日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

風変わりな会社だけど・・・業績が伸びている?

2013-10-09 19:51:20 | ビジネス

日本が「バブル」で舞い上がっていた頃、それまで「お堅い会社(いわゆる「重厚長大産業」)」と言われていた企業が、ユニークなテレビCMを頻繁に流していた。
例えば、住友金属(現新日鐵住友)は、「やわらか頭してますか」というキャッチコピーで、タレントの山瀬まみさんを起用したCMだった。
山瀬さんのやや舌っ足らずの話し方と、住友金属というお堅い会社のイメージギャップが話題になったCMだった。

時々「え!こんな会社が、こんなコトをしているの?!」と、ビックリするようなコトがあるが、それが社内規定として、キチンと決められているとすれば、益々「???」となってしまうコトはないだろうか。
そんなユニークな社内規定を紹介している不定期の連載企画が、朝日新聞のWEBサイトにある。
朝日新聞:へぇな会社

今回紹介されているのは、ハカリの「タニタ」。
ご存じの方も多いと思うのだが、「タニタ」と言えば、「タニタの社員食堂」というレシピ本が、3年ほど前に大ベストセラーになった。
以来、企業の社員食堂や最近は病院の患者向けメニュー本も登場し、いずれもベストセラーになっている。
そのタニタの何が「へぇな会社」なのか?と言うと、医療費削減のために「歩数イベント」を実施している、という。
流石に「歩数計」を製造販売している会社だけのことはある、と感心する部分もあるのだが、これまでで一番驚いたのは、日清食品グループの管理職向け研修だった。

へぇな会社:日清食品グループ「管理職は無人島でサバイバル」
チキンラーメン3袋と米、水を持って、瀬戸内海に浮かぶ無人島で2泊3日のサバイバル。
これが、キャンプであれば楽しいかも知れないが、あくまでも真面目な管理職研修。
この様な体験を通して、身につくコトは机の上では考えられないコトなのだろうな~と、思うのだが、日清食品グループという大企業が大まじめにこの様な研修を実施している、と言うコトが面白いと思うのだ。

他にも出社時間が午後1時という企業があったり、医療機器メーカーの「テルモ」は、幹部社員の評価を社員に大公開!していたりする。

ここで紹介されている企業を見ていると、とても社員に対してオープンな印象を受ける。
「セクショナリズム」のようなモノで凝り固まっている、と言う印象は少なくともない。
「管理をする」と言う点では、大変だろうな~とは思うが、それ以上の社内的・社外的メリットが高いのだと思う。
何より、「やわらかな発想=企業全体が時代にあわせられる柔軟性」が保てるのかも知れない。

個人的には、記事の内容の面白さ以上に、よしたにのへぇぇさんの四コマ漫画も、楽しみにしている。