日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

季節の機微を感じるコト

2011-09-26 12:21:30 | ビジネス
今日、富士山で初冠雪を観測した、と言うニュースがあった。
昨年より1日、例年より6日ほど早い初冠雪らしい。

今年は、季節が進むのが早いように感じる。
梅雨入りも確か2週間ほど早かった様に思う。
当然、梅雨明けも早かった。
そして、今月襲った2回の台風が、秋を運んできたようだ。
特に、台風15号の後は昼間でも大汗をかく様なコトはなく、朝夕はチョット上着を羽織りたい位の肌寒さを感じる。
昨年の今頃は半袖を着ていても暑く、エアコン全開状態で生活をしていた方も多かったのではないだろうか?

ところで、今年の「中秋の名月」が例年よりも10日ほど早かったコトに、気づかれた方はいらっしゃるだろうか?
毎年記録を取っている訳では無いので確かではないのだが、私の中での「中秋の名月」というのは、9月の20日頃。
丁度お彼岸の頃なのだ。
それが、今年は12日だった。
約1週間ほど早かったコトになる。
とすれば、季節の移りが早いのも何となく納得してしまうのだ。

ビジネスをする上で、このような「季節の機微を感じるコト」が重要なのか?と、思われる方も多いと思う。
あくまでも私感だが、「季節の機微を感じるコト」は仕事をする上で、大切な感覚だと思っている。
たとえば、「季節の移り変わりが少し早い」と感じれば、店頭に並べる商品やディスプレーも、それに合わせる必要がある。
逆に、残暑が厳しいのに「お盆が明けたから、シチューのテレビCM」と言うのでは、テレビを見ている方が「そんなCM見たくない」と、不快感を呼んでしまう。
季節色の強いテレビCMは、その前のシーズンで作るか、海外で撮影するしか方法は無いにしても、放映するタイミングというものは、やはりその商品の季節を感じてからだと思う。

「快適さを求めて」極力暑さ寒さを排除した生活をしてきたが、少なくとも四季のある日本では、季節感を感じるコトができなければ、的外れな商品提案・マーケティングとなってしまうのだ。
マーケティングは、数字だけで計れるモノではない。
その意味でも、「季節の機微を感じる」ことは大切な感覚だと思う。