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Opened Zipper

冬の大工事(30)シェイクダウン後感想

2010-08-01 00:00:01 | 折りたたみ自転車(MFWS-206F)

(2010年4月中旬)
オーバーホール・フレーム再塗装・26インチ用サスペンションフォーク交換+フロントディスクブレーキ化という「冬の大工事」がようやく終わりました…ウカウカしてるうちに案の定春になったけど。
この作業に便乗してブレーキレバーやケーブル、リアVブレーキ周りも交換したり、バッシュガードを装着してフロントシングル化したり…あー、疲れた。
やっぱり一度に色々やるもんじゃないな、反省しよう。
色々失敗しつつも、とりあえず終わって良かった良かった。

…ってことで締めようと思ったんですが、よく考えたら終わったつもりになっただけで、ちゃんと乗れるかの確認がまだでした。
そーだよオイ、もし走り出した途端にバラバラになったら失敗なんだよ。
前後フレームの結合は、以前と同じ状態に復元したハズだから、きっと大丈夫。
リアサスもしっかり固定したし。(固定ボルトの錆を完全には除去できてない点が心残りだけど)
リアエンドとフロントサスペンションフォークへの前後ホイール装着は、クイックリリースレバーできっちり固定してる。
不安があるのはヘッドセット周りかなぁ、所詮は素人の作業だし、きっちり固定できてるんだろうかと心配。
でもリテーナーの向きはアレで合ってるハズだし、しっかりグリス塗り込んだし、コラムスペーサーを買い直して上からヘッドキャップでしっかしコラムを抑えて固定したから、きっと大丈夫…そう信じよう。
ブレーキ周りも、リア側は以前と同じVブレーキだし(交換したけど)、フロントのディスクブレーキも取扱説明書の通り調整できてるつもり。
室内でブレーキの効きを試す限りでは、ちゃんと制動してくれそうです。
色々チェックして「きっと大丈夫」と納得しようとしますが、やはり素人故の無知から何かやらかしてないか不安があります。
なのでいつもは被らないヘルメットをきっちり被って、「冬の大工事」後の試走(シェイクダウン)に出発します。
キッチリ固定できずに装着を断念していたサイドスタンドですが、スタンド無しは色々面倒そうなので、固定が緩いけど妥協してゴムシートの上から一応装着して行くことにします。

マンション自室から新生ハイユニ号を連れ出し、外に出てサドルに跨ります。
サドル高っ。
もうサドルに跨ったまま爪先が地面に着くことが決して無いくらいBB高が高くなってます。
以前はリアサスペンションを長くしたせいで、リアフレーム側が起きてBB高が上がってましたが、今回は26インチ用サスペンションフォークへの交換により前フレーム側も起きてしまいました。
前後とも「脚が長くなった」という感じなので、BB高がアップ…コーナリング中でも余裕でペダリングできそうですが、足着きの悪さが加速してます。
信号待ちなどで停車する際は、サドルから降りるしかない…いや、ココはスタンディングスティルを練習して習得すべきか。

フォークが長くなったせいでヘッド角が寝ましたが、以前リアサスを長くしたときに一旦ヘッド角が起きていたので、結果プラスマイナスゼロ…を期待したけど、オリジナルより若干(2度くらい?)寝た程度かな。
元々フレームの折りたたみ部分が地面と垂直でしたが、現在もほぼ垂直…若干上が後ろにズレてるかなという程度。
ホイールベースは後ろが近くなって前が遠くなって、やっぱりプラマイゼロかも。
ただし前後共に前方へズレたので、サドル位置は後ろに下がった感じ。
でも自分はヘタレのビビりでへっぴり腰のせいか、かなり後ろ乗り派なのでちょうど良い感じ。

ハンドルバー位置はサドルより多少低い位置になってます。
以前はロングシュレッドレスコンバーター+ステムハイライザーでコラム上に長く突き出してましたが、大工事後はかなり短くなり85mm程度になりました。
でもフォークが長くなってヘッドチューブ位置が上がったので、トータルでハンドルバー位置はほとんど変わらなかったようです。
BB~サドル間の長さは以前からベストポジションだったため変えられないので、サドルの角度をフラットになるよう調整しただけ。
ヘッド角が寝た分、ステムの角度が起きて、ステム先端の位置が上がったことも良かったみたいで、バランス的にちょうど良い感じに思えます。
まぁイイカンジになるんじゃない? とテキトーに考えてやった割にはうまく行ったんじゃなかろうか。

早速走り出してみますが、即座に「曲がらないっ!?」と感じてメチャメチャビビりました。
曲がらない、というより左右の切り返しの加重移動への追従が遅いという感じ。
バランスを取るための、無意識レベルに近い左右の切り返しの加重移動への反応が悪いため、スゲー不安になります。
左右に加重移動して、多少ハンドルを切ってるときに、意図したほど切り返せないため、ヤバいっと思ってハンドルを深く切ると、今度は(若干だけど)切れ過ぎて傾き過ぎる羽目に陥ります。

ホイールベースが長くなったせいか、重心が高くなったせいか、ヘッド角が寝た(小さくなった)せいか、フォークが長くなったせいか…色々な改悪を施してきたんで、その辺の組み合わせで生じた現象だろうなぁ。
以前リアサスを長いものに交換してから、ヘッド角が起きた(大きくなった)状態でしばらく乗っていたので、操作性が良い状態に慣れてしまったせいかな。
操作性が若干落ちたので、慣れるまでは不安だけど、きっと直進安定性は良くなったハズ…いや、でも重心が高くなってるから、そんなに良くはなって無いか。

自分で組み上げただけあって、走行中にバラバラにならないか不安いっぱいで走り始めたので、最初はビビリつつ恐る恐るゆっくり走ってました。
低速だから余計に操作性の低下を感じたのかも。
前後共にブレーキがしっかり効くことを確認できて、少しずつスピードを上げて試していきます。
それにしてもサスペンションフォークがソフト過ぎるな…ディスクブレーキで制動するだけで、かなり沈み込みます。
フツーにフラットな舗装路走っててブレーキングしただけなんだがなぁ、そんなに吸収してくれなくても良いのに。
走行中のロスも多そうな気がするので、調整してもっと硬くしておこう。

5kmほど走り回って確認してきましたが、フレームがバラバラになることはなく、フレームにもブレーキにも不安を感じることが無かったので、大丈夫のようです。
今後は交換したワイヤーの初期伸び分、リアディレイラーの変速、サスペンションフォークのサグあたりを調整していかないと。
一応、これで冬の大工事は無事に完了です。

しかし大工事後のハイユニ号を眺めていて気になった点があります。
…あれ? やり過ぎじゃない? やっちまった?
サスペンションフォークを26インチ用に交換して、以前から構想していた通りの念願のスタイルに組み上げた訳ですが…冷静に見ると、何というか「やり過ぎ」感がある気がします。
いつもWeb上を徘徊して他のミニベロカスタマーの作品を参考にしていますが、ときどき自分的には「いや、コレはやり過ぎでは?」と感じることがあります。
ちょっとバランス崩し過ぎでは?とか、色々着け過ぎててゴテゴテし過ぎとか…それはハイユニ号の過去のカスタム状態を見返してるときにも自分で感じてたりしますが。

冬の大工事後のハイユニ後を見ていて、その感覚がまた蘇ってきました。
しまった、コレは我ながらやり過ぎだったか。
もうミニベロの可愛らしさが全然無いような気がする…それは他の人にとっては最初から全然無かったかも知れないけど。
目指していたのは「MTBルックなミニベロ」だったのに、「タイヤが小さい変な安っぽいMTB」になってしまってるような気がする。
うーん、失敗だったかなぁ…でも、もう元には戻れない。
きっと目が変化に慣れてないから違和感があるだけに違いない、そう信じたい。
この姿のハイユニ号をしばらく見てたら、そのうち慣れると思うので、早く自分の脳を騙して納得させようと思います。