お母さんは働くって決めたのよ。それがお母さんなんだよ。」
 
「ママは頑張るからね。あなたも頑張って」
 
そういう気持ちで、子どもを信頼できる人に託せたらいいですね。
 
最初は難しいと思います。
 
病気になれば、絶対(ほとんどの)母親は自分を責めます。
 
私が仕事をしているからだ、と。
 
いつもバタバタしてきちんとみてあげてないからだ、と。
 
そんなことはない。病気になるときはなるんだと思います。
 
できることだけやって(予防接種とか、生活管理とか)、子どもと向き合っていれば、後悔は少ないでしょう。
 
決めたこと・考えて出した結論を、とりあえず頑張ってね~って、
 
それを伝えたい講座です。
 
もちろん、子どもの病気のこと、生活リズムのこと、窒息やけいれんのこと、いろんな話をしましたが、
 
復職するママに一番伝えたいのはそのことです。
 
ママの精神状態は、子どもに影響しますからね。
 
くよくよしないで、ど~んと頑張ってね!って伝えたいのです。
 
きっと、子どもには新しい世界。
 
いろんな刺激がいっぱいです。
 
保育園だと、家ではできないことができたりします。
 
ごはんも、トイレも長男は保育園でできるようになりました。
 
そして、保育園デビューのママにも素敵な刺激がいっぱいです。
 
働いている仲間のママたちや、信頼できる先生方のありがたさ。
 
仲間で励ましあうってことだってあります。
 
私も保育園ママにいっぱい助けられました。
 
私の長男は小学生でお兄ちゃんになったので、いっぱい助けてもらいました。
 
そんな仲間がいっぱいできると思います。
 
思い返すと、私は保育園の仲間にも幼稚園の仲間にも、本当に助けられています。
 
ありがたいことです。
 
私も、これから、恩返しをしていきたいです。
 
今の仕事が恩返しになっていくといいなと思っているのです。
 
信頼できる人に、感謝しつつ助けてもらう、そういう技術が必要ですね。
 
信頼だって、作り上げていくものですね。
 
保育園では、いろんなことがあって、いろんなことを考えると思います。
 
家族間でも、職場でも、保育園でも、新しい生活、ですからね。
 
そして、そのことが、お母さんのさらなる成長につながっているのだろうなと思います。
 
無理はしないで!頑張ってくださいね~応援してます
 
 
 
 

風疹の流行が大変な状況です。

2013-02-21 00:43:03 | 医療情報

テレビニュースでも連日のように報道されてますので、ご存じとは思いますが、風疹の流行が爆発的に起こっていて、

久しぶりの流行と騒がれていた去年の比ではないことが感染研の報告でわかります。

関東、特に東京で流行していること。

18歳以上、特に30歳代で、男性が女性よりずっと多いこと。

発症者のほとんどがワクチンを未接種、または接種歴不明です。

風疹自体は、それほど重い病気ではないです。

(それでも、こういう病気は大人でなると、普通はかなり辛いものですけれど。)

でも、大騒ぎされているのは、妊娠中、特に初期のお母さんが感染すると、胎内で赤ちゃんも感染して、先天性風疹症候群になってしまうからです。

風疹ワクチンは、予防接種の中では、社会で病気を減らす、社会で弱者を守る、そういうことが特に大事なワクチンです。

免疫を持っている率が高いほど流行は起こりにくくなります。

そのために、免疫獲得率を上げなければならないのです。

日本の風疹の歴史をみれば、どうして30歳代の男性(20歳以降)に多いかがわかります。

以下、ワクチンの歴史は「予防接種ノート」(診断と治療社)参照です。

1977年から、それまでの流行をなくそうと中学生の女子に定期接種を開始しました。

(この直前の流行で沖縄で多くの先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれました)

その時中学生以上だった人、つまり、1965年以前生まれの世代では、男女とも定期接種されていないのです。

それでも、先天性風疹症候群をなくすためには社会から流行をなくすことが大事だということで、

(中学生の女子だけの接種では流行はなくならなかったし、先天性風疹症候群の赤ちゃんも産まれたということ)

1995年から、1歳から(12か月から90か月)全ての幼児が対象になった(男児も、ということ)。

そして、そのままでは2歳~13歳までが接種漏れになるので、6歳と14歳で移行措置の接種が開始されました。

ところが、この接種時期を変更したことによって、一回も受けなかった人が出てきました。

(自治体によっては10~20%とも)

2006年のMRの二回接種開始後、3期(中学1年生)や4期(高校3年生)の移行措置を5年間してきたのと同じですね。

(今年度は移行措置の最終年度で、5年目です)

だから、22~3歳くらい以上の男性は移行処置のときに受けていないと未接種です。

つまり、男女ともに一歳で一回目の接種してるのが22~3歳までの世代ということですね。

2006年からMR(麻疹風疹の混合ワクチン)の二回接種になりました。

MRの移行措置(3期4期の接種)のおかげで、今の22歳くらいまでの人は、きちんと受けていれば2回目の接種ということですが、

この3期4期も接種率は常に低かったことがずっと心配されていました。

移行期の3・4期で受けていないと一回です。

それ以上の世代は女性では一回接種する機会が中学生であったけれど、

男性で、1歳での接種をしていないための移行処置の接種をしていないと未接種になってしまいます。

男の子だからいいだろうと、それまで女の子にしかしてなかったのにと考える人も少なくなかったのかもしれません。

1989年から、MMRというワクチンが導入されたけれど、

当初から副反応が話題になってたので、接種率は高くなかったのでしょう。

 

今までなぜ、今回のような爆発的な流行がなかったのでしょう・・・?

こうして、歴史を振り返ると、もっと早くこういう流行がある可能性だってあったのだと思います。

おこるべくしておこったもののようにも思えてきます。

 

今からできることは・・・

子どもは、就学前までにMRワクチンを2回接種をきちんと受けさせること。

特に妊娠を意識する人は、ワクチンを。それも、麻疹ワクチン風疹ワクチンが1回なら、MRワクチンがお勧めです。そして、二か月避妊。

1回接種では不安なので、未接種の人・不明は人だけでなく一回接種の人も。

1回接種で不安というのは、生ワクチンといえど、免疫が弱まってくるからです。

その場合、抗体価を調べないまま接種しても大丈夫です。

検査費用はワクチン費用に回した方がいいと思います。

不妊治療を希望する人は、ワクチンをして二か月避妊して、治療開始。

妊娠時の検査で、風疹抗体価が低いといわれたことがある人は、出産後体調のいい時に早めにワクチンを。

22歳以上、子ども時代に未接種、一回接種の人、接種歴のわからない人は男女ともにMRワクチンを。

周りに妊婦さんになりそうな人がいる方はお勧めです。(奥さん・姉妹とか・・・)

感染したかどうか不明の人も接種しても問題ありません。

妊娠中の人は・・・むやみに人ごみは避ける、特に流行地では・・・

妊娠初期から中期くらいまでは一番感受性の高い時期です。

奥さんが妊娠中の男性はすぐに!ワクチンを受けましょう~!

自分の子どもを守ることに繋がります。社会の免疫獲得率を上げることにもなります。

どの方にも風疹ワクチン単独でなくMRワクチンをお勧めするのは、麻疹だって二回接種が望ましいからです。

供給も安定していますし。

子ども達は二回接種が定期接種でできるのですから。

(2001年以降の出生の子どもは、就学までに定期接種でMRを二回接種しています。)

ひだまりクリニックでも、ご希望があれば、MRワクチン受けられます。

もちろん、麻疹になったことが確実だという方は、Rワクチン(風疹単独ワクチン)も受けられます。

ひだまりクリニックでは、MRワクチンを任意接種で受けるときは7000円、風疹単独では5000円です。

そう思うと、3月31日すぎると高校三年生の子は無料で受けられた4期の接種ができなくなってお金が結構かかるでしょう?

周りに中学1年生・高校3年生の方はいませんか?

まだMRの二回目を受けていない方は、急いで接種しましょうね。

 

 

 

 

 


YOMIURI ONLINE「赤ちゃんノート」

2013-02-17 13:59:58 | 医療情報

最近、定期的にYOMIURI ONLINEの「赤ちゃんノート」の取材協力をすることになりました。

子どものホームケアについて、です。

以前は、週一回の夕刊に掲載されていたこともありました。

今回改めて、いろんな切り口で、再登場です。

今回は「処方された薬は全部飲まなきゃいけないの?」

これは・・・若いころは、きちんと飲んでね~とか言ってましたけど・・・

すっかり治ったって場合は?と自分で突っ込みいれて、我が子たちにはまぁいいよね、となることも・・・

だって、下の子ほど、同じ症状でも薬を飲ませなくなってたし・・・

そりゃあ病院はどうするか?と言われれば、無難な方をいいますよね~

って、医者にあるまじき発言か!?

しかし!

ちゃんと飲んでほしい薬だってありますからね!

たとえば、溶連菌の薬とか・・・

対症療法の薬は、それに対して、きちんと飲まなくってもいいと思います。

そもそも・・・

セキや鼻水の薬は症状を和らげるためのもの、不快感を減らすためのもの、と思っておいた方がいいでしょう。

原因に対処する薬でないです。

医師の中でも考え方はいろいろあって、処方が全く違ってるので、どうなの?と思われるのでしょうね・・・

熱があっても、抗生物質処方しない医師もいれば、確実に処方する医師もいる。

子どもの熱の原因は8割ほどはウイルスといいますから、抗生物質はきかないんですけどね。

でも、確実に診察だけで診断するのも難しいから、抗生物質は処方されがちなんですよね。

医者は多くの患者を診なきゃいけません。

その患者はそれぞれに背景があって、薬に対するイメージが違います。

医療に求めるものも違います。

混んでいるときに、それぞれを丁寧に聞くことはできません。

だから、普遍的に一般的に、多くの方が望むであろう処方をします。

そして、もらった薬が飲まれないで家にためてる人がいることがあるのも知っています。

逆に、いらないですからね、と簡単に説明したつもりだったのが、納得できてなくて、

薬局から「お薬ほしいそうです」と電話があることもあります。

医者も大変なんです。

だから、私がよく言うのは、どう思っているのか医師に伝えよう~!です。

薬はなるべく飲みたくないのか、できるだけ欲しいのか、できたら、保育園に行ってるから二回内服にしてほしい、とか。

そういう希望に合う処方は、どちらでもいいときはできます。

でも、すべての希望に添えるわけではないということも覚えていてください。

医師は薬屋さんではないですから、診察して場合によっては検査して、診断して、その上での判断には、

これは必要という場合と、これは不必要という場合があります。

だから、欲しくないと言われても、必要なものは処方して、なぜ必要かを説明します。

そのうえで納得して飲んでもらいたい、というわけです。

納得を得るために、思いを伝えましょう。質問をしましょう。

そんなお話しを医療講座ではしばしばしています。

同じ薬を飲むのでも、親が納得してるのとしてないのとの違いは、

子どもが内服を受け入れるかどうか、に影響しています。

と、私は考えています。

親が納得してることは、子どもはきちんと受け入れるものだ、または受け入れやすくなるものだと思います。

 

 


BCG接種期間に、変更があります

2013-02-14 00:45:25 | 医療情報

来年度から、BCGの定期接種期間が変わります。

今までの「6か月未満」から「1歳未満」に変更です。

さらに、推奨接種期間が5~8か月です。

これは、6か月まで、に変更した後で承認されたさまざまなワクチンを接種するのには、スケジュールを組みにくくなる、という点がひとつ。

定期接種期間を6か月にした後から、骨炎・骨髄炎などの副反応がやや多くでるようになったからというのが二つめです。

自治体によって、BCGは集団接種・個別接種・一部個別接種など、様々です。

杉並区では乳児健診とセットになっていて、3~4か月で接種します。

4月から、国の推奨期間が5~8か月ですが、4か月で乳児健診で接種という形式には変更しないことを保健所の保健予防課の方に確認しました。

国の推奨接種期間と区での接種を勧める時期がずれています。

これは、でも、選択もできるということで、他のスケジュールを優先して済ませてからということは可能です。

ただし、保健センターではBCGを今まで通り、乳児健診と一緒に接種するとのことです。

今のところ、BCG接種のための乳児健診とは異なる日を設ける予定はないということでした。

ですから、区で受ける乳児健診時に接種しない場合は、その旨を保健センターに伝えてほしいとのことです。

今まではヒブや肺炎球菌ワクチン、四種混合ワクチンが終わる前にむりやり入れ込んで、四種混合などが8週間以上あいてしまって、

規定とは少しだけ異なってしまう、ということが起こりがちでした。(定期接種として認められていましたが)

これからは、さっさと優先してこの時期に受けるべきワクチンをすませてから、ということができるので、

この変更はスケジュールのためにも、歓迎です。

BCGを後回しにできるので、シンプルでわかりやすいと思います。

保健センターに行くのが遠くて大変という方なら、今までのように4か月で受けるのも、もちろん可能です。

(というか、区はその方がありがたいという感じです)

選べるのはいいですね。

 


「失敗に感謝」という話~秋山エリカさんの話~

2013-02-11 20:03:16 | 日々のできごと

2月9日、娘の通う小学校で、秋山エリカさんの講演会がありました。

その日は3時間目が、道徳公開授業があって、4年生は秋山エリカさんの「失敗に感謝」という教材についての授業でした。

小さいころは病弱で、ぎこちない走りで先生に「真面目に走れ!」と怒られていたそう。

ケガをきっかけにクラシックバレエを小学生から中学生までして、高校時代から新体操を始めた。

最期の大会で一生懸命練習したのに、フープを観客席にとばす大失敗。

成功してたら、やめてたかもしれないけれど、やっぱり頑張りたいと思い、大学でしっかり基礎からやりなおした。

そうしたら、「もうやめたい」「楽しくない」とおもってばかりだったのが、できる手応えを感じて、楽しく思えるようになった。

だから、厳しい練習も苦痛でなくなった。

そして、その結果オリンピック選手になれた。

あのとき、失敗してたからオリンピック選手になれた、「失敗に感謝」というお話しでした。

その時、教室の前に進み出たのは秋山エリカせんその人。

どんなに運動オンチだったか、失敗したときのこと、その後の頑張り・・・

子ども達にわかりやすく説明してくださいました。

 

その後、全校生徒と保護者に向けて、4時間目には体育館で講演会。

最初に、アヴェマリアの音楽でボールとリボンで美しい演技を披露。

それはそれは素晴らしく芸術的だった。生の演技はすごい。

オリンピック選手としての経験の話、3時間目の授業の続きのような話をしてださいました。

(全日本選手権では1985~1989年連覇で←帰ってから調べた)日本では一番でも、

世界では背も高くスタイルもよく手足のきれいな選手が山ほどで、「どうせ私なんか」とずっといじけた気持ちで思っていたとのこと。

ある年の世界選手権で、演技の後で、目に飛び込んできたのは自分とは体型がそう変わらないブラジルの選手。

その人がとっても楽しそうに演技をしていて輝いている姿が衝撃だった。

自分はミスなく、対してその人は順位は自分よりも低かったけど、演技が楽しくて仕方ないという姿が感動的だった。

それをきっかけに、背も低く手足も短く、でも、自分にしかできないことを工夫することで、その後の大会で、日本の音楽で工夫を凝らした演技をして銅メダルを獲得した。

その演技で、観客の喝采を受け、ライバル国の選手達も拍手してくれた・・・!

 

子ども達にもわかる話をしてくださいました。

短所があるからこそ・・・発想の転換ですね。

失敗したからこそ、背が低くて見劣りするからこそ、ということが可能なのですね。

 

私も、「子育てに悩んだ自分だからこそできる仕事」をしたいといつも思っています。

(「夫婦関係につまづいた私だからこそできる仕事」もできたらいいなとも)

悩むこと迷うこと、さらには失敗だったなぁと思うことも、全ては学びになっていくのですね。

悩んでいる最中には全く気付かないのですけど、後になって振り返ると悩んでいる日々に成長してたのだなぁと思うこともあります。

わからない・できない、そんな日々であっても、逃げなかったからこそ、たどりつける結論があるのだと思います。

子育ての悩みも、他の人生の悩みも、全て同じことだと思います。

 

これからも失敗することはいろいろ経験すると思う。

でも、それを恐れないようにしようと思います。

いい大人がなんだと思われるかもしれないけれど。

失敗を恐れないと学べることがいっぱいあると思うから。

まだまだ成長したいですからね!

(最近、車座委員の先輩に褒められましたよ、佐山さん、最近人の話を聴けるようになったね!成長だね!と

もちろん、クリニックですから、あってはならない失敗は困りますけどね

「失敗に感謝」という話がとてもよかったので、シェアさせてもらいました~

うちの子にも、失敗を恐れないでチャレンジしてもらいたいものです。

ちょっと逃げちゃう子なので・・・

でも、まだまだ変わります。きっと。

成長途上ですからね~

赤ちゃんや数年しか生きてない子に「これできない・あれできない」と見ない方がいいですよ~

(大事な子どもですものね。そう思ってしまう気持ちもよくわかりますけど・・・)

子どもはどんどん成長する生き物ですからね、楽しみに見ててください。

あんなに先回りして心配して・・・な~んだ、ってことってとても多いのです。