矢野(五味)晴美の感染症ワールド・ブログ

五味晴美の感染症ワールドのブログ版
医学生、研修医、医療従事者を中心に感染症診療と教育に関する情報還元をしています。

名古屋総合診療ワークショップ 便り

2010-09-29 12:30:38 | 感染症関連
9月23日に名古屋で行いましたワークショップの模様です。

主催の名古屋市立大学の先生がたがブログに記載してくださいました。


http://ncu-shotai.ac/blog/


教育の醍醐味は、双方向性だと思います。教官から学生、研修医への一方通行ではなく、教育を通して、私自身が若い方から多くの恩恵をいただいていると実感しております。

私も、学生さんや研修医の方に混じりながら新しいことに挑戦したいと思っております。


さしあたり、オランダの大学院のプロジェクトをなんとかせねば!と思います。
ともかく、Due date 締め切りに間に合うように、”なにがなんでも済ませる”覚悟で取り組まないと、いつまでたっても終わらない、流されたまま・・・勉強するチャンスを逃してしまうと感じます。

やるか、やらないか、選択は二つにひとつですよね。

米国内科学会日本支部 女性委員会 顔合わせ

2010-09-29 09:02:22 | 米国内科学会ACP Japan Chap
昨日、2010年7月1にちから米国学会の新年度になり、米国内科学会ACP日本支部の女性委員会の初会合がありました。

これまで”女性委員会”でしたので、全員女性が委員でしたが、今年から男性医学生、男性医師の先生も加わり、
”医師のキャリアパス””ワークライフバランス””医学教育”などを、テーマに活動予定です。

私は、ご縁あって、2007年から女性委員会の委員として3年間活動させていただきました。前任の委員長の先生、副委員長先生の
ご依頼等もあり、今年からは副委員長として活動させていただく予定です。

少しでも、社会のお役に立てるプロジェクトをしてみたいと思っています。


以前から委員会では申し上げていたのですが、2005年に帰国以来、”女性””女性の活用”などと、”性別に基づいたキャンペーン”が多く、驚いていました。27歳で95年に渡米して以来、”性別を意識して仕事する”という感覚がまったくないので、驚きも大きい状態でした。

やはり米国の医療現場が、性別に無関係なほぼ状態であったのかの裏返しなのだと実感しました。

妊娠中の医学生、レジデント、指導教官、しかも外科系の女性医師も多数いる環境にどっぷりいましたので、女性、男性、などという性別の区別は、私個人の意識のなかにはほとんどありませんでした。

暗黙の了解で、人生の最優先事項は、”家族である”という社会文化背景のなかで、”家庭の緊急事態”であれば、帰宅するのは当然であり、それを責めるひともいない。1年目の研修医から年間4週間の休暇は年度はじめにスケジュールされた研修ローテーションが組まれていましたので、”罪悪感を感じながら休む”ということも経験したことがありませんでした。

タイの大学にいったときも、5時にはほとんどの職員が帰宅し、当直体制で医療現場は回っている、と教えていただきました。

このような状況を踏まえながら、”人間としてあたりまえの、暮らしやすい環境をつくっていく”ことを、個人として、組織としてやっていきたいと思います。

日本の医療従事者の良心的な勤務が報われるような社会的なインフラつくりに少しでもかかわりたいと思っています。

さしあたり、ACPとして、キャリア面などで、グローバルリーダーシップなどを踏まえた若手向けの講演会イベントなどを企画しようという話になりました。

ぜひ、お呼びしたいbig speakerにすでに打診して、内々で承諾いただきましたので、ぜひ、実現したいです。
ご期待ください!