日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「如月の望月」と「桜」

2022-04-03 19:17:49 | 徒然

一昨日から新年度がスタートした。
毎年のように話題になっていた「大手企業の入社式」もあったはずだが、今の社会情勢にそぐわないのか?ニュースとして、取り上げられなかったような気がしている。
入社式とくれば、当然入園・入学式も迫っているはずだ。
本来であれば、街中に初々しい風を吹かせてくれる「新人」たちの姿を、まぶしく見る頃でもある。
残念ながら「コロナ禍」になり、そのような「春の風景」が見られなくなってしまった。

本来であれば、街中に真新しさを運んでくれる人達を見かける時期は、「お花見」のシーズンでもある。
先月末の暖かさで、我が家の近所の桜も一気に満開となった。
ここ2,3日は「花冷え」のような気温で、満開の桜も凍えているような感じだ。
おそらく、このような感覚を持っているのは、日本人だけなのでは?という気がしている。
その感覚を流麗な文で、三笠宮彬子女王がエッセイとして書かれている。
和楽Web:現代の日本でしか楽しむことのできないお花見のカタチ

彬子女王といえば、4月1日付けで立命館大学の客員教授として招聘された、とニュースになってた。
実は彬子女王は以前も立命館大学で、客員研究員をされていたことがある。
他にも京都の大学などで、日本美術に関する研究に携わってこられた、という経験を持っていらっしゃる。
なんでもその当時は、定期券を使って大学へ通われていた、という庶民的エピソードもある。

彬子女王のエッセイを読みながら、日本人は月を眺め、花の移ろいを楽しんでいたのだろうか?と、こちらまで優雅な世界へ入り込んでいってしまう。
その一つが「如月の望月」という言葉だった。
旧暦の「如月の満月の頃、桜が咲き始める」ということのようだ。
そして、桜の花は太陽に向かって咲かない、という話にも、お月様と関連しているようで、「なるほど!」と思ったりした。

「コロナ禍」になり、3年ほど「花見」を見送られた方も数多くいらっしゃると思う。
ここ数日の「花冷え」で、桜の散りはじめは少し遅れそうだ。
旧暦の如月の満月に照らされ、自分に向かって花を咲かせてくれる桜を安心して見られるようになるのは、いつの日なのだろう?
「コロナ」だけではなく、世界を不安に落としれている様々な紛争が早く終わってくれるコトを願いながっている。