日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

政党CM2題

2008-09-21 20:41:22 | CMウォッチ
昨日からだろうか?自民党総裁選挙のラジオCMを聞いた。
自民党HPにトップにある「政策論争12日間」とメインにした、ラジオCMだった。
ところがこのラジオCMを聞いていると、「あれ?」という気がしてくるのだ。
なぜなら、「自民党総裁選挙」といいながら、総選挙を睨んだようなCMになっているのだ。

確かに今回の自民党総裁選挙は、次の総選挙につながるモノだとは思うのだが・・・。
それにしても、露骨なほどの内容だった。
決して、野党を批判している内容とはなっていないのだが(当然だろう、「自民党総裁選挙」なのだから)、「今の日本を任せられるのは、オープンな総裁選ができる自民党」という内容のCMなのだ。
コレでは「政策論争」という感じではない。
どちらかといえば、実質代表選が小沢さん一人で終わった、民主党を揶揄したような感じなのだ。
確かに、今回の民主党の代表選挙はオープンな感じではなく、まるで旧自民党のような印象すら与えた。
その違いを際立たせる事で、政党イメージを「改革の自民党」へと変えたような感じなのだ。

そして今日から始まったのが、その民主党のテレビCMだ。
先回のCM同様、小沢さんがメインのCM。
訴えるポイントは「霞ヶ関」だろうか?
「霞ヶ関=官僚主導の政治から、国民の声が反映される政治へ」というコトのようだ。
ただ、小沢さんがコレだけ表に出たCMが今日一斉の放映されるというのは、大分前から用意されていたのだろう。
すなわち代表選挙前から、着々と準備をしていたような感じがあるのだ。
「出来レース」が自民党の総裁選挙だとすれば、「事前話し合い代表選」だったのが民主党というコト。
どちらも、政党イメージとしては「国民に開かれた」という印象ではない。

リーマンブラザーズの破綻、AIGの国営化、事故米食用転用事件などなど、一刻の猶予も無い社会状況が続いている。
福田さんは「今のこの時期だから」といってお辞めになったが、次の総裁が決まるまでのお仕事は、シッカリ・キッチリやっていただきたいものである。
自民党総裁選にしても民主党代表選にしても、今最優先させるべきコトがあったのではないだろうか?
次の総裁選挙を意識した、ラジオやテレビCMも良いが、今すべき事をやって欲しい。




無駄遣いの典型-汚染米回収・廃棄費用-

2008-09-21 12:19:53 | 徒然
朝日新聞のWEBサイトに、汚染米回収費、国が一部負担へ 数十億円単位を想定という記事が掲載されている。

国の「税金の無駄遣い」というと、訳のわからない「慰安費」や「年度末の研修旅行」が挙げられる。
「年度末の工事」も無駄遣いだが、今回のようなコトも無駄遣いの典型だろう。
なぜなら、真っ当な商取引をしていれば「農薬まみれのミニマムアクセス米」を購入する事もなく、適正価格で市場に供給されていたからだ。
「カビの生えた米」についても、陸揚げされた時点での検査や出荷時の検査で、十分防げただろうし、その時点で返却や焼却処分されていたら、「回収費」など発生するコトもなかったはずなのだ。
単なる「後手後手の政策」というのではなく、仕事に対する使命感の無さがまねいた「無駄遣い」なのだ。

といっても、コレだけの費用がかかることに対して、農水省のみなさん達は「だって、仕方ないじゃん。回収しないと被害が拡大するんだから」程度にしか、感じていないだろうな~と、想像してしまう。
だから、「年度予算は使い切らないといけない」と思って、使い切ることに一生懸命になるんだろう。
足りなければ、補正予算で何とかしてもらえば良いんだし・・・。
今の日本って、そんなコトに使えるだけの潤沢な財政でしたっけ?と、こちらが聞きたいくらいだが、そんな意識はおそらく無いだろう。

霞ヶ関でお仕事をされる皆さん、皆さんのお仕事は「予算を使い切る」ことだけが、お仕事でしたっけ?
今回の一連の事件は、誰がキチンとお仕事をしなかったから起きたのでしょう?
みなさんのお仕事は、誰に仕える事なのでしょうか?
無駄遣いの分は、どう穴埋めするのでしょうか?
そんな回答を、是非農水省の方から聞きたい。
そしてもっと、極当たり前の感覚を持って、お仕事をしてもらいたいものです。