日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

バブルよもう一度?

2008-09-07 22:42:42 | ライフスタイル
昨夜、一夜限りという限定でジュリアナ東京が復活したと、新聞各紙で報じられている(紹介は毎日新聞)。

「ジュリアナ東京」といえば、バブル期の象徴ともいわれた。
当時の若い女性たちは、肌も露にしたファッションで羽根の扇子を振り回しながら、「お立ち台」と呼ばれるひな壇で踊り狂っていた(ように見えた)。
もちろん、そのお立ち台の下には男性が群がり、踊り狂う女性たちを見上げていたのだ。
まさに踊り狂う女性たちの姿は、バブルの仇花のようだったのだ。
そしてその時間は永遠に続くモノのように、日本中が勘違いをしていた。

10数年の時を経て、今再び一夜限りとはいえ復活したことに、何か意味があるのだろうか?
単に、「懐かしい」というだけではない、何かがあるように感じてしまうのだ。
それがもしかしたら先日エントリした、「40代に注目」という内容と関係しているような気がするのだ。

ジュリアナ東京で熱狂していた女性たちの多くは、現在30代後半~40代前半になっている。
いわゆる「アラフォー」と呼ばれる世代の女性たちである。
彼女たちを悪く言う気はないのだが、年上の私から見ると「もっと、モット」という「満たされ感がない世代」のように感じるコトがあるのだ。
それは物欲的なモノというわけではない。
彼女たちをターゲットとした女性ファッション誌などを見ても、他の世代向けの女性たちよりも、高級ブランド品が並び、「いかに生活臭のない、若々しいハイソマダムを演出するのか?」という内容が多いように感じている。
もちろん、その様な欲求を敏感に受け止めるから、その様な編集をするのだが、私などはその様な雑誌を(立ち)読みながら、一種のむなしさのようなモノを感じてしまうのだ。

思い出してみれば「ジュリアナ東京」を仕掛けたのは、「コムスン」をはじめとする「グッドウィルグループ」の折口さんだった。
その折口さんは、コムスンの事件やグッドウィルの日雇い派遣の問題で、社会から退くことになった。
昨年から今年にかけてのことだ。
「ひとつの時代が終わった」と懐かしむような時なのだろうか?
そんな思いがしてくるのだ。

それにしても・・・当時お立ち台でブイブイ言わせていた女性たちにも、時の変化というのは容赦ないようで・・・「現実に目を向けて!」という、アンチテーゼなのか?