矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

親友のありがたさ

2010-11-16 22:31:05 | プライベート
もうひとつ、自分の日記としてとどめておきたいこと。。。。

今日は、日本医師会館で、10年来の親友と再会しました!

同僚でもあった彼女は、私の憧れの女性のひとりです。

ご自宅までにもお邪魔してお話させていただいたこともあります。

今日も、お会いして感動しましたが、エレガントでチャーミングな立ち居振る舞いから、とてもファッショナブルで、フェミニンなお洋服まで、本当に素敵でした。

彼女からは、渡米したり、帰国したりの際に、いろいろなスモールギフトをいただきました。今日も、思いがけず、おみやげをいただきました。おふろ用品で、疲れを取ってね、とのメッセージ。ありがたいです。。。

さらに、偶然とご縁ですが、もうおひとり、同い年の友人で3年ぶりぐらいになりますが、とても優秀で、美しく、女性らしい方と、会館の1階で、ほんの一瞬、再会しました!

ごはんでもまたご一緒したいものです~~。

この場をお借りして、どうもありがとうございました~~。

お勧めの学習メディア NEJMのInteractive Medical Case

2010-11-16 22:26:29 | 医学教育
若手向けにも、一般医師にも、非常にすばらしい教材のご紹介です。

昨年、掲載されているのを発見して、感動した学習メディアです。

http://www.nejm.org/multimedia/interactivemedicalcase

症例を診察している感じで、自分の臨床判断を試すことができます。

今日の講演でも、これを利用している人の大半が、

1.自分の臨床判断を試す
2. 専門外の分野のアップデート

などを理由としてあげていました。私も一般内科の鑑別診断能力、臨床判断力の維持のために、できるかぎり利用したいと思っています。

iPODで、audio summaryを聞くのが精一杯の時間確保になってはいますが、継続して
clinical scienceに磨きをかけたいです!

NEJMの舞台裏

2010-11-16 22:02:35 | 医学教育
今日は、古巣の日本医師会館で、講演を聞きに参加しました。

客員研究員としてセミナーなどに参加している東京大学医学教育国際協力研究センターの
主催でした。日本医学雑誌編集者会議でもあり、非常に有益なお話が聞けました。

NEJM、みなさんご存知の世界最高峰の臨床医学の雑誌です。インパクトファクター50。
Basic scienceのNatureとほぼ同等ですよね。

臨床系の内科系雑誌では、
NEJM 50, Lancet/JAMA 約30, Annals of Internal Medicine・BMJ 約20と続きます。

NEJMの最近の動向、編集の方針などの講演で、非常に感銘を受けました。

米国で診療する場合、NEJMに掲載された内容は、「診療上の常識」というレベルで浸透していきます。診療を大きく変える内容であれば、「知らなかった」ということは許されない状況です。Professionalとして常に情報をアップデートし、診療に反映していくことが要求されます。

質、内容もすばらしいものが多いですが、その舞台裏もシステマティックなものです。

年間14000を越える投稿があるそうですが、いくつもの厳しい関門を通りぬけた選りすぐりの論文しか掲載されません。Editor-in-Chiefが最初のスクリーニング、それを合格してはじめて各専門領域のEditorへ。そこも合格しなければreviewerにまわることはありません。

最近の動向では、いわゆるハードコピーの「雑誌」は2次的な媒体になったそうです。
出版のメインが、オンライン出版になっているそうです。

読者の40%が、卒後5年目以内の若手医師のため、彼らのニーズが、マルチメディア。
オンライン、audiovisualなどさまざまなdigital mediaのほうが利用されやすい現状を反映している、と言っていました。

私が一番好きな内容は、やはり教育的なプログラムです。

ケースのインターアクティブなセッションは、非常に有益です。

NEJMのpriorityに、医師の教育、というのが明確に掲げられており、その点で、十二分に読者のニーズを満たしもいるようです。




エラスポールのARDSに対する有効性に関するmeta-analysis

2010-11-16 10:42:27 | 感染症関連
神戸大学の岩田健太郎先生らのグループが、エラスポールのARDSに対する有効性に関するmeta-analysisを発表されました。


http://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/49/22/49_2423/_article/-char/ja/


すばらしいですね! 臨床研究をどんどん実施して、患者さんに本当に役立つ診療を提供できるとよいですね。

いままで疑問に思われていた点を、科学的に、精緻に、対応することの重要性を実感しています。

私も、感染症の領域で、日本の臨床研究を推進したいです。

FDAが、Clostridium difficileのワクチン候補をfast trackへ。

2010-11-16 10:36:47 | 感染症関連
US Infectious Disease News から。。

FDAが、Clostridium difficileのワクチン候補をfast track対象とするそうです。

ワクチンの開発・承認が加速化される可能性ですね。

ワクチン開発では、結核、マラリア、HIV、黄色ブドウ球菌、Dengue デング熱、などもっともワクチンが必要で、しかし開発が困難な微生物が多々あります。これらに対してワクチンが開発されれば、間違いなくノーベル賞です。