日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

高齢者が、働く社会になると・・・

2014-03-09 20:55:45 | ライフスタイル

久しぶりに、日用品を買いに大手スーパーへ出掛けた。
出掛けた時間は、丁度夕方のスーパーのレジが混み合う時間。
私は、生鮮食品を買いに出かけた訳ではないので、並ぶレジも人は少ない。
レジ待ちをしていて気がついたのだが、私より年齢の高い女性がレジ係をしている。
別に年齢が高いから云々という訳ではない。
実は、近所の大手生鮮スーパーでも昼~夕方にかけてレジ係をする女性の年齢が、上がってきているな~と言う印象がある。
売り場そのものも、年齢の高いと思われる方が元気に働く姿を見かけることが多くなった。

年金受給開始までの間働きたい、と言うことなのかも知れないが、日本の労働人口という視点で考えれば、これからは高齢者と言えども働くことが当たり前になってくるかも知れない。
高齢者が働くことで若年層の就業機会を減らす、と言うことを言われる方もいらっしゃるとは思うが、夕方~夜の時間帯は、男子大学生がレジ係となるので、一概に言えないと考えている。

そして、高齢者が働くようになるとどのような社会変化が起きるのだろう?と、考えたのだ。
まず、今日の買い物で感じたコトは、不慣れさもあってのことだとは思うが動きに機敏さが無い、と言うことだ。
買い物をしていて、イライラするお客様もいらっしゃるだろう。
しかし、考え方を変えれば高齢化社会でお客様も高齢化し始めているとすれば、この「機敏さがない」といのは、マイナス面だとは言い切れない。
ややスローな動きではあるが、その分支払いに手間取るお客様にとっては、安心感があるかも知れない。

「支払いに手間取る」と言うのは、何も高齢者だけではない。
小さな子ども連れの方なども、子どもを見ながらの支払いというのは、案外大変だ。
身体的ハンディのある方にとっても、それは同じだろう。
これから先、身体的ハンディのある人達を受け入れ易い社会になる為には、素早いだけが良い訳ではない。

そう考えると、「高齢者のリズム」で仕事をするということは、少しゆとりを持って周囲を見ながら仕事をする、と言うリズムかも知れない。
情報化社会だからこそ、意識的に生活スピードを落としゆとりを持つことが重要だとすれば、高齢者が働くコトは社会的にも十分意味のあることかも知れない。