昨日、出掛けた帰りに百貨店に寄った。
丁度、会社員の退社時間。
私の目的は、デパ地下で久しぶりにお総菜を買うこと。
デパ地下にいくことはあっても、お総菜を買うというコトはほとんど無い。
理由は、近所のあるスーパーが遅い時間でも営業をしていること。
もう一つは、スーパーのお総菜のレベル向上だ。
百貨店に入っている、有名総菜店の味をさほど変わらず、安価。
もちろん、すべてのお総菜が有名総菜店レベルではないが、価格と品質のバランスを考えれば、決して劣っているとは思えない程だ。
その為、ここ何年も、デパ地下でお総菜を買いたい!と言う気持ちが失せていた。
しかし、デパ地下もスーパーのお総菜の充実度に、危機感を覚えてか?さらに充実させてきている。
言い換えれば、百貨店VSスーパーで切磋琢磨しているお総菜分野、と言うかんじだろうか?
その久々に行ったデパ地下なのだが、驚いたのは男性が押し合いへし合い状態だったことだ。
なぜだろう?と、しばし考え思い出したのが「ホワイトデー」だった。
「バレンタインデーのお返し」と言うことで、若いサラリーマンが数人集まって、高級洋菓子店のコーナーであれこれ選ぶ姿というのは、余り見た記憶が無く、驚いた!と言うのが、本当のトコロだ。
彼らの買い物姿を見ていると、一応に有名洋菓子店、と言うのは当然。
海外の有名洋菓子店で買い物をしている。
もし、これが「義理チョコの返し」だとすると、随分高い返しの様な気が・・・。
と言うのも丁度1ヶ月ほど前も、同じ洋菓子売り場でお菓子(バレンタインではなく、お遣い物用)を選ぶために、出掛けたのだが、この時は有名洋菓子店と言っても、国内の洋菓子店が賑わっており、買い物をする女性の姿を見ても「義理チョコ」というのが、ありありとわかる感じだった。
「義理チョコ=コストパフォーマンスが良い、美味しいチョコレート」という感じだ。
それが、男性の場合洋菓子店をよく知らない、と言うこともあってか?とにかく海外の有名洋菓子店が大人気。
確かに、海外の有名洋菓子店でホワイトデーのお菓子を買えば、ハズレはないだろう。
しかも「高級洋菓子店」の代名詞の様になった?「ゴディバ」だけではなく、ウィーンの「デメル」、ベルギーの「ヴェタメール」など、なかなか渋い?お店が大人気。
その様子を見ながら、今の若い人達は案外「口が肥えている」様な気がしたのだ。
確かに、メディアやネットなどでの情報で、事前に購入するお菓子を検討しているのだとは思うのだが、一つの有名店に集中しない、と言うことを考えると「取りあえずゴディバを買えば、ハズシはない」と言う意識ではなく、「味を知って、選んでいる」という印象を受けたのだ。
その視点で考えると、日本の食の豊かさを感じるのだった。
ちなみに、買い物の目的であった「デパ地下のお総菜」は、若いサラリーマンでごった返す売り場に挫折し、何も買わずに帰宅をした。