苫小牧・植苗病院では、毎週月曜日に入院患者さん、外来の方を対象に森林療法をしています。 私たちは月に一回、その担当を瀧澤医師の処方として作業療法士さんと一緒に実施しています。 もちろん、冬もやっています。
20,30分ほど森の散策、植物を観察するというよりも感覚器官を刺激します。 匂いを嗅ぐ、じっと見つめる、耳を澄ます、大地に触れるなど、心身の調律のために大きな声をだしたり、簡単な樹林気功などもします。
今回のテーマは「冬芽」。
諸事情で3週間ばかり森林療法時間がなかったので、森の小道は雪で埋まってしまい、皆さんと一周7,80m位の周回路を作りました。普段は病院のベットにいるか、院内を歩く位のみなさんですから、雪の上を歩くのはとても慎重です。自由参加だったのですが、皆さんしぐはくしながらも道づくりをしました。 表面は固雪なのですが、ズボッともぐり、そのしたはさらさら雪なので、細かなザラメ状で、一周は短くてもたいへん。 でも、皆さん それを楽しんでいらっしゃいました。
冬芽の枝を頂いて、瓶に生けました。
男性陣に人気なのは、のこぎりをつかっての焚き火用の薪作り。プログラム開始前から来て手伝ってくれる方もいます。
人と関わり合いながら、同じ空間で同じ時間を過ごす・・・。
これは、間違いなく精神的な療養になり、植苗病院では力を入れています。 しかし、その効果を、それを科学的・医学的に計測することが難しいそうです・・・・・・。
海外にはECO-therapy(エコセラピー)という療養概念と実践があり、また自然療法は健康づくりだけでなく、治療にも応用されています。 私たちは、まだまだ、実践経験を積み重ねている段階ですが、この自然を使った療育活動の手応えを感じています。
春からとりかかる、寿都・黒松内のコミュニティ・ファームは将来的には、さまざまな方々が土や植物・作物、生き物にも触れられるエコセラピーの場にもしてゆきたいと目論んでおります。