日々是マーケティング

女性マーケターから見た日々の出来事

OLランチもワンコイン?

2007-07-14 19:47:39 | ライフスタイル
今日の朝日新聞WEBサイトasahi.comに、理想は手作り、現実コンビニ OLランチ、平均513円という記事があった。
どうやらこのニュース、Infoseekで流れていてOLの自腹ランチは値段もカロリーも「質素」だった! (ゲンダイネット)というタイトルだった。
二つの記事を読み比べるのも面白いのだが、これが今のOLの姿だと思えば、納得できるところもある。

これらの記事の中で気になるのは、意外にも「手作りお弁当」派が少ないということだ。
首都圏の企業に勤めるOLの多くは、「一人暮らし」が多いからコンビニお弁当ランチになってしまうのだろう。
ところが、名古屋などの企業の多くは「ママのお弁当」がいまだに主流だ。
というのも、「親元通勤」が多いからだ。
学生時代からの延長のように、「ママのお弁当」が普通になっている。
もちろん、「Imade 弁当」持参というOLも少なくはない。
とはいっても、このお弁当のメニューの多くは「前日の夕飯の残り」と「レンジでチン」の冷凍食品の揚げ物+プチトマトに小袋入りふりかけ付き、というのが定番だろう。
場合によっては、クノールの「スープ春雨」のCMのように、お味噌汁やスープをプラスする代わりに、揚げ物を外しているOLもいるのではないだろうか?
OLも、イロイロ工夫をしながらお弁当を楽しんでいるのだ。

コンビニのお弁当だけではなく、チョッとリッチな百貨店のお弁当もランチタイムとなれば、500~700円くらいになる。
最近の流行は、仕切りがいっぱいある「多種少量+雑穀ご飯弁当」だろう。
このタイプのお弁当はOLだけではなく、お腹周りが気になりだした中年サラリーマンにも人気があるはずだ。

その意味では、今年のはじめに放映された「ハケンの品格」で派遣社員の女性が企画した「ハケン弁当」は、今のOLランチをあらわしていたのかもしれない。
そして、「OL弁当」はコンビニに限らず、様々な広がりがあるかも知れないと思うのだ。
例えば、コンビニと象印マホービンが展開している「どこでもカフェ」とコラボレーション。
百貨店などではベーカリーショップとスープショップのコラボレーションということもありえるのでないだろうか?
朝ご飯で十分な栄養素が得られないOLやサラリーマンにとって、ランチは1日の食事の中でも重要な食事となる。
その視点が、ワンコイン以上の価値を生み出すような気がする。