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「政治とカネ」と言う問題

2007-09-03 20:44:32 | 徒然
先日のエントリ「独身手当」にコメントを下さった、「○○県の・・・」さんありがとうございました。
実際に地方行政に携わっている立場としてのご意見は、とても貴重です。
アクセスしてくださる方の、思考を刺激してくださったと思います。

安倍政権発足直後に、再び「政治とカネ」が問題になっている。
それも、農水相。
どうやらこのポスト、安倍さんにとっては「鬼門」のようだ。
それにしても・・・俗に言われる「身体検査」をして、大臣に選任されたのではなかったのではないだろうか?
「身体検査」そのものが、甘かったのか?

と、ここまで書いてきて新しいニュースが・・・。
「政治とカネ」で元農水相が、自民党を離党したと言うのだ。
ここでも「農水相」ですか・・・と言う気がしないわけではない。
よほど農水大臣と言うポストは、「おカネ」にまつわるコトが多いようだ。
他にも、外務政務次官が同じ「政治とおカネ」の問題で、辞任している。

これまで「政治とカネ」と言う問題ので言われたことは、「政治献金」にまつわることが多かったように思う。
特定の団体・企業から法外な献金を受けることで、その見返りの(土木・建設関係に限らず)公共事業を発注すると言うものだった。
ところが最近は(ザル法だと言われても「政治資金規制法」は、効果があったということか?)「政治献金」ではなく、「不正交付金」だとか「事務所経費の不正処理」などが主流になってきている。

「政治献金」にしても「不正交付金」にしても、その政治家の持っている「権力」による問題なのだが、大きな違いは「税金」をいかに自分たちのために使うか?と言うことに腐心していることだ。
「見返り公共事業」も税金の無駄遣いだが、それでも「目に見える不正」である。
ところが「不正交付金」とか「事務所費の不正処理」と言うのは、「見えない不正」だ。
それだけセコイと言うか、手練手管のあの手この手を使った「税金の無駄遣い」だともいえそうな気がする。

今回の一連のコトで、生活者は「結局、政治家になるとあの手この手で自分のおカネを増やすことしか考えていない」と言うコトを知ってしまったような気がする。
「政治不信」などというレベルではなく、政治家や政治家になりたい人への「人としてどうなの?」と言う、不信感だけが大きくなったのではないだろうか?