日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

日本は本当に、バブルから抜け出たのだろうか?

2008-09-24 12:55:36 | アラカルト
「リーマン・ショック」から日がたつにつれ、日本の金融企業がアメリカ金融を支えるようなカタチで動き始めている。
昨夜まで、野村HDは、リーマンブラザーズのアジア部門の買収だけだったのに、一夜明ければ欧州部門の買収したようだ。
今朝、FMを聞いた時「え?アジア部門じゃないの?欧州部門??」と一瞬聞き間違えだと思ってしまったほどだ。
先日エントリさせていただいた通り、三菱UFJフィナンシャルグループはモルガンの筆頭株主になった。
お昼になって、三井住友がゴールドマン・サックスに出資か?というニュースが飛び込んできた(紹介記事は日経新聞)。
まるで日本のメガバンクが、アメリカの証券会社トップ3を飲み込むような勢いだ。

だが、ここで考えたいのは「日本は本当にバブルから抜け出たのだろうか?」という点なのだ。
というのも、再三拙ブログでも指摘させて頂いているのだが、現在のメガバンクは税金を多額な税金を投入し、合併を繰り返して生き延びてきたからだ。
その間、生活者の実質的生活が豊かになったのか?といわれると疑問が残る。
なにより、生活者に「景気回復実感」というモノが、あったのだろうか?
今の日本経済は、リストラと企業にとって都合の良い雇用形態、下請け・孫請けなどの犠牲に成り立っていたのではないだろうか?

ネットカフェどころか、24時間営業のファーストフード店で100円コーヒーで一夜を過ごす人たちもいる。
健康保険料が支払う事が出来ず、無保険状態で病院にかかるコトも出来ないという人もいる。
そんな現実の上に、「いざなぎ景気を超えた、景気」があったのではないだろうか?
その様な国内の問題点の解決策も見出せない状況で、今回のようなアメリカの投資銀行への出資は、大丈夫?と、思ってしまうのである。

もちろん、このままアメリカの投資銀行が次々と破綻していくと、「21世紀型世界大恐慌」となる可能性は高い。
むしろ、日本のメガバンクグループが支えることで、日本が注目され、「日本売り」から「日本買い」へと移る可能性もある。
そうすれば、中小企業への資金調達もしやすくなるかもしれない。
その結果、本当の「バブル崩壊から脱却できる」のかも?とは、思わないわけではない。
だが、そのリスクは余りにも大きいような気がするのだ。

といっても、私は経済学者でもなければエコノミストでもないので、あくまでも私考の範疇なのだが・・・。


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2 コメント

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Unknown (○○県の・・・・)
2008-09-27 00:10:00
すみません、
ゴールドマン・サックスだと・・・
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間違いのご指摘ありがとうございます (管理人です)
2008-09-27 12:36:58
○○県の・・・・さん、
間違いのご指摘ありがとうございます。
訂正をさせていただきました。
ボンヤリしていたのか?頭が夏バテだったのか???
イヤハヤお恥ずかしい限り。
返信する

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