◆ちゃんとしゃべれ!治納由気(はるなゆき)◆

変な日本語、敬語もどき、崩れていく日本語、そして、正しい日本語とハムスター。

「さえ」はどこに入れる?

2008-03-10 19:22:56 | 気になる言葉、具体例
                    ほぉ~目指してるのかぁ
 今、多くのスポーツ選手が北京オリンピック出場という夢をかけて頑張っていますね。その中の1人の言葉です。「夢さえあきらめないでいれば・・・、夢をあきらめさえ・・・いれば」ということで、「さえ」をどこに入れたらいいのか、入れた「さえ」の後、どう続ければいいのか、迷ったようです。そして、「やはり」と「あのー」が非常にたくさん入り、聞いているのがしんどいほどだったのですが、それだけ緊張しているんだなぁと感じました。まぁ、そういった背景はあっちに置いておいて、「さえ」について少し書きます。
 「さえ」は助詞、その中でも副助詞というもので、①極端な例を挙げてほかのものを類推させる、②物事がさらに付け加わることを意味する、③ただ一つということを意味する、というわけで、例えば、①ハムやんにさえ分かってもらえない、②ハムやんさえそっぽを向いた、③ハムやんさえ分かってくれれば、というような使い方になります。「ハムやん」+「さえ」でもいいし、「ハムやんに」+「さえ」でもいいのですから、「夢さえあきらめないでいれば」もしくは「夢をあきらめないでさえいれば」と言えばいいわけです。
 もちろん、「夢をあきらめさえしないでいれば」もOK。「夢をあきらめさえしなければ」という言い方ならしょっちゅう聞きますよね。「あきらめさえ」と言ったら、そのまま「ないでいれば」と続けるわけにはいかないので、「しないでいれば」となるのですが、「ない」を「しない」にするというのが出てこなかったようです。敬語は、目上の人に対して使う、ということは、緊張する場面が多いわけで、緊張してもすらすらしゃべれるようにふだんからしゃべり慣れていないといけませんね。あぁなたぁの~ゆぅめを~あぁきらぁめぇなぁいで~♪
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする