日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

「携帯(スマートフォンを含む)が使えない」をセールスポイントにできないか?

2013-05-15 14:31:34 | ビジネス

SoftBankをはじめに、NTTdocomoも夏向けモデルを発表している。
NTTdocomoは同時に、iPhoneに対抗する2機種については、大幅な値下げを発表した。
おそらく多くのユーザーは、いわゆる「分割」での購入なので、月々の支払額が安くなる、と言う感じだろう。
そう考えると、やはりスマートフォンを含む携帯電話端末そのものが、価格競争の時代になってきている、と言う気がする。

通信会社としては、如何にスマートフォンを使ってもらうのか?と言う点が、収益の柱となるとも思える。
携帯電話が世に出始めた頃、携帯電話会社各社が展開した「本体0円キャンペーン」を、思い出す。

ところで先日、あるタレントさんが「携帯電話を使わない」宣言をした、とYahoo のトピックスやスポーツ紙のWEBサイトで取り上げられていた。
このニュースを見て、面白いコトを言うな~と思ったのだが、携帯電話が生活の中に根付いてから15年余り。
それまでは、固定電話が当たり前だった。
その頃は「必要以外では電話はしない」というのが、常識だったし社会の暗黙的了解だったような気がする。
40代以上の方なら、必要もないのに、友達とダラダラと長電話をしていると親から怒られた、と言う経験があるのではないだろうか。
もちろん、メールなどもないので必要であれば手紙やハガキを書いていた。
社会人になると、「ビジネスレターの書き方」という本で、手紙の書き方を勉強した。

その頃の生活が良いか悪いかと言うのでは無く、「携帯電話を使わない」宣言をしたタレントさんのように、「携帯電話が使えない」というサービスがあっても、良いのでは?と言う気がしたのだ。
もちろん、旅先で宿泊するホテルや旅館、研修施設のようなトコロだ。
特にリゾート地にあるホテルや旅館などは、「世間の煩わしさから離れる」と言うのも一つのセールスポイントだろう。
そんな所で、世間の煩わしさが詰まった情報を積極的に得る、と言うのは本来の目的から外れたコトのような気がする。
研修施設などは、携帯電話の電波が届かないコト=情報過多からの脱出によって、自分で考えるとか発想する、と言う力が与えられるのではないだろうか。

街中を歩いていると、スマートフォンを片時も離さず、画面ばかりを見て歩いている人を数多く見かける。
それほど、スマートフォンから得られる情報が重要なのだろうか?
情報を得るコトはとても大切だと思うが、それに振り回されていては意味が無いのでは?
もう一つ気がつくコトは、スマートフォンの画面ばかり見ている人の中には、眉間にしわが寄っている人も多い。素敵な表情のためにも、携帯電話から離れる時間があっても良いのではないだろうか?