日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

見落としがちな市場?-アラフォー世代のファッション-

2008-09-09 20:32:47 | マーケティング
世間的には、「自民党劇場再演(初演は「郵政選挙」)」という雲行きの自民党総裁選。
果たして、多くの国民が熱狂的に見ているのか?
はたまた「茶番」だと思って、冷ややかに見ているのか?

そんな新聞各紙に、面白い「お悩み相談」があった。
それが、讀賣新聞の「大手町小町」内にある、「発言小町」のトビ女43歳。職場に着ていく服がありません!だ。

トビ主さんの年齢から言えば、いわゆる「アラフォー」と呼ばれる世代。
何かと最近、話題になっている世代でもある。
職場の第一線でキャリアを積んでいる、「男女雇用機会均等法」世代だとも言える。
女性ファッション誌なども複数誌があり、当然ファッションメーカーも力を入れているはずなのだが、トビ主さんをはじめレスをつけている女性の何人かは、「私もです」と言っている。

確かに、40代の仕事をもつ女性に似合うファッションというのは、案外難しい。
体型の変化もあるし、ファッション誌に紹介されているようなブランドを、自由に買えるほどではない,と言う場合も多い。
「ブランド信仰」と言うほどではないにしても、そこそこのブランドの洋服を着てきたから、ユニクロなどでは満足できないし、何より安っぽく見られる心配がある。
なんだかんだと言っても、見た目は大事なのだ。

実は、ここ1、2年でファッションメーカーは、ブランドの整理をはじめている。
レナウン、オンワードなどは採算の悪いブランドからの撤退を次々と決め、今後市場の拡大が見込まれる世代へのシフトを進めているように思える。
その中で「アラフォー」と呼ばれる世代は、それまでの「ミセスライン」でもなければ、「レディースライン」でもない、と言う感じなのだろう。
「市場的には期待できそうなのに、実際にはなかなか掴めていない」と言うコトかもしれない。

男性諸氏からすれば、「何もそんなにこだわらなくても・・・」と思われるかもしれない。
しかし、彼女たちが学生~社会人になった時代や、生活指向を考えるとファッションは、思いのほか重要なポイントなのだ。
「アラフォー」と呼ばれ、注目されている彼女たちは、学生~社会人の頃も注目された世代でもあったのだ。
その注目された理由を、もう一度検証してみる必要があるのかもしれない。