早々と今日「内定式」を行った企業もある様だ。
内定を受けた学生達は、この就職難の時代一安心だろう。
まだまだ、就職活動をしている学生達も「自分に合った企業は、必ずある!」と言う気持ちを忘れずに、活動を続けてもらいたいものだ。
さて、その「内定式」の話題で、強気だな~と感じた記事があった。
讀賣新聞に掲載されている、三井住友銀行の内定式で頭取が言った話だ。
讀賣新聞:「半沢直樹」手本に・・・三井住友銀行頭取、内定式で
「半沢直樹」とは、今更説明するまでもないTBS系のこの夏シーズンの大ヒットドラマだ。
主人公の半沢直樹の活躍、「倍返しだ」の決め台詞とともに、銀行マンをクローズアップさせたドラマでもあった。
原作者の池井戸潤さんご自身が銀行マン出身と言うコトで、リアル感があると評判にもなった。
その様なコトを考えれば、三井住友銀行の国部毅頭取が「半沢直樹」を出したのは、当然だろう。
内定者の中には、「半沢直樹のような銀行マンになりたい」と希望と期待に胸膨らませる学生がいてもおかしくはないと思う。
私が引っかかったのは、国部頭取の「お客様を育て・・・」と言う部分。
確かに銀行は、企業に融資という方法でお金を貸し付ける。
貸し付けを受けるコトで、企業は様々な設備投資が出来たり、次の事業へ投資するコトもできる。
その意味では、国部頭取の言われる通り「お客様を育てる」のかも知れない。
でも、本当だろうか?
銀行もまた、お客様に育てて頂いているのではないだろうか?
よく「銀行は、晴れの時に傘を貸し、雨の時に傘を取る」と言われるコトがある。
お客様となる企業や個人から、「お金の流れ」というコトを教えてもらっているのは、銀行そのものではないだろうか?
そんなコトは、大学の「経済で学んだ」という学生もいると思うが、机上の学問と現実は大きく違う。
現実の場面では、「人の気持ち」というモノがあり、その部分を理解しなくてはビジネスとして成り立たないコトも多い。
そんな「人」よりも、「お金」を見るから「晴れの時に傘を貸し、雨の時に傘を取る」と言われるのではないだろうか?
「お客様を育てる」というよりも、「お客様と一緒に成長できる銀行マン」になるコトが、ドラマ「半沢直樹」という主人公に近い銀行マンなのでは?
そう考えると、やはり銀行マンの思考は「強気」という気がするのだ。