日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

エコと言うより、ローエネルギー生活

2007-09-06 20:56:48 | ライフスタイル
昨日の新聞各紙に、日清カップヌードル、値上げと言う記事が掲載されていた。
ファミリーレストランの「すかいらーく」なども、値上げが決まっている。
その背景にあるのは、穀物類がバイオエタノールなどの燃料として使われ始めたことや、原油高による発泡スチロールなどの梱包材や、原材料を運ぶためのガソリンの値上がりなどで、トータル的に値上げせざるえない状況になってきているのだ。

このような「値上げ」は、カップヌードルやファミリーレストランだけに限ったことではない。
大型スーパーなどで販売されている、野菜は日本全国どころか世界各地からやってきている。
と言うことは、それだけの運搬エネルギーを使って売場へとやってきているのだ。
それだけではなく、生鮮食料品や加工食品は石油製品で作られている発泡スチロールトレーやプラスチックなどでパッケージしてある。
これらが今後値上げされていくと、食品全体の価格に反映されていくことになるだろう。

日本の自給率が、40%を下回っていると言われて久しい。
見方を変えると、60%の食料品が、海外からやってきていると言うコトになり、その運搬だけでも相当のエネルギーを使っているともいえる。
今回の原油高や、穀物のバイオエタノールへの転換利用と言うのは、私たちの生活にとって「高エネルギー生活」から「ローエネルギー生活」への転換を迫っているとも考えられるのではないだろうか?
昨今の「エコロジーブーム」に反映されるような、プラスチック製品のリサイクルではなく、原油製品を使わない生活であり、自給率を上げる生活へのシフトと言うことだ。

安倍政権の「鬼門」・農水省は、「政治とカネ」などというコトに気を取られている場合ではなく、日本の農政という私たちの生活の基本的あり方を考えていかなくてはいけないはずなのだ。
だからと言って「政治とカネ」の問題を、おざなりにしても良いという訳ではない。
むしろ、日本の農業文化を考え・施策していかなくてはいけない中心となる大臣が、「おカネ」に振り回されるようでは、大局を見据えたモノ・コトなどできないと思うのだ。

さてさて、私たちの生活の見直しだが・・・「地産地消」の徹底とペットボトル飲料の購入を止める(減らす)コトなどか?