◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「信頼たりうるものなのか」って?

2008-12-24 20:41:31 | 気になる言葉、具体例
                          後で反省会だね
 何たることだ?! 「明るみになる」を定着させた古舘アナが「信頼たりうるものなのか」と力を込めて言うのを聞きました。この人にも自分の話している日本語を省みてほしいですね、テロップの誤りを謝るばかりではなく・・・ね。言わんとしたのは、信頼できるのか、信頼していいのか、ということだと思いますが、「信頼するに足りるものなのか」と言ったつもり、かな? それとも、本当に「たりうる」の使い方を間違っている?
 例えば、「○○は信頼できる最高の△△機関たりうるのか」というように言うのが適当だと思うのですが、「信頼たりうる」って、また随分端折りましたねぇ。「たりうる」は、「信頼しうる」のように可能を表すわけですから、もとは「たり」で、その連体形が「たる」、「~として存在する○○」「~である○○」という意味になります。
 「公僕たる者の心得」や「指導者たりうる人格と能力」のように、「~たる」「~たりうる」の「~」は、機関、企業、公務員、公僕、代表者、責任者、社長、リーダー、先輩、親友、親、議員、教員、医師、アナウンサー、技術者、研究者、などなど、組織や、組織に属する人の総称、職業の名称、また、指導者、名店、老舗、達人、名人、など、何らかの価値(自負、誇り、他者が認めようと認めまいと・・・ね)があることを含んでいるような言葉でないと具合が悪いですね。
 「○○さんはアナウンサーたるに値しない、それほどひどい日本語を話している」というように使うものですが、あの人もあの人も○○さんですね。ローカルのアナウンサーも一部タレント化していますから、何も考えずに変な日本語を平気で使う場面を見たりします。本当にもぉ~~~やめてよぉ~~~レッチー~~~( ← 北陸限定 ^^;)。

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