杉並区の子育て応援券は、区独自の子育て支援のための政策です。
初期は応援券は区民全員に配られ、いろいろなサービスに使われていました。
現在は無償で配布部分を有償でプレミア子育て応援券を買い、、、というシステムになっているのですが、
年々、その内容には変更があり、来年度からの変更があります。
子育て応援券が最初出てきたころは、サービスもあまりなくて、なんとなくのばらまき感がすごくあったのだけれど、
その後どんどんいろんなサービスが増えました。
そのサービス量は「疲れてて開く余裕もない」ほどの電話帳のような冊子で細かい字で書いてあるし、
その質は・・・素晴らしいものもあれば、ごく一部ながら問題だなぁというものまで。
そのことを担当者の方に聞くと、チェック機構がないというお返事で・・・う~むそれは・・・と思ったり。
私自身も子育て応援券が使えれば来ていただけるかと事業者登録したのですが、応援券の案内を見てきましたという方は数人。
必要なサービスが必要な人に届かない、内容も事業者の思いも届かない冊子となればがっかりするのですが。
でも、それでも、こういうサービスのおかげで、子育て応援の思いを持つ人や事業者がちゃんと育ってくるんだと今回思いました。
というのは。
23年度子育て応援券事業者向け研修に出席してみて思ったのです。
「子育て応援券事業の見直しを踏まえて 子育て応援券事業者に期待すること」という講演です。
事業者に期待することぉ~?
事業者が区に(というか施策する行政にというか)期待することじゃなくて~?
とつっこみたくなるとこなんですけどぉ~と思いつつ・・・
でも、行政のみなさんもご苦労は多いのだろうな、とも思いました。
そして、税金の予算なのだから、区民の目もあり皆が納得できるものにしていかないといかない、それもよくわかりました。
いろんな苦情があるもんだとも。
講演は
原点・・・・・・・・・・・・クーポン(バウチャー)方式としては最大
二つの目的①親の子育て力up(不安解消と負担感軽減)②地域の子育て力UP(子育て応援のまちづくりも含む)
バウチャーとは・・・単なるお金の配布・補助ではない
必要なサービス利用を促進する仕組み
選択的利用のために幅を持たせる
質を高めるために市場メカニズムを活用
(それでも、平等が大事)
意図・・・・・・・・・・・・二つの目的(上記)
経緯・・・・・・・・・・・・19年:スタート(年間十数億円)0~2歳年額6万円、3~5歳年額3万円
22年:有償応援券導入
23年:鍼灸マッサージ・民間療法等廃止
24年:無償応援券0~2歳を中心に
応援券の現状
なにが問題だったか
事業の見直し
これからの発展に向けて
という内容でした。
「なにが問題だったか」
○利用者に事業目的が理解されていない
○一部の事業者の理解不足
○デマンド(欲求)に引きずられた
などが挙げられていました。
具体的には、子どもの福祉でなく知育、たとえばお受験のための塾などは子育て応援券が?という区民の目があった。
(これは、そうだよね、と私も思った)
親のリラクゼーションは子育て応援か?子育て直結に見えないと(これも区民からのよう)
(これには・・・そうかなぁ?と。親がリラックスするのは子育ての力になるけどなぁ・・・)
既にあった事業の見直しにあったものに鍼灸マッサージ・民間療法。
私も、すごく疑問に思ってたことの一つが民間療法の一つであるホメオパシーの講座などのこと。
(↓以下、ホメオパシーの事は異常に長くなるので要注意です)
ホメオパシーは、ビタミンKを新生児の投与をレメディーですませ数か月後に死亡した事件で有名になったけど。
それまでは、業界の人(←医療)が困ってた民間療法。
小児科では特に予防接種についての考え方で何年もこまってました。
「予防接種は毒である」と言い切る反対派のホメオパシー教がはびこってて(なんという言い方!と言われようとも)
自分につかうのはいい。
でも、子どもに使うのは、それも命を守るために必要なものを使わないとするのはちょっと待って!
と常日頃思っていたのだけれど。
予防接種に関して、税金を使った講座で「予防接種やめましょう」って講義
予防接種に税金を使うのは間違いなんですかね?
それを受けている市民はおかしいんですかね?
それを勧めてる医師は金儲けのためにやってるって本気でおもってるんですかね?
予防接種を受けてる人がいて接種率をあげてもらってるから自分たちがかからないで済んでるんですけどね?
行政で進めている予防接種を真っ向から反論する(それも科学的でないので、決して論議できない)ホメオパシー。
事件があり、それを公にしてくれたご家族のおかげで、そんなわけのわからない民間療法があることも広く知られるようになった。
そのあとで民間療法に関しての事業とりやめはあるのだけれど、この決定は本当によかった。
何が本当なのか迷うお母さんが増えませんようにと願うばかりです。
この決定前から問題に思っていたことだし、サービスの質のことやそのチェック体制がないということも問題だと思ってたので。
今回の研修で、区民の目は節穴ではないということも知った。
そんなサービスは子育てに関係ないんでは?と厳しい意見もあることも。
私はそれは許されるのでは?という内容もあった。
「これからの発展に向けて」
区・事業者・利用者と援助者(区民)がそれぞれ考えないといけないのだと思う。
立場はそれぞれながらも今後子や孫が元気に生活できるようにするためのものと思って。
〇講演の中の話では、制度を「利用」するだけでなく「創る」
利用者の責任は趣旨を利用した活用、事業者の責任は適切な制度の活用
〇利用者事業者への説明と周知
〇地域団体や事業者のさらなる参入促進
〇区民への説明と周知
〇サービスの内容・質の向上
〇不適切な事業者等の相談窓口の開設
とありました。
この中でのお話しで心に残った言葉は「公共性公益性を持って新しい社会を作るんだ」という言葉でした。
そして、今までの社会活動はボランティアで賄っている部分が多かった。
休日返上の地域活動(子ども会とかPTAとか)、そこに新しい風を地域活動に若返りと力を、ということでした。
質疑応答では、いろいろ聞いてしまいました。矛盾が多いと思って・・・
例えば、平等性。
有償にすれば、生活ギリギリの所得では無理してサービス券を買わない。
けれど、サービスが欲しいのはそういう家庭ではないのだろうか?
せめて、有償部分を年収によって差をつけたり、無償の補償をする家庭を考えてもいいのでは?
答、(区の担当者から)応援券はきっかけつくりと考えてほしい。他の部分での子育て応援の補助がしっかりできているので。
(ふ~ん、そうなんですか~)
次に、利用者の意見を聞くと、細かい字のサービス冊子からは一番大変で疲れてるときには手に取ることも嫌だった、読めなかったということなので、
もっとわかりやすく適切なサービスに行きつくような工夫が欲しいと頼みました。
保険事業の「こんにちは赤ちゃん事業」の全戸訪問を使うのもいい方法ではないかと思うのですが。
答、利用しています。
(そうですか・・・でも、もっとアピールしたらいいのに。こんな地域ではこんなサービスがありますよ。と、その家庭の状況を見て、上の子の一時保育の利用を勧めるとか、お母さんがうつうつしてたら、産後エクササイズなどを勧めるとか。きめ細かいアドバイスは家庭や親の顔を見てできるのだから)
利用をしやすいようにお母さんからの相談に答えてあげる窓口があるといいのに。
答、?これに関してはなかったかも?
(とにかくせっかくのサービスが必要な人に必要な時に届いていないという残念なことが多いように思うのです。)
で、今回この研修に出席して思ったこと。ここからが本題です!
って、すごい長~い前置きですが・・・
私も地域の子育て力UPに今一度チャレンジしてみようか!と思った次第です。
この研修はいつもは、時間がないために欠席していたのですが、今回仕事が入ってなくていってみました、でした。
でも、とても、この事業は多くの方の熱い思いと尽力の上で成っていたと改めて知ったんですね。
私自身も有益な子育て力UPに使えなかったです。
音楽教室の月謝に使うとか、幼稚園の時間外託児に使うとか・・・サービスなんだから違反じゃないけど、子育て応援の趣旨に合わない感じで
居心地が悪くて・・・
区境の園なので、他区の方から「いいね」と言われて、なんとなく複雑で。
自分でやると意外に制限も決まりも多くて登録も一苦労。
なのに、特殊なんですけど、クリニック開業したら、今度はこちらでのしばり。
「クリニックにサロンはふさわしくない」とか
「あそこでは気軽にお茶のんでお話しできる、ではダメ」とか
で、折り合いつけてやりだしたら、一回1000円が高いからか告知が下手なのか、来ていただけない・・・
自分のやりたいことは何なのか考えて、もういいやって子育て応援券使えます、なのに、無料にしてしまったら・・・
今度は事業者としての登録はできません、と言われ・・・
そりゃあ、無料なら子育て応援券使う必要ないんだしね。
などなど、いろいろあって、今回参加して、多くの事業者の方、行政の方の熱い思いを知って、私もまた子育てを支えたい一人として、これからも一緒にいたいと思いました。
つまり、「子育て力UP」「地域での子育て力UP」につながる講座を有料でするということですかね?
いろいろ考えていたら、
研修を受けながらアイデアが湧いてきましたよ。
きっと熱い人たちの集まる場だからだわ、きっと!
やっぱりテーマを決める。と思ったら、すぐに4シリーズ考えられました。
①赤ちゃんの生理・発達・栄養(母乳の心配事)・睡眠
②赤ちゃんの病気 いろんな症状とホームケア・救急ってどんな時?・医療を利用するって?
③予防についてのいろいろ 予防接種のこと、日常生活の中で親だからこそできる予防って何がある?
④地域で子育てってどういうこと?(子どもが大きくなる中で)
④については、今までの講座でやったことはないけれど、いいたいことは山盛りです。
赤ちゃんが家庭だけでなく集団に入っていく中でますます地域で子育て地域の子育て力が必要になるのですから。
研修で「二つの目的」を眺めてて思いつきました。
これはすごく言いたいことだと思った。
これがみんなに伝わっていくとどんどん子育てが楽になる、みんな子どもを好きになる!
子どもを中心に笑顔が広がれば、本当に素敵だな・・・
本当は子育て応援券が医療にも使えるといいと思うのですが。
こんにちは赤ちゃん事業の小児科医バージョン、もともとあるペリネイタルビジットというものですが。
わずかな自治体にできていて、私もイメージでしか言えないのですけれど。
産前産後お母さんが小児科医と会って相談することで、子どもとよりよい出会いをする、より楽に子育てを始められるようにするのが目的。
財政の問題で続かないそうなんだけど。
このぺりリネイタルビジットって、言葉を知ったときから、一番やってみたい仕事なんですよね。
産後すぐにきてくれた助産師さんのようにマッサージしてあげたい、
赤ちゃんをお風呂に入れて上げたい、石鹸でこうやって洗うんだよって教えてあげたい、
リラックスして赤ちゃんって触れるんだよって教えてあげたい、
そんなに緊張すると逆に赤ちゃんは泣いちゃうよって伝えてあげたい。
それはおっぱいが足りてるんだよとか、こうすると楽だよ、とか。
パパには、こうやってママを支えてあげてね、とか。
本当にその時に伝えたいことはいっぱいあるし、その時にこそ有効なアドバイスってあるんです。
子育て、それも最初の不安でいっぱいで、よかれとおもってまちがったことをして、あとで後悔ってこともあるから。
失敗じゃないんだけど、後悔、になってしまうのですよね。
「医療はダメっていうしばりがなくならないのは民間療法が入ってきてしまうから」という理由だったから、
最初提案したときは、ホメオパシーのことも考えてひきさがったけれど、今は見直しで民間療法は入らない?
もう一回提案してみようかしら?
ぺリネイタルビジット・・・
今後のひだまりクリニックについてクラスについて、やりたいこと考えだして、止まらない私でした・・・
テーマ決めやってみようかと思います。
多分、30分くらいの講座、そのあとはその広がりの中でお話しでもいいし、それ以外でもどんなおしゃべりでも・・・
保険料・資料代・お茶代として、初回にいただくという方式にしよう
かな?
この料金というのがいつも悩み・・・
普通にやってないことにはお金をあまりいただけないような・・・高くしたらきてもらえないような・・・
今後こういうことをしたいと出てきてくれる人を望むなら、事業としての成立ってどの程度なのか・・・
気持ちがあっても、お金の勘定は苦手。
大事なことなのにね・・・
テーマを決めてみる。
料金を無料にしないで、ちょっと考えてみる。
ぺリネイタルビジットについて、もう一度子育て支援課に問い合わせてみる。
この三つについて取り組みます。
決定しましたら、またご報告します。
長~いうわごとのような文章にお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
(私ただ今13年ぶりのインフルエンザでして・・・解熱はしましたが。余計うわごとっぽい?かも?いつものいいわけでした・・・)