日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

大切にしたい好奇心

2007-09-15 21:50:38 | アラカルト
最近、頂くコメントに対してのお返事をサボっています。
大変申し訳ないと思っていますが、むしろアクセスしてくださるみなさんが、イロイロなコメントをして頂くほうが、ベストなのでは?と思い、私からコメントを差し控えさせていただいています。

今日の毎日新聞のWEBサイトを見ていたら、とても面白い記事を発見した。
それが耳あか:“乾湿型”分布をつめで解明 全国の高校生ら協力と言う記事だ。

大人なら自分の耳あかを気にすることはあっても、他の人はどうなの?と言う発想はないだろう。
ところがこの高校生たちにとっては、興味の対象であり研究材料でもあったわけだ。
それが、遺伝子という世界にまで発展していくと言うのも、面白い。
この高校生たちの好奇心に、拍手を送りたい。

大人になると、イロイロな枠にとらわれてしまうことが多い。
その「枠」も、いわゆる「しがらみ」だとか「他所様の目」が多いはずだ。
それが重なっていくと、発想する前に「どうせ無理」だとか「こんなこと、ムダ」という、ネガティブなコトばかりを先に思い浮かべるようになってしまう。

そのような状態を、個人的には「あたまのコリ」状態と呼んでいるのだが、その「あたまのコリ」が「既成概念」だとか「前例主義」といったモノを、引き起こしているような気がしてならない。
場合によっては、その「既成概念」だとか「前例主義」が、(企業だけではなく、あらゆる組織や社会の)保身のための言い訳となったり、硬直したセクショナリズムを生み出しているような気がする。
だからこそ、この高校生のようなユニークな視点や発想が、大人にも必要なのではないだろうか?

世間では自民党党首=総裁選で賑やかだが、安倍さんの言っていた「戦後(政治)レジームから脱却」や、「格差社会を打開」するためには、「これまでの枠」にとらわれない発想力が必要だ。
その力が候補者だけではなく、総裁を選ぶ自民党員にも求められている。

さてさて、秋の気配を少しづつ感じられるようになってきた。
昼間空を見上げたら、秋の雲の下に夏の雲があった。
私の「あたまのコリ」をほぐす一つの方法が、空を眺めるコトなのだが、いつもの通勤道でも少し視線を上げるだけで、まったく違った風景が目に飛び込んでくる。
高校生たちのような、発想力・観察力はないかも知れないが、いつもと同じだと思っていた風景が、まったく違うモノだという発見をすることで、興味・好奇心を復活させてみてはどうだろう?