はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

ゲド、テナー、テハヌー

2006年06月20日 | ほん
「初めて会ったときからずっと、あなたのこと、好きだったの。」

 先に、「ゲド戦記は第2部が読みやすい」と書いたが、これは一般的な意見ではなかったようです。ゲドの活躍する1,3部が好き、という人がけっこう多いとわかりました。そういう人は、おそらく、第4部「帰還」がすきではないでしょう。第4部ではゲドはすでに「魔法の力」を失っているからです。主人公なのだから最後には魔法の力が… と期待して読んでも最後までゲドは「ただのひと」。
 だけども僕はこの第4部が大好きなのです。ふつうの「男」になったゲドはここではじめて人並みに「恋愛」を体験します。
 この『ゲド戦記』全体を今回は、冒険ものではなく、ゲドとテナーの恋愛ものとして読んでみました。25年越しの恋ですよ。
コメント
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