日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

ペットビジネスに参入?NTT

2010-02-15 20:55:55 | CMウォッチ
夕方、何気なくテレビを見ていたら「こんな時代なんですね~フゥゥ」というCMを見た。
NTTコミュニケーションズの「ワンにゃんバー」と言うCMだ。

ペットの犬の首輪や服、猫の鈴(って、鈴を付けている猫を見た事が無いのだが)に、飼い主の電話番号を付けておけば、迷い犬・迷い猫になっても飼い主は安心、と言うサービスのテレビCMだ。
もちろん、飼い主のプライバシーを守るため電話番号設定になっています、と言う。
この「プライバシーを守る電話番号」のCMは、これまでも様々なバージョンで、CMされてきた。
ネットオークションなど、確実に連絡する必要があるが、プライベートな電話番号は知らせたくないと言う時に、ナンバー設定をすれば安心、と言うサービスだ。
このサービス自体は、とても面白いサービスだと思うし、今と言う時代では、必要とされているサービスだとも思っている。

ただ、「迷いペットのため」と言う発想は無かった。
もちろん、このような市場は十分にあると思う。
私が気付かなかっただけで、ペットを家族の一員として考えている方たちからは、「待っていた!」サービスかもしれない。
今でも時折、コンビニの案内板のようなスペースに「犬(猫)を探しています」と言うチラシを見る事があるからだ。

このテレビCMを見たとき、思い出したことがあった。
それは、ある自治体が「ペットの犬に住民票交付」と言うニュースだ。
目的は、狂犬病などの予防接種率を上げるコトらしいのだが、飼い主の皆さんは「うちの子が、家族として認められたようで嬉しい」と言う反応のようだ。
個人的には、このような飼い主さんたちは狂犬病予防の注射も積極的なのでは?と思ったのだが、違うのだろうか?

住民票交付は別にして、この不況下でも元気な市場の一つが「ペットビジネス」だろう。
「ペット向け保険」なども、人気があると聞く。
他にも、ペット向けのお風呂屋さんなども街中で見かける事がある。
ベネッセさんが出している「いぬ・ねこのきもち」などのテレビCMも、頻繁に見かける。
そんなコトを考えると、この「ワンにゃんバー」は、意外に受けるかもしれない・・・と言う気がしている。


今日は何の日?

2010-02-09 12:30:23 | アラカルト
昨夜、テレビの天気予報を見ていたら「明日は、風の日です。」と、予報士の方が話していた。
その理由は「風が2(ふ)月9(く)日」からだそうだ。
考えてみれば、日本には様々な「記念日」がある。
その記念日の多くは、語呂合わせのようなモノだ。

その「風の日」で、思い浮かんだことがある。
「風が2(ふ)月9(く)日」なら、「福(2月9日)が来る日」と解釈しても面白いのでは?と言うコトだ。
デフレだ、不況だ・・・と、ネガティブな事ばかり言いつづけていると、「福が逃げてしまう」と言う気がしてくる。
今月は節分があり、折角福を呼んだはずなのに、ちっとも「福が来る」ような話題が余り無い。
であれば、「福が来るような仕掛けを、社内で考えてみる日」としてみては、どうだろうか?
何も、事業化・商品化できなくても良いと思う。
採算ベースと言った「枠」を外し、社内異部門交流というカタチで「生活者が幸せになる企画」と言うテーマで、お茶を飲みながら気軽に話せるような会議と言うか、ミーティングのようなコトをしてみては?と言う提案だ。
もちろん、「それは無理でしょう」などの「ネガティブ発言は、厳禁」と言うルールは必要だ。
何故なら「福を呼ぶ企画」なのだから、福が逃げるような発言では良いアイディアも逃げてしまう。

企業の経営環境が厳しい中で、このような会議やミーティングができるような企業そのものが少ないと思う。
ただ、全社で実施するコトができなくても部課内でも良いと思う。
そんなトコロから、今は商品化・事業化できないコトも、時が熟せば可能となるコトもある。
何よりも「幸せなる企画」なのだから、社内に元気が出るはずだ。

「絵空事のアイディアを出して何になる」ではなく「(自社の事業領域で)人が幸せになる企画」から、自分たちの企業ができるコトの見直しにもなるだろうし、新しい発見があるかも知れない。
「ダメ・できない・無理」と言うだけでは、社内は窮々となってしまうだけではなく、元気もなくなってしまう。
月に1度でも良いから、前向きになるようなコトを積極的にしてみてはどうだろう?

「元気を出せ」と言う掛け声だけでは、疲れてしまう。
チョッと視点を変えて、見れば違う「元気の出し方」もあるのでは?

文武両道は、本当だった?!

2010-02-08 20:12:18 | アラカルト
2、3年前から書店に、「早起きで仕事がはかどる」と言う内容のビジネス書が、置かれるようになった。
その効用を示すように、「受験勉強は朝したほうが良い」と言う受験雑誌の特集も組まれているのを見たことがある。

そして、最近は「仕事前に体操をすると、脳が活発に活動する」というコトも言われ始めた。
高度成長期、朝作業着を着た社員が揃ってラジオ体操をする、と言う姿の白黒VTRを見た事がある方も多いだろうし、実際、そのような経験をされてきた方も多いのではないだろうか?
ところが、この「仕事前の一運動」というのは、実に理にかなったモノだったようだ。
実は、今朝聞いていたFM番組でそんな話を聞いた。
たまたま夕方見ていたニュース番組(8日夜の時点では、更新されていない)では「コンディショニング・トレーニング」の効果の一つとして、「脳の活性化」を挙げていた。
番組では、愛知県内の中学校が「体力アップ」を目的として取り上げられていたのだが、その解説の中に「運動と脳の活性化」というお話が出ていたのだった。
この「コンディショニング・トレーニング」というのは、サッカー選手などが練習前に行うような運動なので、オフィス向きではないが、仕事前の軽い運動は脳の活性化に役立つと言う。

高度成長期の「仕事前のラジオ体操」は、「仕事中に怪我などをしないように体をほぐす」コトが目的だったのだが、今は「前頭葉の活動を活発にさせ、想像力・発想力を高めるためにする」と言う目的へと変わってきたようだ。
そして、FM番組の中で興味深かったことは「緊張したとき、リラックスする方法」だった。

何も受験だけではなく、大きな仕事のプレゼンテーションなどは、とても緊張する場面だ。
そんな時、深く一礼し深呼吸をするとか、チョッと体を動かすなど、「自分のリラックスするおまじない」のような「ルール」を決めておくだけでも、随分と違うという。

ちなみに、朝のFM番組と言うのはだいぶ早い時間帯の番組。
私にとってのその時間は、チョッと視点の違う情報が収集できる時間となっている。

バレンタイン商戦もイロイロ

2010-02-07 21:05:23 | ビジネス
来週の日曜日は、いよいよ(?)バレンタイン。
「今更、チョコレートの話題でもないか・・・」と、思っていたら先日、拙ブログでエントリした状況以上に、ユニークな「バレンタイン商品」が登場しているらしい。

1.オリジナルチョコレートを作る
「オリジナルチョコを作る=手作りチョコ」ではない。
市販のチョコに飾り付けをしたり、オリジナルラベルを作ったりする、と言う意味だ、
その代表的なモノが「デコチョコメーカー」。 
この商品は、「チロルチョコ」限定の製菓おもちゃ。
「チロルチョコ」と言っても、かつての駄菓子のようなイメージで考えてはいけない。
最近では、「きなこもちチョコ」などのヒット商品があり、女子高校生ばかりではなく、案外お年を召した女性にも人気なのだ。
その「チロルチョコ」の表面だけを溶かし、製菓用の飾りで「デコる(飾り付ける)」というのが「デコチョコメーカー」というわけだ。
これを使うと「オリジナル・チロルチョコ」が作れると、人気になっているらしい。

チョコを直接飾り付けるのではなく、オリジナルラベルを作るサイトを展開しているメーカーもある。
森永製菓がHPで展開している「Label Factory」がそれで、対象となるチョコレートは限られているのだが、贈る相手やシーンに応じてオリジナルラベルが作れるようになっている。
使い方によっては、「受験応援チョコ」や「卒業おめでとうチョコ」など、バレンタイン以外で使えるツールとなる可能性もある。

2.左党向きのバレンタイン商品
バレンタイン商戦は、チョコレートの年間売上の8割とも言われている。
それだけ、一つのイベントとしては大きな市場だといえる。
その大きな市場をチョコレートだけ独占と言うのは・・・と言うコトで、京都の有名漬物店・大安では「バレンタイン漬物」を販売しているようだ(紹介記事は毎日新聞「雑記帳」)。
他にも、チョコレートの原料であるカカオで作った焼酎(紹介記事は産経新聞)などが、今年登場しているようだ。

3.チョコを買って国際貢献
これらは、どちらかと言うと「バレンタインを楽しむ」要素が強い商品だと言える。
それが昨年あたりから、もう一つの流れが登場し始めているようだ。
それが「フェアトレードチョコ」を買うと言う流れだ。
バレンタインを楽しむだけではなく、折角買うならチョッと良いコトを!と考える人が増えているようだ。
ことしは、もう少しメッセージのある商品が登場している。
毎日新聞のWEBサイトにあった「イラクの子供たちを支援するチョコ」だ。
もしかしたら、このような商品が一番「バレンタイン」に向いているのかも知れない。
 
  
  
  

朝青龍引退にみる、今の日本

2010-02-05 10:00:04 | 徒然
昨日、横綱・朝青龍が引退を発表した。
一般人への暴行事件をきっかけに、引退したカタチになったのだが、一連の報道を見ていて感じたコトの一つに「今の日本を見ているようだ」というコトだった。

朝青龍のしたことは、許されるべきものではない。
だが、その背景には「叱り切れない親方」や「横綱」という看板を傷つけたくない相撲協会の存在もまた大きかったのではないだろうか。

モンゴルと言う言葉も生活習慣も大きく違う日本と言う国にきて、国技である大相撲と言う世界に入り、その頂点を極める横綱という地位にまで上り詰めると言うのは、大変な努力が必要だったと思う。
その努力は、認めなくてはならない。
その一方で、数々の蛮行を「横綱」という地位にまで上り詰める過程の中で、許してきたと言うコトがあったのではないだろうか?
「国技・大相撲」を、教えることなく「相撲を取る」コトだけを教え、「勝てば官軍」のような指導があったような気がしてならない。
それを象徴するような言葉が、引退記者会見の中であった。
「品格について」という質問を、記者がした時の朝青龍の答えがそれだ。
「品格、品格と言われるが土俵に立てば、鬼にもなる。」という答えから、朝青龍の考える「品格」とは、土俵の上にあるモノで、土俵を降りた後の生活全般に求められているモノではない、と言うコトを端的に現しているように感じたのだった。

しかし、言葉こそ違え今の日本の社会では同じ様な考えが当たり前になっているのではないだろうか?
例えば「勉強ができれば・・・」と、所構わず騒ぐ子供を叱ることなく見過ごしている親御さんの姿。
「儲かればOK」とばかりに、マネーゲームに熱狂するディトレーダー。
上っ面ばかりの「成果主義」という名の、評価基準などなど。
いつの間にか「品格」などは、どこかへ置き去りにし「いかに効率よく、周囲を出し抜いてでも自己利益を求めることの何処が悪い!」という、社会の雰囲気になってきているように感じるのだ。

もう一つは、「叱ることへの抵抗感」だ。
「子供は褒めて育てる」というのが、育児書に登場してから随分経つと思う。
そのことを否定する気はない。
何よりも、私自身「親から褒められたことが無い」から「親から褒められたい」という欲求は、他の人よりも強いと感じている。
だから「褒めるコト」で、子供が得られる自信ややる気はプラスだと思っている。
ただ、「褒める」のと同じくらい、「叱る」というコトも大切だと思う。
最近、「しつけ」と称して子供を虐待する親がニュースなどで頻繁に取り上げられるが、叱られた経験の無い親からすれば、「叱る」というコト自体分らないのではないだろうか?
だからだろう、最近頻繁に「きちんと叱ろう」と言う公共広告機構のテレビCMが流れる。

もし朝青龍が、親方や周囲の大人たちから「きちんと叱られて」いたら・・・平成の大横綱として名を残したのではないだろうか?
そう思うと、朝青龍の引退はイロイロな意味で「日本の今」を現しているような気がした。



曜日限定CM

2010-02-03 18:55:53 | マーケティング
何気なく夕方のニュースを見ていたら「今日は水曜日、ノー残業dayの人も多いですね!」というCMを見た。
サントリーの「ジョッキのみごたえ辛口生」のCMだった。

このCMが気になったのは、昨日も同じ時間帯には違うCMだったような気がしたからだ。
「趣味:CM鑑賞」という私でも、さすがにCMの詳細までは覚えているわけではない。
ただ、何となくCMに登場するタレントさんや女優さんの印象が違ったような気がしただけなのだ。
そして、HPのCMサイトを見て納得した。
昨日見たのは、「火曜日ヴァージョン」だったのだ。

「曜日限定CM」というのは、このCMに限ったことではない。
カタログハウスの「通販生活」のテレビCMは、火曜日だけの限定CMだ。
そして「通販生活」のサイトは、「火曜だよ」で検索するようになっている。
その意味で「火曜日限定CM」なのだ。

ただ、今回のサントリーの「ジョッキのみごたえ辛口生」のCMが大きく違うのは、曜日ごとに登場するタレントさんや女優さんが違う、と言うコト。
それだけではなく、丁度サラリーマンが帰宅して、家でホッとした時間帯で流している、と言う点で興味深い。
興味深いと言うか、面白いと感じたのだ。
そして、このテレビCMを見たサラリーマンの皆さんは「癒される~」と思いながら、第3のビールを飲むのだろうか?と、想像してしまうのだ。

それにしても、このような「日替わりCM」というのは初めて見たような気がする。
それだけ奇を衒ったモノにしないと、なかなか注目されない、と言うコトなのだろう。
気になるのは、その企画趣旨(?)である「曜日ごとに変わる女性タレントさんや女優さんが登場するコトで、CMの鮮度が落ちない」というコトもあるだろうし、何より「癒される~」と感じるであろうメイン購入者・サラリーマンにとって、見逃されやすいCMを強く印象づけるコトができる可能性もある。
問題なのは、企業側が狙ったほどの効果があるかないかだ。




市場を創るのは・・・

2010-02-02 20:54:26 | マーケティング
昨年のヒット商品の一つに、「キリンフリー」があった。
ご存知の通り、「ビール味のアルコール0%」という飲料水だ。
「飲料水」というのは、抵抗があるのだがアルコールが無いため、お酒と言ってよいのかチョッと判断がつかないため、一応「飲料水」とした。

そんな「キリンフリー」を作り出したキリンビールの副社長・田村潤さんのインタビューを今朝、FM番組で聞いた。
そのとき、とても興味深いことが幾つかあった。

その1.市場は生活者が創る
当然と言えば、当然なのだが、この「キリンフリー」と言う商品は、飲酒運転とビールを飲みたいシチュエーションが、重なることからビール会社としてある種の社会的責任を持って研究・開発された商品だ。
だからこそ、テレビCMでは「レストランで友人がビールで美味しそうに食事をしている」と言う場面設定をしたりしていた。
「この『キリンフリー』なら、ビールと同じ様に楽しめます」と言う、場面提案だ。
最近では、昨年現役復帰をした伊達公子さんが「試合の途中、ノドの渇きを潤す」と言う、場面設定になっている。
この新しい場面設定は、「愛飲者からの声」から作られたモノのようだ。
その他にも、HPの「お客様の声」には様々な「飲む場面」が寄せられているようだが、FMで聞いた興味深かったのは「妊娠中、ビールが飲みたいのに飲めず、チョッとストレスだった。それが飲めるようになった」という、愛飲者からの声だった。
この声は、田村さん自身も驚かれたようで「自分たちが考えているような場所・時だけでなく、ユーザーさんが『キリンフリー』を飲む様々な場面を教えてくれた」と、話していらっしゃった。

その2.開発者の思い入れの強い商品ほど、ヒットしない
これは、インタビュアーの方が「1年間に発売されるビール・飲料水は、相当数あると思いますが、残っていくモノは限られているのではありませんか?」という質問に対する答えだった。
そして田村さんは「結局のところ、こちらがいくら「良いだろう」と思って作っても、それを判断するのはユーザーの皆さん。思い入れが強すぎて、現場と言うか愛飲者の姿を見忘れてしまうと、結局その商品は、残らないんです」というお話をされた。

企業が一生懸命「これからはコレだ!」と思って、作ったモノであっても市場(=生活者)の支持が無くては、生き残っていかない。
と同時に、市場に登場した商品を生かしていくのも、生活者だと言うコトだ。
ならば、生活者に対してどんな情報を発信し、受信していくのか・・・と言う能力もまた、今の企業に求められるモノなのかも知れない。

謝罪広告のあり方

2010-02-01 20:56:02 | ビジネス
米国トヨタで起こったリコール問題は、先週には欧州へと飛び火した。
今の状況は、日本国内以外の殆どの地域でリコール実施、というコトになりそうな勢いだ。
そこで、トヨタは昨日付けで全面広告を米国で打った。
それが、この広告だ(紹介記事は時事通信)。

掲載写真で目を引くのは「To put your first」というコトバだ。
「あなたのことが、一番だから」と訳すと良いのだろうか?
ただ、これでは「謝罪」という感じではない。
今回のリコールは、昨年夏のブレーキの不具合からズッと問題を引きずっている感が、生活者側にはあるのではないだろうか?
そこを見落としているように感じるのだ。

それだけではない。
「あなたのことが一番だから、しばらく生産を停止する」というコトと、今回のリコールが結びつくようなメッセージが含まれていないコトがとても気になる。
何となくだが、トヨタの驕りのようなモノを感じさせる「謝罪広告」のような印象を受けてしまうのは、私だけだろうか?

これまで拙ブログで「謝罪広告」などについて、何度かエントリしてきた。
有名なジョンソン&ジョンソンの「タイレノール」などは、製品回収を含め今でもお手本となるモノだ。
最近で言うなら、今でもテレビCMで流れる現パナソニック(旧松下電工)の「石油ファンヒーター」の製品回収だろう。
「最後の1台まで回収するのが、製造メーカーの責任」という姿勢が、伝わってくる。
この製品回収が始まった時、当時の松下は販売地域以外と考えられる地域にまで、戸別チラシを撒いた。
その費用は、当時の松下の経営を圧迫させるのではないか、と言われたほどだったと記憶しているが、結果「製造メーカーとして、そこまで責任を持つのか」という、好印象を与える結果となり、多くの生活者が松下(現パナソニック)に対して、大きな信頼を寄せるコトとなった。

それに比べると、「一時生産を中止するのは、あなたのことが一番(大切)だから」という今回のトヨタの全面広告は「それで・・・何?」という印象を与えかねない。
何もトヨタを選ばなくても、ホンダや日産だけではなく、燃費の良いヨーロッパ車という選択肢も、生活者は持っている。
その市場の中で、マイナスイメージとなってしまった「トヨタブランド」を、再び選んでもらうという姿勢が、この広告からは見ることができない。
そのことに、この広告を打った北米トヨタと広告代理店は理解しているのだろうか?