◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

悪が善に勝つ?

2008-03-26 18:58:58 | 言葉についてあれこれ
                       愛は勝つ?
 先日、朝の報道バラエティ番組で、「テーマは悪に善が勝つということで」と言っているのに、画面に出ている文字は逆、「悪が善に勝つ」となっていて、出演者たちが一斉に「どっちなの? 悪が勝つの?」「善が勝つんでしょ?」とワーワー大騒ぎ、というシーンを見ました。いつも善が勝つとはかぎらない世の中ですから、「悪が善に勝つ」と書いてしまったミスを「ありえないミスだろ!」と言うことはだれにもできませんね。
 それでは、これはどうですか? 「比べようにならない」・・・ありえないミス(´д`)ウッソォー。もちろん、話し手は「比べものにならなくて」と言っています。「比ぶべくもない」「比べものにならない」、差がありすぎて比較にならないという意味で、「比べようもない」ならまだいいのですが、「比べようにならない」は明らかな誤りですね。テロップに限らず、今の日本語は、一体どこで何をどうしたらこういうことになるのか分からないというような変な間違いが多すぎます。ちょっとした入力ミス、変換ミス、そういうレベルではない誤りです。
 それから、これもひどいですよ。「だれでもいいから人を殺したかった」などと言っている殺人犯について取材している若い記者、ご近所のかたに「犯人はどんなかたなんですか?」なんて言っていましたよ。「かた」というのは「人」を敬意を持って言う言葉です。「容疑者」ならまだしも、明らかに「犯人」だと分かっているから「犯人は」と言っているはずなのに、「かた」はないでしょう、「かた」は~~~(`н´)プンプン。
 あ、そうそう、フランス語でシェフ以外はキュイジニエ(Cuisinier)だそうですが、さすがにこれはあまり聞いたことがないですね、パティシエならよく聞きますけれど(^^)/。

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