日経新聞のWEBサイトにある新商品紹介をチェックしていたら、「ホースもマットも使わない布団乾燥機」という象印の商品の紹介があった。
これまでの布団乾燥機はホースは必須で、マットの代わりに他のアタッチメントを使うことで、チョットした乾燥機としても使える、と言うのがセールスポイントだった。
そのホースを必要としない、と言う布団乾燥機とはどのような商品なのか?と、興味がわき象印のサイトをチェックした。
象印:布団乾燥機スマートドライ
確かに、ホースもなければ敷き布団と掛け布団の間に入れるマットもない。
使い方を説明した動画を見れば、納得できる。
とすれば、「何故、今までホースとマットが必要だったのだろう?」という疑問が、わいてくる。
おそらく、先発家電メーカーが「布団乾燥機」を開発する過程で、一番効率良く乾燥でき、上述したようなアタッチメントを変えるコトで応用できる、と考えたのだろう。
それに「右へならへ」と言う感覚で、基本同じようなしくみの「布団乾燥機」ができあがったのではないだろうか?
ところが、象印は元々家電メーカーではない。
確かに炊飯器は作っているが、元々は「ジャー」という「ごはんの保温用のポット」と言うベースに、電気炊飯器という機能を加えた、と言う感覚が始まりなのだと想像している。
それに対して、布団乾燥機というのは象印にとっては分野違いなため、家電メーカーとは違う発想が持てたのではないだろうか?
もしかしたら、象印の布団乾燥機が新しい布団乾燥機のベースとなるかも知れない。
そう感じる程、今までとは違う発想のような気がする。
実は、ここ1、2年異業種だから違い発想で商品が生まれたのでは?と感じる商品が増えている。
昨年大ヒットしたバルミューダ社の「グリーンファン」も、家電メーカーではないから生まれた発想という気がする。
そして、家庭用洗濯洗剤の「チョイス」という非石油系洗剤を作ったのは、ノンシリコンシャンプーなど美容関連の製品を手がけている企業が作っている。
大手洗剤メーカーが、除菌や抗菌、香りなどに気を取られている間に、非石油系という全く違った発想でキチンと洗濯洗剤として使える商品を作り出している。
異業種、専門外だからこそ生まれる製品・商品が、既存のメーカーを刺激し市場を活性化する・・・そんな傾向が少し見られる様になってきた気がしている。