矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

学内の岡山県人会で送別会がありました。

2013-02-12 23:11:07 | 医学教育
とても感慨深いことですが、学内の岡山県人会にて送別会がありました。赴任して8年になりますので、1年目で出会った学生さんがこれまですでに2学年は卒業されています。今日は1年目についこの間入学してきたと思っていた初々しい学生さんだった方が、立派に成長されて、国家試験も終了し、卒業の日を迎えます。今年は例年になく教官の先生方も多くお集りで、非常に
楽しいひとときでした。故郷をともにする人たちは、地元のことや幼い頃、岡山大学の学生だったころを共有できとても親しみを感じます。特に楽しかったので、シェアさせていただきました。

今日は、ランチタイムにも、1年間、Menteeだった学生さんたちと最後の会合を持ちました。今年は残念ながら卒業式に出席できないため、代わりに餞(はなむけ)のお食事会としました。
文武両道で大変、優秀な方がたなので、卒業後も大きく飛躍されることを陰ながら応援しています。

若いつもりなのですが、いまの学生さんたちと実年齢(生物学的年齢)では20年ぐらい差がある状況に我ながら驚きますが、プロフェッショナルとして常に対等な関係で、今後も長いおつきあいになればと思っています。


My lovely mentees

2013-02-11 20:59:00 | 医学教育
I have a number of both internal and external mentees. I call them "my mentees," but they are my lovely colleagues and friends. I received several emails from them over this long weekend. One was in Singapore and did great job there. He is leaving for Houston next for further clinical observership in the United States at my Alma Mater. I look forward to hearing from him.

The other mentee, who I just met in Hokkaido, sent me email saying that he is interested in better clinical training. I talked to him after my lecture and I was able to "sense" how good he is as a clinician. It is my mission and top priority to support those who are highly motivated and seek professional advice from me. I believe he will be one of my great colleagues and friends through professional exchanges.

I also have several medical student mentees. I have been encouraging them to go abroad and see what is happening outside Japan.

One of my great mentors clearly told me that his mentee's success is his success. This "educational norm" or "mentality" would promote very good "mentor-mentee" relationships and warrant "win-win" mutual success.

My role at present is very valuable since I have been playing a role both as mentor and mentee at the same time. I have been trying hard to make the best of these opportunities. People learn most through teaching. This learning theory is very true on the basis of my own experience.


卒業と気づき

2013-02-10 21:33:19 | 日記
今日はもう一本、自分の気づきと心理面での卒業について日記を書くことにしました。

札幌のホテルで、家族と水入らずで過ごせた数日は久しぶりにとても充実した日でした。家族との絆もこうした共有する時間の質で決まるのではないかと感じながら過ごしています。

自分にとってこの数年、どうしても克服できない葛藤がありました。

自分が体験したある出来事に対してどうしても許せなかったのです。

それが一見、関係ないかに思える日常の出会いから、それが自然に消えゆきました。とても不思議なことでした。日常的なことなのですが、とても崇高なものに触れると自身が抱える小さな怒りのようなものが”溶ける”ような感じで消えました。不思議な経験でした。

関連して、自分の仕事の原動力でもあり、帰国する大きな理由であった現状への”怒り”について。

もう10年以上プロフェッショナルとしてどうしても看過できない状況に多々遭遇し、なんとかしたいと希望して取り組んできました。ところが”怒り”が無意識にも全面に出てしまっていました。長い間、自覚できていませんでした。自分の無意識な反応を振り返る余裕も長い間なかったのですが、最近、同じような志を持っている方に触れる機会によって、自分の”怒り”を明確に意識することができました。その体験によってプロフェッショナルとして、scientificにあるべき姿を、”ただ追究すればよい”ということを初めて”実感””体感”することができました。

私は、自分がなりうる最高の姿として、グローバル世界で高い志を持って取り組んでいる自身のメンターたちのように、プロフェッショナルとして”ただ本質を追求する”こと、だと改めて自覚しました。

”怒り”と”情熱” 似ているようで、やはりエネルギーレベルが大きく違うと感じます。

ノーベル平和賞を受賞したユヌス氏の講演を聴いているときに震えるほど感動した、彼の”深い瞳”に秘められた”揺るぎない静かな情熱”という感じで、今後、取り組んでみたいと思います。


Sapporo Snow Festival 2013

2013-02-10 21:22:17 | プライベート
I am visiting Sapporo Snow Festival 2013 with my family.

It has been really nice to do sightseeing in Hokkaido.

Sea food such as various kinds of crab, sea urchin, salmon eggs, shrimp, and so forth.

We also enjoyed "Soup Curry" which is now representative Hokkaido's cuisine.

We leave here early tomorrow morning.

What a fabulous visiting here this time!

I appreciated a lot of friends' arrangements and considerations.

砂川、苫小牧、札幌雪祭り

2013-02-10 07:54:40 | プライベート
今週末は、砂川、苫小牧、札幌雪祭りで過ごしています。

家族と初めて雪祭りを見にきました。

今日は晴れており、雪像を見に行きます!

昨夜は当院のレジデントをされていたかたが彼女の病院の若手の先生向けにレクチャを企画してくださり、レクチャをさせていただきました。

卒業した研修医の方と、卒業後もご縁をいただいたことは本当に光栄なことで、ご縁を大切にしたいと切に思いました!

増刷「絶対わかる抗菌薬はじめの一歩」が第7刷になります!

2013-02-08 08:26:14 | 著書紹介
皆様のご支援のおかげで、私の渾身の著書「絶対わかる抗菌薬はじめの一歩」が第7刷に増刷されます!

表現や言い回しで改善すべきところはあるのですが、短時間、短期間に現場の若手の先生にいかに有益な情報を還元し、目の前の患者さんの診療を少しでもよくできれば、との思いから書き上げました。

増刷のたびに、minor changesをしてきました。2010年3月に出版されてからも、悲願の保険適応改正がされた抗菌薬も多々あり、それらについて更新することを行ってきました。

今回も宿願のひとつであったampicillin/sulbactamの1日の最大用量変更、tigecyclineの承認など動きがありました。

最低限の”抗細菌薬”について少ない抗菌薬(27個ぐらい)を、医学部の臨床実習から初期研修医終了時までの4-5年間のキャリア形成のcriticalな時期にマスターできれば、その後、どんな診療科に進んでも”基本”ははずさない診療が可能になると確信しております。

私のキャリア上の今後の目標は、”気がついたら、competentな医師になっていた”というような研修プログラム、
いわば”ベルトコンベアー”(自動 or 自然に研修できるシステム)を現実化することです。

自身が、History and physicalもままならず、英語のハンデも超えて、米国の”ベルトコンベア”でcompetentな
医師にしていただいたので、それを祖国にもぜひ、還元したいと切に思っています。

余談ですが、
客観的なcompetency評価として、少なくとも米国専門医資格は取得、1回更新試験合格、2回目は2014年以降受験予定です。

わかりやすいのですが、30歳でInternal Medicine総合内科受験していたので、10年ごとに試験更新期限が来ます。感染症科は32歳で取得しましたので2年遅れで期限が来ますが、内科と同時受験を目標にしています。更新6年目から次の試験が受験できるので早めに受験しています。

米国の体系的な生涯教育システムのため、半ば強制的にではありますが自己の診療や知識を常に更新し振り返る機会があります。自身の診療をモニターする”生涯教育”サイクルを自分で意識できるシステムをありがたいと追っています。

講習会のみならず、専門医としてよりよい診療を常に実現できるようになるシステムが日本にも必要と思っており、将来の姿として構想できないかと思います。日本でも第3者機関により、2020年に専門医のあり方も変わると報道されていました。



Cochrane Pregnancy Child Group Japan Chapter

2013-02-07 21:18:43 | 感染症関連
今日は、成育医療研究センターにて、本邦初のCochrane full review author workshopが開催されました!

長年本当に、ご苦労され、奔走されてきた成育医療研究センターの森臨太郎先生らが中心となって、ようやく昨年、Cochrane Japan Chapterが立ち上がりました。森先生は、実は私の母校岡山大学の2年後輩にあたる先生で、3年前に厚生労働省の科学研究費のグループにお誘いいただいたことがご縁で、Cochraneのauthorとして私もトレーニングしながら参加させていただいております。

その後、protocolはなんとかpublishしたものの、Maastricht大学のコースを受けたりしていた関係でなかなか
reviewに取りかかれず、ずっと”宿題”を抱えていました。このたびreviewのauthor trainingが国内で受けられるので、さっそく受講し、早急にreviewを完成させたいと思っています。

以前2010年には、タイのKhon Kaen University内に設置されているCochrane Centerの
Stasticianであるコラボレーター(私のmentorとrole modelの一人)のところにone-on-one (private lesson)のトレーニングを受けにいきました。今回は、こうしたトレーニングが国内でできるので、さらによかったです。

またさらによかったのは、同じトレーニングを受けている方のなかで、今回のプロジェクトにco-authorとしてご協力いただける方をご紹介いただき、さっそくコラボレーションしていただけることになったことです!

信頼のおける強力なコラボレーターと組めることになり、ほんとうに心強いです!出会いは思いがけず起こりますね! やっぱりfoot workの軽さが幸運を呼び込むなと改めて思いました。

いま、私のキャリア上の優先課題のひとつが、Clinical researchをしっかり日本でもできるように準備することです。医学教育学のリサーチも、いま同時進行でトレーニング中です。自分が今後、将来、おそらくどちらかの道で世界で生き残り、世界で認識されるnichieを見いだす必要があるとは思っていますが、いまは、両方を同時にすすめながらチャンスを生かして方向性を見極めるつもりです。

森先生のすばらしいセッションで、こうしたセッションを、ぜひ、日本の若手の方に多く触れていただきたいと思いました。周囲の若手の方でご興味のある方に、参加する機会を提供することも自分の大きなミッションであることを再認識しました。

最後に、今日の報道ですが、ChinaやRussiaに、まったくなめられた不法越境行為をされ、毅然として主権を主張する力強さを持ってほしいと思います。

I Strongly believe that Japan should be more assertive to appeal to the global society!



胆道感染の国際ガイドライン 無料mobile application公開されました。

2013-02-06 22:34:46 | 感染症関連
Tokyo Guidelines 2013 (TG 13)の内容が無料mobile applicationとして公開されました。

よろしければ、downloadして見てみてください。

Appleとandroidで、動きにくさや見やすさを、今後もversion upしていくそうです。

Google play (android版)https://play.google.com/store/apps/details?id=co.jp.c2inc.tg


Apple (iphone, iPAD)
https://itunes.apple.com/us/app/tokyo-guidelines-tg13/id597389974?l=



QR codeをスキャンhttp://www.jshbps.jp/en/guideline/tg13.html

雪が積もって、スパイク靴を試しました!

2013-02-06 19:48:55 | 日記
週末は、北海道へ講演などで伺います。豪雪らしい砂川市にも伺うため、現地の方に服装について事前に聞きました。スパイクのついたくつを履いたほうがよいとわかって、
靴を調達しようと模索していました。先週、スパイクを普通の靴につけられることがわかり、それを家族の分とともに購入しました。今回、ちょうど雪祭りの週なので、家族も一緒に北海道に行く予定です!雪祭りは初めてで、とても楽しみにしています。

また今日は、切羽詰まっていた国際共同研究のデザインのドラフトを完成させ、講演用のパワーポイントと英語での文書によるresearch proposalのドラフトも作成しました。少しほっとしていますが、
大枠を合意できることを目標にしています。

Maastricht大学のほうのresearch proposalを今週末から来週、なんとかドラフトを修正したいと思います。踏ん張りどころです!

自分の体調を管理すること、思わぬことから健康に心配があり、少し不安にも思っています。

現在、”人生最大の体重”になっており、20代の体重に戻るように減量したいと思います。

ジムに行けないので、そこをどうするか、ですね。。毎日のサイクルに運動を組み込むことが課題です。

余談ですが、尊敬してやまない石倉洋子先生のパワフルなセッションがYou tubeで見れます!

Globis


グロービス(MBAの大学院)での講演ですが、シンガポールに学会で行っていたので行けなかったのですが、こうしてwebで見れることが本当にありがたいです。
私もあんなすばらしいセッションができるように、Bilingualに日本語でも英語でも、がんばりたいと思います!

今日も、1日の大半は、英語で仕事していました。英語の環境に長くことでさらに仕事が速くなる感じです。。

習うより慣れろ。。。ですね。Practice makes perfect!


感染症対策の基本

2013-02-05 22:03:55 | 感染症関連
いつも感染対策は、基本を確実に徹底することがカギです。在米中には、2回ぐらい院内でのアウトブレイクに遭遇しましたが、プロフェッショナルとしての振る舞いや問題解決の仕方をメンターたちから学びました。テキサス大学でのフェローが終わり一時帰国中におこった炭疽菌のアウトブレイクのときには、日本医師会のシンクタンクに勤務しておりましたので、全国の医師会向けに専門医として対策をご提供する貴重な経験もしました。その後、2005年に帰国直後から、バンコマイシン耐性腸球菌のアウトブレイクで、メディアの辛辣な攻撃に立ち向かいつつ、内外への対応に奔走する日々が続きました。そのときの施設長の先生は毎晩徹夜で壮絶な日々であったことを思い出します。耐性菌のアウトブレイクは、”想定内リスク”です。当然おこるものとして、日頃から対応は十分に取れるようにしておく必要があります。感染症の専門医の専門領域は、患者個人の診療、感染対策・病院疫学、臨床微生物、そして集団医学(=public health, population-based medicine)です。卒後の10年間で、これらの領域をだいたいトレーニングでき、10年目にフルタイムの大学院生となって医師会などで経験した集団医学について、学問として再度学ぶ機会がありました。実体験した内容を、学術的に整理できること、学術的に学んだことを逆に実体験すること、この繰り返しにより、専門性はさらに磨かれると思います。感染対策の基本は、迅速な状況判断と行動を即座に起こすことです。手洗い、手袋着用時の振る舞いの原則を十分に、体で覚えることができれば、医療従事者としては一人前だと思います。

今日から時間不足のため突貫工事します!

2013-02-04 20:21:14 | 医学教育
物理的に時間が足りないことがはっきりしてきたので、家族にも話して、夜にも作業をすることにしました!

締切が同時進行なのは仕方ないことですね。

踏ん張りどころで、なんとか完遂したいと思います。

幸い、前回mentorと2回目、3回目のskype meetingの日程も時間もarrangeしたので、ともかくそのdue date(締切)に間に合うように、paperを読みこなし、draftを進めます。

臨床研究のデザインの仕事もしており、こちらもかなりheavyな仕事ですが、締切が2月中旬なので、今週中には形にすべく今晩、頑張る予定です。

アカデミックな仕事に集中できることを幸せに思いますので、なんとかやり遂げたいです。

TEMEもうまくいきましたので、さっそく”TEME shapers”を募集し始めます。

Committment is the key to accomplish something. You can do it!

Sano City Lomen 佐野ラーメン初めて食べました!

2013-02-03 20:17:42 | プライベート
It was a very nice sunny day today. I enjoyed brunch with my lovely husband and we drove to Sano City to take some rest and off work. We tried the most popular "Sano City Lomen" today.

It was a nice driving experience. I was the driver to get used to our car.

すばらしい晴れた日でした。日曜日にブランチを庭の緑と森の緑を見ながら、家族と食べました。

初めて佐野市の佐野ラーメンを食べに行きました。1時間ぐらいの楽しいドライブで、だいぶ日本での車の運転にも慣れてきました。

まだまだ栃木県内を知らないので、今度、足利学校に行きたいと思っています。

日光と鬼怒川温泉はかろうじて行ったことがありますが、鬼怒川の川下りもしてみたいです。




The Second TEME was very successful!

2013-02-03 00:45:24 | グローバリゼーション関連
We had the second TEME (Teaching and Learning Medicine in English) Seminar today (February 2, 2013). I was so pleased to see very motivated and enthusiastic individuals from all over Japan, such as Fukuoka, Hokkaido, Aomori, etc... Two educational cases were presented and constructive and insightful discussion occurred. I plan to do the third session in June or July. I also plan to call for "TEME Shapers" to support this event among the participants or those who are interested in this activity. I am hoping that "TEME Shapers" would be "Global Shapers" in the near future! So exciting. See you next time.


第2回 TEMEはとっても楽しい会になりました。盛会に終わり、ほっとしています。2例の症例もとても教育的で、よいディスカッションができたと思います。

次回、第3回は6-7月ごろに開催したいと思います。次回から、TEME Shapersという、この活動をactiveにサポートしてくださる(運営を一緒に考え、活動を参加者主体のものに一緒に指定ってくださる)方を募集する予定です。TEME Shapersが、将来、Global Shapers 世界を変える人になることを、期待しています!

Brainstorming and innovative session

2013-02-02 00:33:01 | グローバリゼーション関連
I attended a brainstorming and very innovative session this evening. We discussed world economy and how we should think about innovation to make changes in the global society. It was very interesting and exciting. I met four business persons. They are CEOs of venture companies, executives from global companies or major companies in Japan such as Panasonic or Toyota. I requested to pick up some medical topics next time for this kind of sessions.

What I learned from this session was a view to classify innovation by a famous business school professor.

Innovations are classified as "empowering, or sustaining, or efficiency."

Empowering: e.g., Apple, Google, Microsoft, etc..

Sustaining: e.g., Microsoft,

Efficiency: e.g., Toyota, Sony, Panasonic, etc...


Efficiency innovation cannot increase employment, in their opinion.

It was shocking for me to know this view.

Overall, the impression I got from this session was that there were so many persons who are passionate to improve the society and change Japan.

I was very convinced that I should offer or hold more clinical sessions in English from now on!