日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

急ぐ理由はどこにあるのか?-地デジ放送-

2007-09-13 21:51:44 | アラカルト
13日の中日新聞(東京新聞)に、地デジ難視聴60万世帯 総務省、衛星で番組放送へと言う記事が掲載されている。

記事を読むと、現在の難視聴世帯よりも地デジ放送のほうが多いらしい。
政府が地デジ移行に急ぐ理由は、どこにあるのだろう?
もちろん、地デジによって電波利用上の幅が広がる(らしい)と言うコトはわかる。
でも、それによってどれだけ生活者に、メリットがあるのだろう?
これまでに、言われているような「サービス」は、本当に生活者にとって「メリットのあるサービス」なのだろうか?と、疑問に感じるコトが多いのだ。

テレビと言うかNHKに対して、偏屈な思考を持っている私などは「NHKの受信料値上げ+強制徴収へのステップ」程度にしか思えないのだ。
そもそも、テレビそのものの視聴率は増えているのだろうか?
と言うのも、この夏のドラマ視聴率は全体的に低調だったと言われている。
他にも、低予算で視聴率が稼げると言われていた「バラエティ」も、若い女性を中心に低調傾向にあると言われ始めたようだ。
おそらく、ある程度視聴率が稼げるのは「スポーツ」くらいのような気がする。
実際、安倍さんが辞任した日のゴールデンタイムには、「野球・サッカー・バレーボール」の中継がされていた(名古屋地区)。
(安倍さんの「辞任特別番組」で、視聴率が稼げるのかは大に疑問ではあるが)一昔前なら、野球はともかくサッカー・バレーボールなどは急遽差し替えられ、安倍さんの辞任特別番組になっていたのではないだろうか?
そのスポーツ番組にしても、無理に現在の地上波で見る必要はなく、本当のスポーツファンなどは「スカパー」などで視聴しているはずだ。

地デジに移行する前に「今の生活者にとっての、テレビ」ということを、考える必要があるのではないだろうか?
どうもその点がすっぽり抜け落ちてしまって、税金+NHK受信料が使われているような気がしてならない。
もちろん、ITゼネコンならぬ地デジゼネコンのような企業も、今分からないだけであるのではないだろうか?
そんな気がするのだ。





最後までチグハグだった安倍さん

2007-09-13 18:05:48 | 徒然
昨日突然の辞意表明をした、安倍さん。
辞任記者会見では、「テロ特措法を通すため」だとか、「民主党に党首会談を断られたから」とかと言っていたけど、本当は病気のためだったようだ。

一昔前、二昔前であれば「政治家の病気は、致命傷」と言われた。
「風邪」が「肺炎」になり、いつのまにか「肺がん」とか、「急性胃炎」が「胃がん」と噂されることがあるといわれていた。
本当のトコロは私たち生活者には分からないことだが、逆にいえば重篤な病気を軽い病気と偽るのが、政治の世界での慣例だったとも言えるのかも知れない。

安倍さんは在職中、「戦後レジームからの脱却」と言う言葉を盛んに口にしていた。
「レジーム」とは「政策」という意味だが、個人的には「戦後の政治の枠組み」と言う認識をしていた。
しかし、安倍さんの言う「戦後レジーム」というのは、「憲法九条」だとか「集団的自衛権」などであって、「戦後政治の負からの脱却」ではなかったように思う。
何よりも、今回の辞任記者会見のように病気理由を隠して、他の理由を並べ立てると言うのは、発想そのものが戦後の負的なモノだったのではないだろうか?

今の政治や地方行政は、戦後直後から続く「システム」や「発想」からの脱却を迫られている。
「お上」といわれるような立場ではなく、生活者と同じ視線で「パートナー」という並列関係での発想・思考を迫られているのだ。
その意味で安倍さんは、最後の最後まで「チグハグ」だったのではないだろうか?

昨日のエントリにコメントを下さった「○○県の・・・」さんが指摘されているように、もしかしたら安倍さんの「機能性胃腸炎」の原因の一つは、安倍さん自身の「カネ」の問題だったのかも知れない。
このような問題が出てくると、「入院する」というのも政治家のみなさんにとっては常套手段。
これもまた「戦後政治の負的」だといえるかもしれない。
もちろん「(お体)お大事に」とは、言いたいが・・・。