ひだまりクリニック~産んだ後にも母親学級~

杉並区で小児科医がひらいている母子で集えるクラスです。

8/17 舌小帯短縮症の公開シンポジウムで

2014-08-17 23:49:19 | 医療情報

去年の3月に「意を決して」と書いた舌小帯のことは、いまだにコメントがつくほどの記事なのですが。

私も、堂々巡りになるのをやめたいと同じ内容の批判は今は削除しています。

そして、やはりこの問題の根深さを感じながら、実は杉並の問題の助産院の対応がやや変わったと保健師さんの報告も受け、

最近このことで、泣いているお母さんは確かに減ったな・・・とよかったなと思っていたのですが。

この春、舌小帯の切除で母乳育児中のお母さんの乳頭の痛みが減る、哺乳障害の改善もある、外国での論文もある、

積極的にしてはどうかという報告が小児外科医の先生から

小児科学会の雑誌にあり、びっくりしました。

もちろん、学会で科学的に検証されるのは大歓迎です。

そして、エビデンスのある治療なら受け入れられることでしょう。

大切なのは、患者も医者も納得できる治療であることだと思います。

シンポジウムでは、歯科・耳鼻科・小児科・小児外科・言語聴覚士の立場での発表がありました。

哺乳障害での安易な舌小帯切除を懸念していたのですが・・・

小児外科医の先生は、そこにこそ切除の意味があるので、早めの切除をという話でした。

でも、いくつかの疑問をクリアにしないと受け入れられないということを感じました。

まずは、哺乳障害があり舌小帯短縮があったら手術というけれど、切除しても改善がない場合も多いのではないかということ。

実際、今のところ、すごく良かったという人がいる一方、まったく変わらないと泣いている人はそれより多い印象をもっているから。

哺乳障害が舌小帯が原因だろうと思う症例はとても少ないと思えるから。

同じような舌小帯でも、上手に飲む子とそうでない子がいるので。もっとほかの要因が多いだろうと思うからです。

(手術の評価は母親へのアンケートであるけれど、客観的な評価でないように思えたのです。もちろん、ほかの体重増加などの指標もあったけど)

次に、早めに・・・という処置は、自然経過でほとんどの舌小帯短縮症が軽快するのだから、しないでもいい処置を受けることが多いのではないかということ。

歯科では構音障害を理由に現在普通に舌小帯短縮症の診断がされていて、その割合は約9~12%という数字でした。

(さらに、手術をする程度のものは、その1/3とのこと。年齢は哺乳障害の時期とは異なり、3歳くらいからです)

その小児歯科の先生のあと発表された小児耳鼻科医の先生は、

歯科で安易に手術されて(親は何をされたか理解すらしてなかった)感染し(口腔底の蜂窩織炎)、

呼吸困難になり(気道のすぐそばなので)緊急の気道確保が必要だった症例の報告もしてくださいました。

 

昔の小児科医(禁じられているけれど、昔は助産師も)は、出産直後の膜状の舌小帯をハサミでちょんときってたそうですが、

私が研修医をしてた頃はすでに禁止されてました。

研修でも、必要ない処置といわれ、経験はないです。

膜状のものの処置は、経験をしている医師にとっては本当に簡単なものだそうで、

されているご年配の小児科医の先生は「予防接種なみ」という話もありました。

歯科と耳鼻科の先生はきちんと縫合もされる方法でしたが。

(これは年齢が高いからだと思います)

(時間がたつと自然によくなる場合もある一方、血管が入り込んで処置が大変になる例もあるよう?だからやるなら早く?)

小児科医ではその処置は伝承はされていないという問題もあります。

実際にその処置が本当に必要なのかということは、まだまだ検証されないといけないと思います。

それほど必要性を感じないのですが・・・。

たまたま、そういう情報を伝える助産師さんに出会ってしまって、不安になりという症例の場合に、

必要ないということもできず(信頼関係のある助産師さんの紹介なので)お母さんを納得させるために、

切除をしないで切除したふりをしていることもシンポジストのご年配の小児科医の先生はあるそうですが、

そのあと、「おかげさまでよく飲めるようになりました」という報告があったり・・・

(つまり、切除が必要というわけでないが、不安が取り除かれる効果があったということ)

現在のところは、

「舌小帯の切除は哺乳障害ということで乳児期にする必要は基本的にない。

構音障害が起こる3~4歳以降に考えればいい。

まだまだ発達途上にあることを考えたら、5歳以降で専門医紹介でもいい。」

という基本方針でいいでしょう。

(ただし、発音のトレーニングができる小児を専門にみられる言語聴覚士は非常に少なく充分なケアがされていないことも問題)

歯科の先生の発表でもそういう話でした。

フロアからの母乳育児支援をされている歯科の先生のお話しでは、数はとても少ないが、

やはり舌小帯切除の有効な哺乳障害の赤ちゃんはいて、

その診断が大事という話は興味深かった。

指を吸わせて特徴的な舌の動きをとらえるフィンガーテストを紹介されてました。

いろんな立場の先生のお話しを聞けて勉強になりよかったですが、

では、診断は?適応は?本当に効果的なの?ということをもっと確実に検証しないと、だと思います。

 

さて、私がこんなひどいこと、と言ってた一部の助産師による

「舌小帯の問題です。この耳鼻科医に相談に行って。小児科の先生には相談に行かないで。」という話と、

その耳鼻科で筋肉までレーザーで切除する保険診療でない方法で12~13万円もかかるという話。

まったく話題にもなってませんでした。

私がフロアからその話をしたら驚きと苦笑で受け止められていました。

ですから、今回のシンポジウムでも保険診療でできる処置が大前提です。

やはり、受ける受けないは、どちらにしても、よく説明を受け、納得してからにしましょう。

今のところの私の結論は、今までと基本的には変わりません。

このことは、学会でもっと取り上げてもらい、検証が進めばいいなと思います。

その結果が科学的で納得できたら、舌小帯切除も受け入れられるだろうと思いますが、

まだ、今のところは不十分だと思います。

ガイドラインもできるのは、まだ先ではないでしょうか?

小児科医は、なかなか必要性を感じないと思います。

臨床をしているとそう思います。

舌小帯だけで、哺乳障害は説明できないのがわかるから。

つまり、同じ程度の舌小帯の状態でも、上手に飲める子とそうでない子がいて、ほとんどのお子さんは飲めているから。

舌小帯以外にいろんな要素があるからです。

力のない助産師ほど、そこの診断ができずに、またいろいろな工夫(抱き方、乳頭の含ませ方、授乳のタイミングとか)・技術や親への心理支援もしないままにすぐに子どもの舌小帯のせいにしている印象がある。

もっとしっかりと支援できる助産師さんがいっぱいいることを私は知っています。

切除が必要な子は8割から9割だなんて、とんでもないことです。

 

一つ。

大事なこと。

桶谷式の乳房管理を長年されている助産師さんのシンポジストの報告では、

「桶谷式で、呼吸障害と舌小帯を関連づけるのはやめるように」と数年前からなっているということでした。

 

もう一つ。

当たり前ですが、髪が立つ・呼吸が乱れる・甲高いなき声・よく泣く・そりがつよい・股関節が固い・自閉症とも関係・思春期が大変よ・・・

などなど、それらが舌小帯のために起こるということを言って、問題の助産師は脅したりするのですが、

そんなキーワードは全くでてきませんでした。4時間近くの討論の間、誰からも一言も。

当たり前ですね。科学的に検証しようという場なのですから。

いかにおかしなグループが存在しているか。

そして、勝手に「学会」と称する団体を作っているか。

ニセ科学に騙されないようにするにはどうしたらいいかも考えていかないと・・・

不安な人につけこむ商売はあとからあとから出てきますから・・・

 

 

 

 

  


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
舌癒着症と舌小帯短縮症は別物です (井出明邦)
2014-09-07 14:00:30
初めまして、静岡県富士市で23年前から矯正の後戻り防止に舌小帯切除を切除しております。
神奈川と東京の耳鼻咽喉科さんがやっておられるのは舌癒着症という名目で頤舌筋をレーザーで1/3~2/3切除され開放創にされているものです。
また同時に上唇小帯切除も鼻中隔下制筋を切除を同じくレーザーで齦頬移行部まで開放創にして鼻の変形をおこすものです。
どちらも私が保険診療で行っているものとは全然違います。
構音障害も4歳ぐらいで舌小帯を切除では遅すぎます。
ことばが3歳で確立しますのでそれ以前の生後3か月~6か月ぐらいが適応と考えております。
その他に乳歯が生えてくると術者が噛まれます。
また、局所麻酔で舌小帯切除を行うと、麻酔が効いている間に舌を噛んでしまい、咬傷になります。
舌小帯短縮症だと下顎乳歯が生えて来た時に唇側に押すため反対咬合になります。
その他色々ありますが、できましたら舌癒着症と舌小帯短縮症は別物ですので宜しくお願いします。
歯科では舌小帯、上唇小帯とも保険診療で舌小帯異常という病名で小帯切離移動術という点数がちゃんとあります。
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最低でも保険のきく処置でということ (ひだまり)
2014-09-16 06:31:41
井出先生
コメントありがとうございました。
おっしゃる通り、保険診療外で法外な価格の処置をしている有名な場所の処置とは違うということ理解しています。
(最近は乳児で最高額20万円というのを聞きました)
けれど、今のところの小児科学会の見解では構音障害のために予防的に手術をしましょうということにはなっていません。
今回のシンポジウムでは言語聴覚士のシンポジストのお話しでは、子音の確立はそれぞれに難易度があって3歳くらいでしっかり発音できるもの(簡単なということ)からむつかしくて5歳近くになるものまであるということ。舌小帯の手術を受けた幼児が一年間できれいな発音になる前後のおしゃべりを聞かせてくださいました。
歯科の先生でも早くても3歳くらいからの手術でした。(もちろん保険診療内の)
そこでも、小児科学会の見解に意を唱えるものではなかったです。
先生は予防的に必要だとのお考えですね。
親が納得されていることがとても大事だと思います。
その際に、予防的な処置の意味をどう説明されるかではないかと考えます。
小児科医としては、それほど必要なものとは思えないというのが現実だと思います。舌小帯だけでは哺乳障害との関係、構音障害的な部分での言語の問題は説明できないからです。どちらも多くの要因がありますし、舌小帯だけが要因ではなく、処置の後の前方視的な検討が少ないのではないかと思っています。
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私が問題に思っていること (ひだまり)
2014-10-03 06:57:43
私は、治療のぜひを問題にしているのではないのです。
それは、学会で話しあってほしいと思います。
関連学会は小児科学会・小児保健学会・小児耳鼻科学会・小児歯科学会などです。
8月のシンポジウムでは、やはり切除しましょうということにはならないと思います。
私は問題に思っているのは、産後間もないお母さんに信頼を武器に、明らかに授乳のためには必要ない治療を迫る助産師がごく一部にいるということです。
治療のぜひは、私の個人的な経験と知識ではとても判断できないです。
ですが、明らかに切除を勧める方はおかしいことを言っているというのは、冷静な人が常識的な判断の範囲内でわかることだと思います。
それは、90%以上切除が必要だと主張すること、保険診療が認められない治療をする特殊なクリニックが日本でもごくわずかしかないことなどでもわかると思います。
このブログでは、お母さんを惑わす情報だと私が判断した場合は、コメントを削除させていただきます。
ひだまりクリニック 佐山圭子
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舌癒着症はオトガイ舌筋と鼻中隔下制筋を切って鼻の通りを良くする手術です! (井出明邦)
2014-10-26 23:00:41
佐山先生、こんばんは。
先生はやはり勘違いされていて、舌癒着症と舌小帯異常は別物です。
舌癒着症は担当医が「おっぱいが飲める飲めないの問題でなく、呼吸に問題がある。」と患者さんを舌小帯切除でなく、オトガイ舌筋の筋層1/3~2/3切除して開放創にして、傷口が付かないように術後スプーンで傷口を広げさせる手術です。
また、パルスオキシメーターを使い、鼻の通りが悪いと言って、鼻中隔下制筋、口輪筋を切除し、やはり開放創にする手術なんです。
赤ちゃんの場合、これにアデノイド切除がつきます。
舌小帯切除とは全然違う手術なんです。
一緒にシンポジウムに参加された方もこの点を追及してもらいたかったのだと思います。
舌小帯切除は25年前からずっと行っておりますし、歯科では舌小帯異常、小帯切離移動術で保険診療が認められています。
今日も生後1か月のあかちゃんと8か月の赤ちゃん、大人で滑舌が悪い人、ラッセル・シルバー症候群の小学生の舌小帯切除を行いました。
小児科の先生がこのような患者さんの原因を検査せず、「伸びる場合もあるので、様子をみましょう、構音障害は5歳になったら切ってもらいましょう。」なんてエビデンスのかけらもないことを言うため、舌癒着症の被害者が出ているんです。
助産師さんも被害者で、舌小帯を切っているのかと思って紹介したら、オトガイ舌筋と鼻中隔下制筋、アデノイドを一遍に切っているなんて思いもよらなかったと思います。
構音障害も滑舌が悪いも舌小帯を切っただけでは治りません。
滑舌割り箸やマウスピースが必要です。
舌小帯切除も私と横浜の水谷歯科しかやっていません。
舌癒着症のことを精査願います。

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区別しています。 (ひだまり)
2014-10-29 22:36:58
井出先生

勘違いしているとはおもっていません。
舌癒着症として、ごく一部の耳鼻科医が表情筋にまで手を加えているということは知っています。あきらかに保険診療外の処置で先日も10万円以上かかるといわれた患者さんの話を聞きました(自分で調べられておかしいと感じで手術はやめたとのことです)

『小児科の先生がこのような患者さんの原因を検査せず、「伸びる場合もあるので、様子をみましょう、構音障害は5歳になったら切ってもらいましょう。」なんてエビデンスのかけらもないことを言う』
とおっしゃいますが、必要性を感じないからだと思います。
私は、舌小帯を切りなさいと言われて悩んでいる方に乳児健診で出会い、私が診察して必要ないとお話して、その後3歳児健診で出会ったという経験が数例ありますが、どの方も、「しなくてよかった、母乳育児もできたし、呼吸の問題も感じないし、発音も問題ないです」とお社っていました。
すべてとはいいません。もちろん、必要な方も稀にはいらっしゃるでしょう。
一番その必要性の説明に納得できたのは、シンポジウムでフロアから発言された歯科医の先生のお話しでした。
その方は指を入れて吸啜を調べ、舌小帯の手術をして哺乳が改善することがまれにあるというお話をされていました。
他の歯科医は、一番低年齢で3歳という発表をされてました。
乳児に歯科でする舌小帯の手術はとても珍しいと思います。
エビデンスは歯科で統一見解はないということですね。
井出先生は歯科の多くの先生の中でも特殊なことをされている印象がコメントからはあります。
『小児科の先生がこのような患者さんの原因を検査せず、「伸びる場合もあるので、様子をみましょう、構音障害は5歳になったら切ってもらいましょう。」なんてエビデンスのかけらもないことを言うため、舌癒着症の被害者が出ているんです。』
舌癒着症の手術をしている先生は、エビデンスがあるというのでしょうか?
乳児期から舌小帯を切除をされる井出先生や水谷歯科の先生は、エビデンスがあるというのでしょうか?
それこそ、小児歯科学会で、コンセンサスを得られるエビデンスのある結論を統一してほしいものだと思います。
医学的に説得力のある見解を示してくださり、学会で話し合うということをしていただけたらと思います。
現実的に診察をしていて、とても乳児期から必要だということを感じられません。
乳児期にするメリットはなんでしょう?その時にしないと手遅れになるということがあるのでしょうか?
手遅れになりどうなりますか?
その証明はどうしてできるでしょうか?
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井出先生へ (ひだまり)
2014-11-01 00:25:30
井出先生
コメントを消したのに、お返事を書くのが遅く失礼しました。
けれど、先生のコメントはやはり、不安な人を惑わせるものと思い、公開できないと判断しました。
日常業務があり、お返事遅くなりました。
『1歳までに舌小帯切除すればアトピーは完治します』とのこと。
そう本当に信じていらっしゃるなら、ぜひともアレルギー学会に演題を出し、討論すべきです。
ブログに長いコメントを書くエネルギーはそちらにお使いくだるようにお願いします。討論は見守りたいです。

乳児期に舌小帯を切る必要性は全く感じません。乳児期には構音障害もないですし、哺乳障害は舌小帯だけが原因ではありません。そんな単純なものではありません。
そして、悩んだ末切除し、それでもおっぱいを飲めないお子さんを何人も知ってますし、脅されて不安になって切ったのにと泣いている人すら多数います。
この手術が本当に必要なものなのか、有用なものなのかは、もっと討論されるべきだとは思います。
印象だけでなく、多くの人に説得力のある説明を学会の場で、ぜひお願いします。
「舌小帯の切除でアトピー性皮膚炎が完治する」と主張されているだけで、ん??となってしまう小児科医が多いと思いますが。
返信する
前と180度違う記事で笑った (通りすがりA)
2022-02-06 19:47:06
前と180度違う記事で笑った
このコメントも削除されると思いますがこれからも舌癒着症の反対活動は続けてください
エビデンスがありませんし(麻酔にもエビデンスはないらしいが)、正直これからの子供だけ正しい治療を受けれるというのも不公平で不快です(少なくとも私はそう思っている)。
返信する
伊藤泰雄先生の舌小帯切開 (井出明邦)
2022-08-26 21:01:43
こんばんは。
お久しぶりです。
この舌小帯短縮症シンポジウムで伊藤泰雄先生も出られていたようですね。
伊東泰雄先生の「哺乳障害に伴う舌小帯短縮症に対する舌小帯切開の有用性(海外の論文をまとめたもの)」は小児科学会で認められたんですね。
それで一昨年から新百合ヶ丘総合病院に舌小帯外来が出来、太陽こども病院、今年から東京慈恵医科大学にも舌小帯外来ができたようです。
これらの病院で持論の論文の検証実験を行っているようです。
論文が小児科学会が認めたので、40年間封印された産婆がハサミでチョンと切って、更にもう一度深く2度切りが復活したようです。
ホームページには、「手術は数分で済みます。出血はありますが、ガーゼで圧迫して止血します。傷口を縫うことはありません。十分に止血してから、授乳していただきます。切開後は再癒着防止のために、1日4回(6時間毎)舌のストレッチ(舌を引っ張る)を4週間行っていただきます。1週後に再癒着の有無を診察し、癒着があれば指で剥離します。1か月後の診察で創が治癒し、症状の改善がみられれば治療終了となります。全身麻酔で切開、縫合した場合はストレッチの必要はありません。」
これは東京慈恵医科大学舌小帯外来で切った赤ちゃんのお母さんの説明です。
「1ヶ月間は傷口が癒着しないようにマッサージを行い、1ヶ月後の最終チェックでは癒着なしでした。(癒着の剥離はしません。)
数カ月はまだ傷口の皮膚が硬い為の引つれはあるそうですが、しっかりと舌小帯は切れているので外科的治療は終了との事でした。」
術前術後を見ると術後は癒着して瘢痕拘縮しています。
舌癒着症と同じです。
それに伊藤先生は、上唇小帯も無麻酔でハサミでチョンと切ります。(著書に舌小帯切開は保険診療に無いから舌小帯形成術で不正請求していますと堂々と書かれています。)
結局1歳以上は哺乳に関係ないので全身麻酔してハサミで切って動かないので縫合します。(この手術は舌小帯形成術なんですが、伊藤先生は舌繋瘢痕性矯正術として不正請求しています。)
1歳未満は、全員ベルギーかどこかで舌小帯切開を素晴らしいと認められたそうで、産婆がハサミでチョン切りです。
その結果、傷口が癒着と瘢痕拘縮で余計に舌が動かなくなります。
でも体重増加があり、論文通りということです。
新百合丘にも、「現状ではまだ社会的にあまり認知されていない舌小帯短縮症および上唇小帯短縮症の治療を広く普及させるために、私共は当院における診療成績を臨床研究として小児関連学会や学術雑誌に報告させていただきたいと考えております。」だそうです。
まさか自分の論文の検証しているのであって、舌小帯短縮症の治療では無いのです。
患者さんたちは大学病院や大きな総合病院の舌小帯外来で伊藤先生を名医と思っています。(舌癒着症の向井先生や山西先生のように)
意を決して書きます。舌小帯切開のこと。Part2
期待しています。
まさか身内のことは書かないなんて言わないでくださいね。
エビデンスがあるからなんて言わないでくださいね。
被害者はどんどん増えています。
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