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日本の自動車メーカーが描く未来

2013-10-11 08:44:24 | アラカルト

先日、日産が「自動運転車」の試乗会をCEATECで行い、トヨタの豊田社長が参加した、と言うニュースがあった。
SankeiBiz:社会変える日本初の「自動運転車」圧巻・・・人間では不可能な反応速度(3頁あり

日産の「自動運転車」そのものは、昨年のCEATECで既に発表しているので、おそらく実用化に向けた試乗会だったのだと思う。
ご存じのように、スバルは一部の車両に車間距離を自動的に判断したり、衝突を避けたりする機能「運転支援システム」を搭載したクルマを販売し、人気になっている。
スバル自動車:アイサイト公式

そしてトヨタも「自動運転車」の実用化を目指している、という。
SankeiBiz:トヨタ、高速道路限定で自動運転車を実用化 15年にも(2頁あり)

トヨタの場合、早期実用化を目指す為に「高速道路限定」というコトのようだが、いずれにしても日本の自動車メーカー各社は「自動運転車」への実用化を目指しているようだ。


この様な「自動運転車」の開発を急ぐ理由は、高齢化だろう。
以前「加齢と認知」というテーマの市民公開講座に出席したコトがあるのだが、実は車の運転技術そのものは、日々の訓練により加齢による技術低下は十分防げる、と言う話を聞いた。
逆に、運転技術が未熟な若年層のほうが、実は事故を起こしやすい、と言う傾向があるとも。
ただ、問題なのは「運転技術に自信がある為に起きる、過信的事故」や「一定の車間距離を開け長時間運転する=集中力と注意力の低下」ことが、高齢者にとって難しいと話だった。
もちろん、瞬時の判断力などの低下もある。

高齢者にとって苦手な部分をカバーするだけではなく、この様な運転支援システムは、運転が苦手だが生活の上でクルマが必要と言う人達にとっても、心強いと思う。
クルマの運転総てをクルマに任せるのでは無く、「運転をする楽しさ」を感じながら、「自動的に事故を防ぐ支援システム」という考え方が、日本の自動車メーカー各社の考える次世代のクルマという気がする。

「自動運手車」開発と同時に各社が力を入れているのが、いわゆる「エコカー」だろう。
マツダがトヨタのプリウスの技術提供を受け、遂にハイブリッド車の発売を発表した。
これまで「燃費効率」の高さを求めていたマツダの方向転換という気もするが、その実「燃費を上げる」という点でみれば、ハイブリッド車を受け入れることも変わらないと思う。
日産や三菱は、「電気自動車・EV車」の開発に熱心だし、ホンダは、ハイブリッド車だけではなく「燃料電池自動車」を開発している。
価格だけではなく、使い勝手の良さという点ではハイブリッド車にはかなわないが、将来の「モータリゼーション」という視点で考えれば、十分選択肢と考えられるクルマだと思う。

そして、この様な「クルマの考え」が、日本が世界をリードしている(ように思われる)のであれば、いずれ「日本スタンダードが、世界スタンダード」になる可能性がある。
メーカー各社はそこを目指し、ライバル同士切磋琢磨しているのであれば、日本のモータリゼーションは、世界の未来モータリゼーションかも知れない。