日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

意外な発見がある、異種の世界

2022-04-12 16:24:58 | マーケティング

ほぼ毎日のようにチェックをしている、雑誌・和楽のWebサイト。
そのサイトに、「マーケティング担当者であれば、知っているよね~」というような、記事があった。
和楽Web:気温と経済の関係とは?衣料品・清涼飲料水と気温マーケティング戦略のコツを徹底解説

ポイントは、マーケティング担当者向けの雑誌のWebサイトではない、一般向けしかも和の文化の情報を発信するサイトに、このような記事が掲載されていた、という点だ。

随分前から言われているコトだが、「ある一定温度を超すとアイスクリームではなく、かき氷を人は食べたくなる」といわれてきた。
確かに、真夏に食べたい冷菓は「アイスクリーム」よりも「かき氷」だ。
食品温度としては、アイスクリームのほうが低いにもかかわらず、気温の上昇と共に人は、アイスクリームではなくかき氷を食べたくなる。
その解説となる内容は様々あるのだが、一つは「口に入れた時の解け感と冷たさ、さっぱり感」だといわれている。
クリームなどを使って作らないかき氷は、口に入れた瞬間氷がサ~ッと解け、一気に口の中が冷える感覚がある。
時には、キ~ンと頭に痛みのようなものを感じることもある。
シロップそのものは、大量の砂糖を使っているので口の中がベタつくはずなのだが、解けていく氷と共にその甘さは流れていく・・・そのような食べを食べたときの変化や感触などが相まって、30度近い気温になるとアイスクリームではなく、かき氷を食べたくなる、といわれているのだ。

他にも気温20度という温度でも、晩春から初夏に感じる20度前後と,晩夏から初秋に感じる20度前後とでは、感覚が違う共言われている。
晩春から初夏にかけての温度は「暑さを感じる」という温度になるのに、晩夏から初秋になると「少し肌寒さが感じられる」という感覚に変化するのだ。
最も最近では、温暖化が進みだらだらといつまでも夏のような暑さが続き、いきなり本格的な秋を感じるようなコトも多い為、一概に言えるようなコトではなくなったのだが・・・。

同じ温度なのに、皮膚感覚が違うのは風の向きであったり、季節の風景の変化であったりする、といわれている。
風速1mを感じると、体感温度は1度下がるといわれている。それが北からの乾いた冷たい風であればより寒く感じる。
そのように、人の温度感覚というのは様々な要素によって、違ってくる。

とすれば、マーケティング担当者だから経済の動きだけを知っていればよい、というわけではない。
気象の変化や人の感覚の仕組みのような知識も、時には必要なのだ。
そしてそのようなコトは、ビジネス本でknow-howを知れば良い、というわけではない。
自分はどう感じるのか?という、感覚やセンスもまた、磨いておく必要がある。

意外なところで見つけた記事ではあるが、このような発見をすることもまたマーケターとしては、視野を広げる為には必要だと思っている。