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今年は「フローズンムース」で暑気払い?

2013-05-21 14:38:25 | トレンド

夏日のような暑い日が、多くなってきた。
こういう日は、湯上がりに冷たい飲み物が欲しくなる。
左党の方にとっては、そういう場面では当然のように「冷たいビール」だろうか?

そのビールだが、今年はチョッと異変が起きているようだ。
それがキリン・一番絞りの「フローズン生スーパー」だ。
昨年は、東京と大阪で展開をしたビアガーデンでの人気商品だったようだ。
その人気商品を「家飲み用に」という、キャンペーンを展開している。
もう一つが、ネスレが展開をしている「ネスカフェフローズン」だ。
どちらも、涼しげな印象で飲みたくなってしまう。

それにしても、キリンの「フローズン生スーパー」のアイディアは、とても面白いと思う。
ビールそのものの泡を別に作ってしまう、と言う発想だからだ。
おそらく、この様な発想の「ビールの泡」というのは無かった様な気がする。
もちろん、氷+塩という組み合わせは、冷凍庫が普及する以前の保冷の仕方。
その氷が溶けるまでは、何度でもビールを容器に注げば、「シャーベットに近いフワフワのビールの泡」が楽しめる。

一方、ネスカフェフローズンは容器ごと冷凍庫などで冷やしておいて作る様だ。
ネスカフェフローズンの方が手間はかからないが、事前の準備が必要なだけ「イザ!」と思い立ってつくるのは難しいかも知れない。
その代わりに、この道具さえあればカフェオレやミルクだけでは無く、スープなども冷たい泡状になり、おもてなしの食事に使えるかも知れない。

この様な「フローズン」というわけでは無いが、「泡をつくる」ということ自体、チョットしたブームなのかも知れない。
調理器具などを製造・販売しているハリオは「ラテシェイカー」という、チョッとローテックな「泡立て器」が、発売されている。

泡の食感というのは、ふわっとしているので食欲などが落ちる夏場には、向いているかも知れない。
まして、暑くなればなるほど消えやすいビールの泡がチョッと氷の食感を持って、何時までも消えないことで、「冷たいビールが長い時間楽しめる」という利点もあるだろう。

今年の夏は、猛暑の予想が既に出ている。
こういう目にも涼しげな方法で「涼をとる」と言うのも、節電かも知れない。
と言っても、プレゼント商品のようなので、セッセとビールを飲んだりしなくては、ならないが・・・。