ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

お産(前後)を大事に・・・お母さんが大事にされるのが大事

2013-12-26 23:50:37 | 母親への支援

クリスマス、終わってしまってこの時期本当に慌ただしい時期ですね。

私も仕事が忙しくブログ更新を怠っておりました・・・

知ろう小児医療の会などで、知り合うことのできた産婦人科医で公衆衛生の研究者でいらっしゃる吉田穂波先生が、

5人目!のお産後のことを書かれているブログがあります。

「ベテランママドクターも産後はへこむ」

そうですよね~その通りですよね~

こんな素晴らしい人でも?なんでもさっさかできそうな人でも?って思われそうですけど。

でも、産後はそれくらい特殊な状況なんですよってことですね。

一人子どもが産まれる、ある家庭に一人の新しい家族が増える、って、とても大きな出来事ですね。

家族の要であるお母さんの負担は毎回大変なものです。

もちろん、子どもにもよりますし、周りの環境にもよるのですが。

だからこそ、周りの環境が母親を支えるものであってほしいです。

お母さんも周りをもっと頼っていいとか、できない自分がおかしいのでないことを知ってほしいのです。

特に夫が支えて欲しいと思うけれど、察することが苦手な人種ですから、上手に伝えることができるとよいですね。

お母さんが「できない」「うまくいかない」「私が問題なんだ」と考えて苦しいときは、

実は、お母さんの問題だということよりも、お母さんの支えが少ないからということではないかと思います。

だれだって最初から母性全開で幸せ!!ってことはないでしょう。

一か月健診で出会うお母さんは、新米ママだとほとんど、本当に必死な表情で些細なことも気になって、という方ばかりです。

その必死な日々がお母さんとしての自信につながっていくとはいえ、支えが大きかったら、よりその過程は楽で幸せを感じやすいのですよね。

だからこそ、お父さんの出番があるんです。

妻が何を望んでいるか、そこに焦点を当てて欲しいのです。

産まれて特に2~3か月は特に重要です。

はっきり言ってしまうと、この時期に残った恨みはかな~りなが~く何倍にもなって残ってしまうものです。

逆に大事にされた記憶も決して色褪せません。なが~く何倍にもなって感謝が残ります。

感謝貯金のポイント倍出し!(スーパーみたいな)のチャンスです。(←まさにピンチはチャンス!)

大事な点は、自分でこれがいいだろうという勝手な思い込みで手伝ったつもりで満足しないこと。

何が助かるのか、(わからないときは聞いて)きっちりとポイントをためてください。

手伝いでなくても嬉しい言葉もありますね。

言葉だけで、妻が母親になっていく力になるなんてすばらしいことですよね。

妊娠中に、本当はこのこと、プレお父さんに伝えたいのですけどね・・・

父親学級や両親学級のお誘いは小児科医にはないので残念なんですが・・・

でも、私は声を大にして言いたいです。

妊娠中のコミュニケーションは産後のコミュニケーションに繋がること。

お産を大事にする、満足で幸せなお産を目指す(思い通りにならなくてもそれを受け入れる覚悟も含めて準備です)こと。

そこから始まる子育ては、とてもスムーズだと思います。

プレママもプレパパも頑張って!

ゴールは必ず来るし、今は出産がゴールだと思っているでしょうけれど、実は、大事な通過点であり、スタートでもあるのです。

全てのお母さんが医療の場で、家庭で、職場で、地域社会で、そして国からも、大事にされることを心から願っています。

お母さんをとりまくあらゆる関係の中で、大事にされますように。

そのことが、母親を幸せにして、子どもに向かう力になっていくからです。

これは、母と子を診てきた私の確信です。私の仕事の核心です。

 

 


メールでのお問い合わせの方にお願いです

2013-12-10 00:38:07 | クリニックからのお知らせ

メールでの予約のお問い合わせにはメールに返信する形でお答えしています。

ときどき、戻ってきてしまうメールがあります。

携帯からのメールで、パソコンからは受け付けない設定になっているということなのかもしれません。

メールでのお問い合わせには、連絡のつく電話番号を書いていただけると電話での連絡もできますので、安心です。

よろしくお願いします。

はじめてのメールですと、アドレスに送れず電話番号もわからずということですと、ご連絡ができないままになってしまいます。

また、電話でのお問い合わせでは、しばしば出られないことがあります。

留守電に入れていただくか、電話番号を書いてメールでのお問い合わせにしてください。

ご迷惑をおかけしますが、ご協力をお願いいたします。

 


1月のひだまりクラスの予定

2013-12-05 22:57:46 | 次回のクラスは・・・

 早いもので・・・もうクリスマス一色の街の景色です

来年のひだまりクラスの予定です。

6日・15日・27日です。

新年にふさわしいゲストも!

15日に、知ろう小児医療守ろう子ども達の会の阿真京子さんをお迎えしてお話ししていただきます。

阿真さんは、「あまちゃん」とみんなから呼ばれてるオンオフ自由な人。

楽しい人、できる人、きりりと話して小児科医を泣かせる人、ときにぼんやりダウンを焼いたり財布を忘れる人。

いろんな立場の人の架け橋になれる人。

そして、私の年若い親友といってもいい人。

多分彼女に背中を押されてひだまりクリニックを立ちあげたと言ってもいいくらいな人。

です。

知ろう小児医療守ろう子ども達の会を立ち上げた後に出会って、思えば二人で初めての小児医療の講演会をしたのも懐かしい思い出。

今は大きな働きをして知られるようになり、彼女はいろんな学会や医療のシンポジウムで語る有名人になって・・・

私には、恐れ多い大先輩の高名な医師たちとお友達・・・ってすごっ!って感じで・・・

いつも応援してもらってて、ときどきひだまりクリニックにも見えます。

前回はパートナーシップ講座にも託児できていただき、ところがすごくいいアドバイスをくれて・・・

さらに、そこでのみなさんの希望から、さくっと救命救急講座を依頼してくれて、

その参加者の一人が「あまさんの話を聴きた~い」とリクエストをくださったのでした。

考えると・・・灯台元暗しとはこのこと。

こんなに身近な適任なゲストはいないかも・・・です。

私の話よりも身近で聴きやすいでしょう。

そして、リアルに小さなお子さんから小学生までのお母さん。

子どもを守りたい一心から活動を始めた熱血漢。

日本で一番多くの小児科医から医療講座を聴いたお母さん。

日本で一番多くの小児科医のお友達を持つお母さん。

だと思います。

小児医療のエッセンスが聴けます。

私も今回は聴く側に回ります。

というか、二人で漫才みたいになるかも?

6日・27日は500円、15日は1000円です。

子育て応援券使用できます。

何時ものように電話かメールで予約をお願いします。

03-3315-0217

hidamarisalon@ybb.ne.jp

ひだまりクラスの予約は一か月前からできます。

 

どんな感じなのかな?と興味ある方はこういう機会も・・・

堀ノ内東児童館のひだまりタイムも29日にあります。

この日は、以前したように午後から無料のひだまりクラスをします。

11時から12時くらいまで児童館でお話し。

その後移動、お昼を持ってひだまりクリニックに・・・みんなでお昼を食べながらお話しの続きをしましょう。

予防接種と健診もできます。

ひだまり訪問は予約不要です。

予防接種と健診は予約してくださいね。

 

 


12月の土曜日オープン日  7日と14日と28日です。

2013-12-01 09:40:05 | クリニックからのお知らせ

11月に入ってから、いつもの予防接種の業務に加えて、インフルエンザの予防接種が入っています。

そのため、いつもよりも込み合っていますし、予約も思うような時間帯でとれないことが多くなります。

ご迷惑をおかけしますが、しばらくご協力をお願いします。

指定の受診日をご希望の方は早めに予約をとることをお勧めします。

また、突然キャンセルがあり、ゆっくりできる時間帯があいた場合はこちらからご連絡をさしあげることもあります。

6~7か月健診や9~10か月健診は、それぞれ満8月の前日・満11か月の前日まで受けることができます。

ゆっくりご相談なさりたい方は、1月になってからでもできる場合はその方がいいと思います。

1月になったらまたいつものように戻りますので、ご協力をお願いします。

予防接種に関しては(特に6か月までの予防接種のスケジュールは)予定通り優先でやっていきます。

12月も、お仕事で平日は無理という方のために土曜日のオープン日を設けました。

7日と14日と28日です。

インフルエンザもお受けできます。

(大人の方のインフルエンザもできます)

お子さまに接種するなら、より効果の高い親や上の子も一緒に接種をしましょう。

小さい子を守ってあげるという意味にもつながります。

 

ちょっと、忙しいということもあってブログ更新が滞っていますが、

実は、書きたいことはいろいろあって・・・

子宮頸がんのことを勉強してきたので、それをここに書きたいなと考えています。

きちんと正しい情報を伝えて納得できる判断につなげてほしいと思います。

ただし、今は専門家でも口にに出すのを憚られるという雰囲気があって、とても微妙な問題だと心配しています。

もう一つは風疹のこと。

先天性風疹症候群のお子さんの診断が増えています。

これは、この春から夏にかけて大流行があったための影響です。

流行は収束してきましたが、実は、社会として風疹の問題がなくなったわけではないのです。

(いつまた流行するかは、このままではわからないし、同じことが繰り返される危険な状況は同じです)

さらに3月で杉並区の助成も終わります。

このことを詳しくお伝えしたいなと思っています。

12月にあるクリスマス会でも、風疹のこと、わかりやすくお話ししようと思っています。

子宮頸癌のことと、風疹のこと、今後の宿題

とくに子宮頸癌のことは「意を決して」書いた舌小帯のことと同じくらい緊張するな~

でも!頑張ってみます。