ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

出かけて出会って思ったこと

2011-11-07 00:23:53 | 開業への道

土曜日日曜日とイベント続きでよい出会いに恵まれました。

新しく出会った方、昔の知り合いだったけど改めて出会い直した?方、そして、なにより大きな収穫はやりたいことがしっかりみえてきたことです。

土曜日は永福町でsee mom,be momでの講座があり、午前中は妊娠カップル向けの「パパママになっても仲良し夫婦でいるために」

午後は河合蘭さんのお産のお話し。

世田谷区中心に「子育てが楽しくなるママカフェ」で悩むお母さんと向き合う木村さん・M&F Relationsが午前のお話しされました。

ご自身も二児のパパ!

子育て支援を仕事にしていてこの話に興味あり参加という出産後何年もたつ三人は(私も含む)は、それぞれに☆〇年前に聞きたかった・・・と

遠い目をしてました・・・

河合蘭さんのお話しなのに、こんな人数少ないの?とびっくりされた方もいたほどのこじんまりな会でそれはそれは満足度の高さだと思いました。

フリートークの時間では、私も、お産の大切さを思いっきり、まだ妊娠わかったばかりという人に熱く語ってしまいました。

参加されてるのはみんなお産に興味のある人なので、それぞれ思うことをしゃべりました。

経験者の願いは「満足できるお産にしてね!」だと思います。

幸せなお産をしてね。きっとあなたらしいお産がみつかる。あきらめないで。

ということでしょうか・・・形ではないよ、ということも多くの人が口にしていたな。

see momの木野内さんと産後のお母さんの心を安定というか充足というかしておくことはとっても大事!

子育てはお母さんが幸せでないとね!と盛り上がり、ひだまりでそういうお母さんのおしゃべりを目的にした会をしない??となりました。

二人とも、告知下手?かも?

どうなりますやら・・・

でも、一番やりたいことを再確認しました。

そうなんです。

一か月健診からしか赤ちゃんに会えないけれど、私本当は産前産後の子育て支援に食い込みたいんです

それぞれに納得できるお産をしてほしいのです。

それが子育てに繋がっていくと思うから。

どうやって?なんて、わからないんですけどね・・・

とりあえず、産後のママの心の棚卸的なひだまりクラスやってみます。

 

翌日6日は、新宿子育てメッセでした、

新しい会場でにぎやかでした。

ン十年前に研修した病院の近くでそれもしみじみしました。

なんか、変わった医者になってしまったなぁ・・・って

ここで、昔の知り合いに久~しぶりに再開

助産師として地域で活動されているのです。

身体計測のコーナーですぐ近くでした。

まあるいこころで育ててほしいってマルコですって。

素敵なセンス!

ブログに紹介されて写真の私は・・・なんて偉そう区長さんの横で・・・

モーハウスサークルっておっぱい育児の小さ~なサークルを家でしてたとき来てくださって出会いました。

それぞれに開業して、やりたい仕事を実現する途上にあり、私もまだまだ頑張りたい!って思いました。

この二日こういう出会いに本当に元気をもらいました。

一人、印象に残ったお母さんがいらっしゃいました。

「知ろう!小児医療 守ろう!子ども達」の会のブースにこられて、子育てで心配なことはないですか?と聞いたら・・・

身体のことは大丈夫だけれど、放射能のことが心配です、と。

そうだよね・・・

でもね・・・

と思っていることを話しだしたらなんだか熱くなってしまった。

放射能は怖い怖いって福島の子どもに避難してと安全なところから呼びかける人は本当に福島の人のことを考えているのか?と聞いてしまった。

鼻血が出たからもうすぐ死ぬ。

将来癌になるのに勉強なんてしない。

まともな子どもは産めないし結婚もできない。

雨にあたったから長生きできない。

そんな気持ちで生活をしている子どもたち。

その子たちに大丈夫だよと福島で生活しながら言い続けている小児科医のブログ「ひまわりの種」を読んでみて、とお願いしました。

私は有機野菜宅配で福島応援ボックスの野菜を食べてるよ、子どもにも食べさせているよ、とも話しました。

その会社は綿密にデータをとっていて、そのデータを信じているとも。

あさイチでやってた食べ物の検査の話もしました。

福島で現地のものをたべてる人・東京で産地を特別気にしてる人・まったく気にしてない人・西日本の人(近場のものを食べてる)。

みんなの一週間分の検査。

すると、検出されなかったのです。福島の人もだれも、問題の値の人はいなかった。

それと同じ時期に見たテレビ番組。

赤ちゃん抱っこしたお母さんが「安全という専門家は信頼できない!」

遠くの離れた場所にいて「心配だから逃げなさい。私なら非難するな。」という人を信じるのか。

遠くの場所が拠点なのに、放射線の専門家として「福島は安全だ。みんなで頑張ろう。」と現地入りする人の言葉を信じずに?

私には信じられない。

「子どもが心配」という当たり前の感情からでてきた心配という感情を肯定してもらいたくて

「危険」という言葉が欲しいだけのように見える。

多分反発を買うだろう。

そういう判断は個人的なもので選択の自由があり尊重もされるべきだと思う。

けれど、福島の産地を避ければ、それだけ復興は遅れる。

子どもの健康を犠牲にするの?と言われても、犠牲にするほどの被爆があるとも思えない←これは、私の判断。

否定はできないけれど、もっともっと冷静になれる程度だと思う。

将来、何十年もたたないと結果はわからない。

今、私が納得できることをするしかない。

わかったときにひどい結果だと考えれば、安全を選びたい。

反対派の人も同じことなんですよね。

いがみ合ってるのが一番バカなんだよね。

と、ぐるぐるぐるぐる・・・

私、ダイオキシンの問題のころ、長男の母乳育児中で・・・

誰がなんといおうと母乳でいいなと思った。

それで問題ならば引き受けるしかないと思った。

そういう地球にしたのは人類なんだから。

結局はそういう覚悟して福島の野菜を食べている。

原発を見過ごしてきた。反対しなかった。

そんな大人たちが手のひらを返したように、騒ぎ立てていることに不誠実な違和感を感じる。

(原発に賛成なのかと言われるとそうではないのだけれど。)

その人それぞれの納得が大事という私なのに、この問題になったら、ちょっと熱くなってしまう・・・

さっきのテレビのお母さんと「政府の発表なんて信じない!」と予防接種に反発するお母さんがかぶってしまうんですよね・・・

なんだか、わけのわからないこと書き連ねたかしら?

バランスをとりながら、子どもの利益を一番に考えて、日本が浮上するのはどうしたらいいのか。

大人が今までのつけを払うのは当然であるけど、

子ども達、さらにつぎの世代に私たちが伝えるべきこと、変えていくべきもの、残すべきもの。

考えないと。

 

 


「サロン」というのは医療ではない・・・?

2011-02-09 20:43:01 | 開業への道

その後、診療所開設に向けて、少しずつ動いています。

保険診療をするための規定も事務局に電話をかけて聞いてみた。

週二日以上16時間以上診療するのが保険診療するための最低条件なんだって。

 クリニック開設準備で検索すると代行業者が出てくる出てくる。

それを個人でしようというのは事務仕事が致命的に苦手な私にはかなりのハードルです。

でも、そもそも、ある決まった場所で医師として働くには

診療所を開く手続きが必要だったのだと手続きを開始して知りました。

保険診療するから開業届をというのではないそう。

たとえば、講座をして、母親にこの子の湿疹はどうしたらいい?と個人的に聞かれたとき。

それを見て、私なりの判断をするのです、洗ってればよくなってくると思う、とか、石鹸であらいすぎないでね、とか、かゆみにはこうした方がいいとか、きちんと薬を使って少し通院したほうがいい、とか。

そこには、医師の診断があるので、それは診療になる。

診療所を開設しなくてはいけない、ということになるそう。

処方するために(保険診療するために)開業届っているのかと思ってたよ~

ですから、ひだまりサロンという小児科医が常駐する医療の情報を伝える場では、診療所の届が必要とのこと。

そろえる資料や作る資料も多く「個人でするのは大変ですよ。」と、保健所の新規開業の担当の方はおしえてくれた。

「でも、できないわけではない。きちんとこなしていけばできますよ。」とも。

問題は、私の目指すような予防医療メインというのは今までに例がないことなんだそうで。

たとえば、サロンという名前。

診療所は単なる母親の集まりの場ではないから、サロンとして、診療所と別扱いにすれば、入口は別。診療するのも別の時間にしなくてはいけないと。

ひだまりサロンに来たついでに、健診を受けて帰る、ができなくなる。

それなら、サロンという言い方をかえて、母親学級とかいって、もっと医療的な部分を強く打ち出していけば、診療所扱いになるのか?

では、そこではお昼ご飯を食べてもいいのか?

講座を診療室と待合室あわせた場所でするとき、託児をその医療相談室でしてもいいのか?

次から次へ疑問が出てくる。

「サロン」という名称はやめた方がいい、というアドバイスだった。

これは杉並区の独自の事情もあるとのこと。子育て応援券の事業でのトラブルと。

診療所の届け出がないのに、医療専門家がサロンを作って診療行為のようなまったく違うようなことをしているというクレームがあるとのこと。

区役所にも保健所から、サロンという名称はやめるようにと申し入れをしたとのこと。

確かに、応援券の事業所は1000を超え、内容も質も差が大きいと感じる。

「先生の目指すことはとてもいいことだと思うし、私も親の立場からもうまくいってほしいから、変なトラブルにならないように医療の場所として成り立つようにきちんとしておきたいんです。後で困らないように。」といってくださる。

ありがたいことです。

それにしても、いろいろなことにあまりにも無知だ。

ずっと勤務医だったし、自分で手続きしたことはないですからね。医師免許のコピー渡してお願いします、で。

 

開設届は一回出せばいいので、アドバイス通りにきちんとやればなんとかできるだろうが、ちょっと具体的に今後も経過を書いてみようと思う。

後に続いて欲しいから。

私のように、現場を離れた潜在小児科医の仕事として、健診と予防接種のような予防医療領域のクリニックはとてもいいと思うから。

やりたい人はいっぱいいるんじゃないかな。

開業資金もなるべく少なくして。

うまくすみ分けられるといいなと思う。

病気を見るクリニックと予防医療的なクリニック。

予防医療や教育を専門にしている小児科クリニック、どなたかいらっしゃらないでしょうか?話を聞きに行きたい・・・。

予防医療的なクリニックでも薬を処方することがないわけでないので、保険診療もみとめられればいいのだけどね。

とりあえずは、保険診療の申請はしないで、診療所開設の届だけでまず様子をみることにした。

どうしても保険診療したいなら、また考えることにする。

診療所開設の届出に必要なもの。

必要書類をとりにいく法務局も同じ荻窪。

保健所を出たその足で、法務局に土地の公図と土地と建物の登記事項証明書なるものをもらいにいく。

目指せ、開業!

来月の私の誕生日に開設にしようかな。できるかな?

これは、4月1日とした開設日をみて保健所の方がもっと早めてといわれたから。

4月1日は開業ラッシュだそうで、立ち入り検査などもできなくなりやすいとのことでした。

頑張ってみます。

事務仕事苦手だけどね・・・

あの人でもできると励みになるよね、きっと。

 


初めてのアクション、保健所に行ってみる

2011-01-24 23:46:43 | 開業への道

ひだまりサロンを作って、実際講座をして、お話会をして・・・

とってもいい感じだな、思っていたようなことができている、と思っています。

が、お問い合わせに中には、知らない人の輪に入っていけなさそう・・・とか、

個別に相談はないですか?というご意見も。

そうですよね。

知らない人の輪に入るのはちょっと苦痛・・・そういう気持ちもわかります。

本当に子育てに苦労している人は外に行く余裕がないですもの。

余裕が出てきても、人の中に入るのが緊張して疲れるということもある。

すでにある輪に入りにくい、ってのもある。

子育てに自信ないから、いろんな子と比べていろんな母と比べて、落ち込んだり、不安になったり、ということもある。

外に行けない人の方が、本当は困ってたり悩んでたりするんですよね。

で、少しでも敷居を低く・・・という気持ちで健診をしようかと考えました。

健診ならよりプライベートなことも話せるしね。

応援してくれるAMAさんも、なんだかわからない場所よりも、開業して健診もできる場所にすると信頼されやすい、と開業を!という意見。

開業の目的は、保険診療ができること、乳児健診の無料券が使えること、できたら予防接種もしていけたら、です。

保険診療は健診で、ちょっとお薬だすときが時々あるからです。

いつも外来でもらっている薬をついでに、とか、保湿剤や湿疹の軟膏や消毒液、そういったものを処方するには保険が使えないと、ですから。

今まで勤務しかしたことなくて、医療事務的なことは無知

開業だけなら簡単よ~というアパート借りて開業した知人の話を鵜呑みにしてました。

まずやったことは医師免許探しなんて罰当たりなんでしょう。

次は・・・保健所に行って診療所開設届け、かな?と簡単に考えすぎてました。

担当者と会うのは、予約制でした。

後で、いろいろ電話で教えていただいたところ、クリニックには待合室と診療室が必要。

その他、科や業務内容によっては必要なものもある。

サロンなるものは、診療行為とは違うので、入り口が別でないといけない。

診療所の管理者が診療の管理責任を持つことになり、週に1回や2回の診療では保険が」認められない可能性がある。

えーーー??

なんだか、いきなり前途多難なかんじ

とりあえず、保険が使える診療所になるための条件、今の場所で保険診療ができるか、専門機関で問い合わせるようにというアドバイスをいただきました。

そこは・・・関東甲信越厚生局東京事務所、とのこと。

何回も聞き返して、メモをとった・・・

 

私、最近、看護師さん向けの雑誌の原稿で、地域の医療面での子育て支援について書きました。

知ろう!小児医療の会に依頼のあったシリーズなんですけどね。

それを書きながら思った。

ひだまりサロンのようなところが、働きたいけれど働けなくなった潜在看護師・助産師・保健師・小児科医が主催して各地にできたらいいなって。

小児科医の仕事は外来で診察して薬を処方するだけでない。

大きな病院で専門家でないとできない治療をするだけでない。

もちろん、そういった場所があるからこそ、私もこういう仕事ができるとは重々承知の上ですけれど。

妊娠出産子育ては異常を正常にする医療が必要なんじゃない。

正常を正常に保つ予防医学的な分野なんです。

多くのお母さんたちが必要なのは、もっと予防的な側面、社会環境面での支援、です。

そういう部分にもっと目を向けてくれないかな~

子育て支援ってそこが大事だと思うんですよね。

子ども手当もよいけど。

 

医療行為、処方する行為に保険点数が高いのだけど、時間をかけて相談にのること、丁寧に話を聞くこと、虐待された子どもをとりまく環境にかかわる大人を集めて話し合うこと、そこには、点数の加算はない・・・。時間をかけるほど、心をくだいて丁寧にやるほど儲けにならない。そういった声を聞きました。

現場の小児科医が矛盾を感じていることはいっぱいあると思います。

本当はお母さんたちを教育すること(上から目線でスミマセン)は、とても大事で、お母さんたちも我が子のために知りたい!と切実に願っているのに、と思います。

それが目的ではないけれど、結局そういうことで医療費が抑えられると思います。

内科分野ではこの予防医学的な面は進んでいると思います、少なくとも小児より。

たとえばメタボリックシンドロームといって、生活習慣病を減らそうという動きはまさに予防医療。

将来の寝たきりをなくそうというロコモティブシンドロームなるシンドロームも・・・。

 

子どもの熱が心配で不安で夜間に救急外来を受診すること・・・。

医者とのコミュニケーションが上手にとれずドクターショッピングをして薬がどんどんたまる人・・・。

そういうことが減るとおもうのですけれど。

潜在看護師や潜在助産師だけでなく、潜在ママ小児科医も多いと思います。

でも、退職する前のようには、なかなか勇気が出せなくて、働く決意がつかない。

子育てした人には、子育てしたキャリアが医療的な知識の上にあるわけですから、予約診療のしやすい、予防医療的な意味の大きい健診や予防接種などで、活躍できると思うのですが。

それが、できる範囲でしようというママ小児科医にはぴったりの仕事だとおもうのですが・・・。

週に何回以上あければ開業できるのでしょう

不安だな~

とりあえず、事務所に問い合わせせねば!

道遠くても頑張るぞ~

道を切り開いていきたいです!!

予防医療的なクリニック。

ひだまりクリニック(妄想~