ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

杉並区要保護児童対策地域協議会 実務者会議周産期部会

2018-08-25 00:02:30 | 日々のできごと

杉並区からお誘いがあって外来小児科学会の前日だけれど、いってみました。

覚えられないくらい長い名前の会ですね~

でも、行って正解!

すごく新しい話が聴けたというわけでもないのだけれど、熱い気持ちになりました。

虐待予防、産後ケア、杉並区の現状、などなどを、地域の関連の方たちと同じ方向を向いて

頑張っていこうと感じられたからです。

地域で働く産婦人科医、助産師、保健師、行政の関連部門のそれぞれの専門家の方々が

数十人集まって、それぞれの立場からのいろいろな話が聴けました。

熱い想いを持って仕事をされている方がこんなに大勢いるというだけでもうれしいことでした。

産後ケアの利用状況の公表もあって、ひだまりクリニックも頑張ってました。

スタッフなしにはやってこれないことなので、次回からはスタッフも参加できたらと思います。

(今回は一人参加だったので)

ショートステイが進まない理由、一番のネックが

一度退院した赤ちゃんは新生児室にあずかれないという問題。

なるほど・・・そうですよねぇ・・・

私からは、すでに杉並区の担当者の方にはお伝えしていることですが・・・

杉並区と中野区で、デイケアのシステムがすごく違っていること。

中野区は申請した人は平等にだれでも使える事業なのですが、

杉並区は区に認定された特定の人しか利用できないのです。

応援券事業で頑張っているので、どちらが頑張っているとかいう話ではないのですが、

産後ケアに関しては、お母さんが利用しやすく助かっているのは、中野区かな・・・と。

どちらのお母さんも、同じに助けてあげられたら・・・と願っている私たちは、

利用のハードルの高さに溜息をつくこともあります。

日本のどこでもだれでも、望む人にはよい産後ケアが受けられる日がくるといいなと思います。

あるだけでもいいといえば、そうなのですが・・・

でも、同じ事業で違うシステムというのは、提供する私たちにはストレスではあります。

もう一つ、災害時の母子支援について、産後ケアの施設や児童館や保健センターが

災害弱者である母子の支援拠点(居場所)になるというのはどうかと考えているということを

お話しました。

防災課の方には相談していることなのですが・・・

妄想レベル?かもしれませんが・・・

 

多くの人が、それぞれの立場で、よりよい支援をと頑張っているんだな・・・と感じられて、

とてもいい夜でした。

明日(あ、もう今日ですが)の外来小児科学会も、力をもらえると思います。

初めてのテーマ「産後ケア」も楽しみ。

いろいろな勉強をしてきたいと思います。

 

 


「子どもの心」研修会に行ってきました

2018-07-16 21:06:41 | 日々のできごと

暑い一日でした。

被災地の方々は、どれほど苦しいだろう、お身内を亡くされた方はどれほどお辛いだろうか・・・・。

私にできることは、何もないように思います。

ボランティアの方の働きや近隣の助け合いのニュースを見て、素晴らしいなと感じました。

私にできることを考えていこうと思いました。

以前からやりたいと思っていた母子救護所のアイデアを区の防災担当の方のところに相談に行くことにしました。

もしも、きちんと形になったらここでご報告します。

 

昨日今日と連日で、日本小児科医会の主催する「子どもの心」研修会で勉強をしてきました。

今回の研修で特に心に残ったのは、精神科医の夏苅郁子先生のお話でした。

「心病む母が遺してくれたもの 精神科医の回復への道のり」という本をあらかじめ読んでいました。

統合失調症にお母さんがなってしまったのが、10歳の時だったとのことです。

ケアされずに苦しい子ども時代だったけれど、その中で支えがあったことが生き抜く力になったという話。

親戚のおばさんやいとこたちが普通に接してくれたことが大きいということでした。

そして、どんな愛着障害も、手遅れということはない、という考えているとのこと。

もっと聞きたい、新刊「人は、人をあびて人になる」も読まなきゃ!と書籍コーナーに走ったら、

あら、平積みされてたのに残ってなかった・・・

残念。

その後、何気なくFBを見てたらハートネットTVのある特集が目に入ったので、びっくり。

それは「精神疾患の親を持つ子ども 誰にも言えない苦しみ」でした。

安心して話せる場所が必要。

打ち明けられる人が必要。

あなたが悪いんじゃないよ、自分が悪いと思わないでといってあげる人が必要。

そういう人と安心しておしゃべりする場所が必要。

できたら。そういう人が地域にいっぱいいるといいなと思います。

先日から友人たちと地域での子育て支援の壮大な?ささやかな?計画を練っていて、

すごくリンクしてきてイメージを感じられるよう・・・な気がする。

なんか流れがある、つながりがある、って感じてしまいました。

でも、まずは打ち明けてもらえる大人にならないといけない。

この人は安心と思ってもらえる人間にならないといけない。

居場所作りも関係してくるかな?

夢がまた一つできました。

ゆるゆると頑張っていきたいなと思います。

がつがつと、よりもいいような気がするので、最近は・・・

 

 

 

 

 

 


人っていう字はね・・・

2016-06-04 23:17:21 | 日々のできごと

今日、ずしんと心に響いたことがありました。

お習字を習っています。

今日は子どもの運動会で、ずっと立ってたというだけで腰も痛くなったのですが(歳で運動不足ですね~)

いってみたら、逆に疲れが取れました。

 

書道教室は、小学生の低学年のお子さんから、おばさん・おじさん・おばあさんまで・・・それぞれにお手本があります。

小さなお子さんのお手本に「人」という字がありました。

優しい先生は、習いたてのお子さんに、墨のこと筆のこと紙のこと、丁寧に説明してから

「人という字はね、こうやって最初に斜めに書くんだよ。次にこれを支えるように書くんだよ。

支え合うから人なんだよ」とゆっくりお話されてました。

いつか昔に聞いたような話だったのですが、きっと聞いているんだと思いますが。

でも、その穏やかな声は、とても心に響きました。

私に言っているのではないのにね。

支え合うから人なんだ・・・

支える人もいるし、支えられる人もいる。

ちょっと前にやっていたNHK特集の子育ての番組を思いだしました。

「ママたちが非常事態?」って特集。

人間は孤独に子育てできる種ではない、だから、誰かと子育てしたくなるように不安や緊張が強くなるようになってるんだという話。

原始的な生活をしている部族の子育て風景が出てたけれど、

そこでは、まだ数か月の赤ちゃんを女性が群れている中に預けて

「まきをとってくるからお願いね」と頼むんです。

そして、普通に預かった方も、その子がぐずると、「だれかお乳をあげて」といって、授乳期の女性にお願いするんです。

今のように、孤立してそれぞれに子育てするというようになったのは人間の歴史でも、最近のことで、ごくわずかの期間なんでしょう。

産後の辛い日々。

支えられて当たり前。

周りの人は支えて当たり前。

支えられたから支えられるようになる。これも真実だと思います。

大事にされた人支えられた人は、支えることのできる人になれるんだと思います。

これはまた、子育ての本質でもあるのかもしれないなぁと思いました。

長い長い時間もかかり苦労もする事業ですけれど・・・

 

 


今できることを丁寧に・・・

2016-04-22 22:56:13 | 日々のできごと

熊本の地震からもうすぐ10日になります。

その間、なんとなく、ブログの更新もできないままでした。

繰り返す地震、避難所という環境で、多くの人との生活。

亡くなられた方も数がどんどん増えてきて・・・なんとも言葉がみつかりません。

被災された方々に、どれほどの困難があり、今後も続くのでしょうか。

何ができるのか、考えても、行動として具体的にできるのは、募金をするくらいです。

ほかにできることとしては、自分の場所の防災をさらにしっかり考えること。

地域で防災を学ぶ機会があったときに、わかったことは、自助共助公助の順番であり、

自助共助のみで、最初の3日の準備は必須だということです。

普段、助けを借りずに暮らせる人は、3日は自分でなんとかしないといけないということを学びました。

公助は高齢の方、障がいをお持ちの方に優先です。

妊婦さん・乳幼児を育てているお母さんは災害弱者です。

ですが、公助はそこに届くのでしょうか・・・

ひだまりクリニックも、もう少し自分の今の仕事(とりくんでいる産後ケア)の見通しがついた段階で、

次は母子救護所としての仕事ができたら・・・と考えています。

災害時、弱者である母子を助ける仕事ができたら、その力をつけられたらというのが、次の目標です。

だから、今何ができるかというと、やはり、今の仕事を確立していく、しっかりしたものにしていく、ということなのだと思います。

備えをして、自然を畏れ、当たり前に暮らせる感謝を忘れずに、できる努力を重ねていくということなんだろうなと思います。

仕事で力をつけて、よりよい支援ができるように、防災減災のための支援も含めていけるように、したいです。

今日も、おっぱいDayでした。

来てよかったと思っていただけるように、スタッフみんなで頑張っています。

来月から、新しい産後ケアサービスも始めます。

行政の助成のものですので、使える人とそうでない人が出てくるのがとても残念なのですが、

できるところから、コツコツと!努力して精進していきます。

いつの日か、出産した誰もがよい産後ケアを受けられて、健やかに幸せな産後を過ごせるように・・・と願っています。

早くお母さんを中心にした国の指針が出ますように・・・

 

自分の仕事をしつつ、いろいろなグリーフを抱えている人のことを忘れません。

出会う人のみでなく、熊本のこと東北のこと、忘れません。

不安な小さい人のこと、小さい人を抱えて不安な人のことも忘れません

気持ちはエールを・・・ともにいます。

 

 

 


given ~いま、ここ、にあるしあわせ~

2016-02-14 22:19:22 | 日々のできごと

公開中の映画のご紹介です。

given ~いま、ここ、にあるしあわせ~

公開前にお誘いをいただき、試写会で見ることができて・・・本当にいろんなことを考えました。

日常に、思いもかけない病気が子どもにみつかって・・・

受け止め兼ねている生活が、だんだん自然に受け入れて「何もかわらないじゃない?」って言葉がでるほどになる。

日々が、そのままで幸せなんだ、ここにある、生きている、一緒にいられる、そのことが何より大事なしあわせなんだね。

そういうことが映像を通してしみじみと届いてくる感じかな?

いろんなことを思いました。

若き研修医だったころの受け持った患者さんを思いだしてもいました。

あの頃は、どうして、こんなにお父さんもお母さんも強いんだろう?って不思議だったっけ。

でも、たぶん、親になったら、そうなってしまうんだろうな・・・と子どもを産んだあとにわかりました。

「這えば立て、立てば歩めの親ごころ」といいますが、それもまた親ごころの本音でしょう。

でも、同時に、忘れがちなことを忘れないようにしないといけないのですよね。私もほんとに忘れちゃうんですけど。

当たり前のこと、元気に過ごしていること、ご飯を食べておいしいこと、学校に行ってお友達と過ごして、家に帰って・・・

そういう日常が、決して当たり前なことじゃないってことも、忘れないでいないとね。

切ない。

悲しかったり辛かったり。

でも、それだけではなくて、やっぱり幸せも伝わってくる。

とてもきれいな映像がちりばめられていて、あ~私も幸せなんだなぁって思える映画でした。

好評のため、公開日も延長されたそうです。

親子上映会が2月16日火曜日にあるってことです。

◎小さなお子様をお連れのお客様も安心してご鑑賞していただける上映会です。
◎足下がみえる程度に薄明かりでの上映
◎通常より小さめの音量での上映

が親子上映会。久しぶりの映画、赤ちゃん連れでもOKですって。

☆平日ミニハーモニカプレゼント!

2/19(金)までの平日限定、各回先着10名様に、ミニハーモニカをプレゼント!
小さくても本当に吹けます♪キーホルダーにもなる優れものです。
 
だそうです。
 
 
幸せは、今ここにあったんですね!
 
先日のねんねクラスでお話したことと、ちょっと似てるかな?
 
「なんかやっとかないといけないことがあるような気がして、それを一生懸命探してしまう」とおっしゃる人がいらっしゃるのですが、
 
まだまだ首もすわらないそんな時期に・・・するべきこと、しないと手遅れになることなんてないです。
 
(しないとしまった!と後で思うんじゃないかって心配な様子な人もいるのだけれど)
 
いつも、外に情報を探さないで、今は目の前の赤ちゃんのお顔を見ようよといってます。
 
赤ちゃんが喜ぶこと、赤ちゃんとのその時々なりのやりとり、小さな発見・・・きっとあります。
 
赤ちゃんの喜ぶことや、気持ちがわかって来たらすごく自信になるとおもいます。
 
外じゃない、ネットでもない、そんなところにはない幸せが目の前にあるんですよね。
 
ちょっと似てるかも・・・とおもいました。
 
いま、ここ、にあるのだものね。そこが一緒だなとおもいます。
 
 
あまりに、ブログ更新できなくってすみません!
 
ほんとは書きたいこと、いろいろあるんですけれど・・・
 
余裕を生み出すためにはどうしたらいいものか・・・
 
まだまだ手探り状態ですでも、ゆっくり進みます