日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本らしい発想で、世界を変える

2010-02-24 11:03:30 | アラカルト
だいぶ前、拙ブログで紹介した事があるNHKの「爆笑問題のニッポンの教養」を見ていた。
テーマは「再生医療」。
「再生医療」というと、火傷などの傷を皮膚移植などで治すと言うイメージしか湧かなかったのだが、今はそんなレベルではないようだ。
例えば、壊死してしまった心臓に「細胞シート」を貼り付けることによって、壊死した部分が再生され、元の状態になると言う。
そこまで「再生医療技術」は、発展しているらしい。

この番組を見ていて、感じたことがある。
その一つが、「臓器移植」の問題だ。
ご存知の通り、日本では脳死状態からの臓器移植がとても少ない。
いくら「臓器移植を前提にした場合、人の死は脳死である」といわれても、肉親やとても親しい関係にあった人の死を簡単に受け入れられないのは、仕方ないと思う。
まして、10歳未満の子供となると、余計受け入れがたいコトだと思う。
それは「頭で理解できていても、心が受け入れてない」からだ。
もう一つは、日本人の死生観によるところもあるだろう。
そのため、臓器移植のために海外へ行く人は少なくない。

しかし、このような「再生医療技術」が発達すれば、臓器移植をしなくても助かる患者さんは、飛躍的に多くなる可能性が高い。
だからこそ、このような研究・技術開発に対して積極的なのでは?と、思ったのだ。
もちろん、このような「再生医療技術」については、欧米でも研究開発が進んでいると思う。
話題となっている「iPS細胞」などの研究は、京大VS米国の大学と言う様相を呈してきているようだ。
今日の日経新聞のWEBサイトにも、「iPS細胞、化学物質だけで作製 米大、発がんリスク減も」と言う記事が掲載されていた。

もう一つは、日本人の「内向き思考」というコトだ。
「内向き思考」と言っても、「引きこもり」的な意味ではなく「自分たちの文化から思考・発想し、世界へ発信する」というコトだ。
日本ではなかなか受け入れられない臓器移植だが、臓器移植を必要としている人たちを助ける新しい日本的解決法として「再生医療技術」があるとすれば、それはまさに「日本的文化からの発想」だと思うのだ。
それは、上述した「iPS細胞」の研究にも言えるような気がする。
ご存知の通り、iPS細胞研究の第一人者は京大の山中教授で、日経新聞に掲載されている記事を読むと、ハーバード大で研究をしている方もやはり日本人だからだ。

そして、このような研究をされている方たちこそ、もっと積極的に情報発信をしてもらいたいと思っている。
と言うのも、「事業仕分け」でバサバサと予算を削られてしまっては、折角の日本文化的発想で、世界を変えることが出来なくなってしまうからだ。








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