日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

夏休みの宿題、片付けた?

2007-09-01 21:21:24 | アラカルト
今年は明日が、夏休み最終日となる地域も多いだろう。
寒冷地域などは、既に二学期が始まっているようだ。

子供の頃の夏休みと言えば、楽しい思い出ばかりではない。
分かっていながら、毎年最終週になると「夏休みの宿題」に追われるコトになるのだ。
「学習能力がない」と、言われてしまえばそれまでなのだが・・・。
特に、図画工作と自由研究の宿題は、簡単に片付くようなモノではない。
毎年この頃には、泣きながら片付けていたような記憶がある。
トコロが最近は、「外注」する親御さんもいるようだ。

今日の産経新聞のWEBサイトによると、金で解決…親も子供も宿題丸投げ 代行業者が繁盛 と言うコトらしい。
テレビ番組などでも、「夏休みの自由研究に」と言う前振りがある場合がある。
それだけではなく、夏休み期間中のお天気もインターネット上で調べれば、簡単にまとめることができる。
いやはや便利になったものである。
しかし、本当にそれで良いのだろうか?

今の子供たちは、「受験・受験で学校の勉強よりも受験勉強優先」だと、言われて久しい。
この「受験勉強」、社会に出てからどれだけ役立つのだろう?
「自由研究」の目的は、自分で研究テーマを見つけて、調べて(実験をして)、まとめると言う「総合的な学習力を身につける」コトなのではないだろうか?
このような「力」こそ、社会で必要とされるモノであって、受験勉強のための勉強では余り役に立たない。
受験勉強の過程で、身に付けた「知識」はその後役立つことはあるのだが、受験勉強終了とともに忘れ去ってしまうような勉強では、意味がないのだ。
批判される理由は、そこにあるのだ。

昨日、「ゆとり教育」の見直しとして授業時間数の増加と、国語などの基礎学力となる科目の増加(=総合学習の減)が決まった。
基礎学力科目の充実というは、プラスだと思う。
だからといって、それが受験用の勉強にプラスだと考えるのは、違うのではないだろうか?
「大切なコト」は、自分でテーマや問題点を発見し、調べたり実験をしたりしながら、考えをまとめ、人に伝えると言う一連の流れを自分でするという社会に出てから必要とされる「知識や能力を身に付ける」と言うコトだと思うのだ。
少なくとも、マーケティングと言う仕事で必要とされる「力」であり、「ビジネスの基礎」と言われるマーケティングの基本でもあると思うのだ。