日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

新しい「癒しスポット」?-高野山カフェ-

2007-09-10 21:28:42 | ライフスタイル
今日から、国会が始まった。
メディアと政治家のみなさんの間では「ねじれ国会」ということらしいが、果たして安倍さんはどうなるか?

その安倍さんが今一番行きたいところは、雑念を忘れられる「癒しスポット」ではないだろうか?
そんな「癒しスポット」に新しいスタイルが、登場したようだ。

今日の讀賣新聞のWEBサイトに、「高野山カフェ」青山にオープン、瞑想・写経に精進料理と言う記事があった。
昨今の癒しブームで、写経や瞑想などが注目されている。
特に多忙を極めるサラリーマンの間では、「般若心経」の写経が数年前から「癒し」として静かなブームとなっていた。
その瞑想や写経をするお寺が、青山にお店を出したと言うのだ。
お洒落な青山と言う場所に、高野山金剛峯寺がアンテナショップを出したようなモノなのだ。

わずか6日程度の期間限定のアンテナショップだが、観光誘致ということのようだが、これまで「仏教」と縁がなかった若い女性をターゲットとしているようだ。
「お寺もマーケティングを始めた」、ということなのだろうか?少し気になる。
確かに「仏教」には、クリスマスがあるわけでもなく、日本人の生活に密着している宗教だとはいえ、地味なイメージがある。
「色即是空」などといわれても、何を言っているのか良く分からない。
それほど「仏教」とは、日本人が多く信仰している宗教であってもよく分からないし、生活の中にないのだ。
その意味で「仏教(この場合、「真言宗」もしくは「弘法大師の教え」)」に、少しでも興味を持ってもらい、理解してもらおうという狙いもあるのではないだろうか?

世間的な見方は、「新しい癒しスポット」という感じなのではないだろうか?
もしかしたら、「本格的精進料理が、手軽に食べれるお店」程度にしか思っていないかも知れない。
それが、生活者とお寺のギャップを生むことになるかも知れない。
お寺側は「それをキッカケに、興味をもってもらえれば」という、気持ちなのかも知れない。

ただ、法隆寺を建立した聖徳太子の「和を以って貴しと為す」(第十七条憲法・第一条)は、その後の日本仏教に影響を与えたと思うし、その思想こそ今の日本や世界に必要な気がする。
日本はこの考え・思想を、文化として輸出すべき時代なのでは?
その時、日本の仏教は大きな力となって、影響を与えるのではないだろうか?