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日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

お父さんの子育て

2007-07-29 22:18:49 | ライフスタイル
テレビだけではなく、今日1日は選挙一色だろう。
投票に行った帰り、前を歩く親子さんの会話などからも選挙に対する関心の高さが伺えた。
おそらく今回初めての投票をするお嬢さんなのだろう、一緒に来た母親に「候補者っていっても、ワケわからない」と言うと「それはあなたが、選挙公報を読んでいないからわからないの。投票するということは、自分で考えて情報を収集して、自分の考えとあう人を選ぶことなんだから・・・」と、以前であればまず交わされることがなかったであろう会話をしながら、投票所を後にしていた。
そんな光景が、アチラコチラの投票場で見られたとすれば、選挙民にとっても大きな意識変化をもたらした選挙だったのかも知れない。

そんな選挙でも、「生活」が一つにキーワードとなっていた。
ただ、政治が担う「生活」も重要だが、生活者自身の意識変化、企業の制度改革に伴う社会変化が必要な気がする。
そんなことを示すように、毎日新聞のWEBサイトにお父さんの育児:NPOが応援プロジェクト 「仕事との調和、考えて」という記事が掲載されていた。

これまで「子育て」というと、どうしても女性が中心となるコトが多かった。
それ自体は、大きな間違いではないと思う。
問題なのは、そこに男性の姿がないことが多かったことだ。
それを指すことばが、「社会的役割分担」だ。
確かに「出産」は女性しかできない。
だが、「子育て」は女性にしか、できないのではない。
授乳は女性しかできないコトだが、お風呂に入れたり、オムツを変えることは男性でも十分できることだ。
だが、これまでは「男性は外で仕事。女性は内で家庭を守る」という考えが、社会通念(というべきか?)としても、企業側にも当然のこととしてあった。

だがここにきて、企業も大きな変化が求められている。
その背景には、女性の社会進出や男性を含む非正社員の増加がある。
他にも、シングルマザーやシングルファザー世帯も当たり前になりつつある。
男性だから外で仕事、女性だから内とはいえない時代になってきているのだ。
今回はNPOが中心となって「お父さんの子育て」をサポートしているが、本当なら企業自体が「子育て」という社会事業に、積極的に考え時代がきているのではないだろうか?

「24時間働く社員」を求める時代は、既に終わったように思うのだ。