「産んだ後にも母親学級」と書いているように、妊娠期間中の母親学級は子育てに関しては機能していないと感じてきました。
当たり前だとは思います。
私もそうでした。
まず元気な子どもを産むことが頭にあって、それがゴールみたいな感覚なんですから。
だけど、身体や気持ちの回復も十分でない出産直後から待ったなしの、大抵の場合思ったよりもハードでめまぐるしく悩ましい子育ての日々が始まります。
本当は「産んだ後こそ母親学級」くらいに思っているのですが![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_nika.gif)
それではエラそうなので「こそ」でなく「にも」にしました。
私が小児科医の仕事をしてきて、そして、母親としての生活もしてきて、一番私がやりたいことは・・・
もっとお母さんと医者の距離を縮めたいということ。
納得できる医療を受けてもらいたいということ。
そのためには、もっと話を聞きたいし、伝えたい。
医療とのつきあい方だけでなく、お母さんが自分らしい子育てを見つけるための支援をしたい。
自分に自信を持てるようにお手伝いしたい。
子どもの病気を看る自信がつけられるように。
家で看ていられる自信と、受診が必要なときには見逃さない、いくべきときがわかるように。
お母さんを支えたい。
幸せなお母さんを増やしたい。
大きなことを書き連ねましたが、目指すことはそういうことです。
ずっとやりたいと思うだけでしたが、知ろう!小児医療の会でお母さんに小児医療の講座をしたり、会員のお母さんのお話しを聞いて、実際にやってみたくなりました。
そして、応援をいっぱいもらってできたのが「ひだまりサロン」です。
子育て中のお母さんがお話しする集い、小児科医がいて医療的な情報も得られつつ、悩みや工夫をシェアしあう場です。
そこに健診・予防接種をすることができるようにしたのが「ひだまりクリニック」です。
ずっとやりたかったことですから、形にできたことに私自身は満足でとんとん拍子と思ってますが、
多分、見守ってくれている多くの方はゆっくりゆっくりな歩み
にあきれてるかも![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/face_ase2.gif)
保険診療はできないのですが、今の体制がきちんと確立して、さらに自分自身でも必要性を感じたら、そのとき考えようと思います。
今、ひだまりクリニックでやっていることをまとめて書いてほしいというアドバイスをいただきましたので、ここでまとめます。
乳幼児健診(6~7か月健診・9~10か月健診・一歳半健診は無料券が使えます。)他の月例の健診はひだまりクラスのご利用はいかがでしょう?
予防接種(定期接種は23区三鷹市相互乗り入れということで、自治体の発行する定期接種予診表で無料で接種できます)
任意接種に関しては杉並区との契約ですので、区民の方は杉並区の助成が使えます。
保険診療ができないと、予防接種での万が一の健康被害の救済が受けられないのかと聞かれましたが、救済制度は保険診療のあるなしには関係ありません。
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ひだまりクラス(保健所では集団指導というのだそう。おもちゃいっぱいのお部屋は集団指導室ということです)
小児科の情報も得られるお母さんの集まり。話してすっきり、聞いて安心、をめざしたいです。
ひだまりクラスは月に二回。基本的に第二第四水曜日です。
健診・予防接種は月・水・木曜日です。
すべて、予約してください。
電話・ファックスは03-3315-0217
または、メールでの予約です。
hidamarisalon☆ybb.ne.jp(☆を@に変えて)
いづれも、一週間以内には予約が取れると思います。
予防接種自体が手に入りにくい場合はこの限りではありません。
一歳半健診は一歳6か月から二歳ちょうどの前日までで受けてください。
現在、震災被害で都内に避難されている方は住民票のあるなしに関わらず、都民と同じ健診と予防接種の公費助成が受けられます。
ひだまりクリニックでも可能ですので、お役に立てればと思います。