はんどろやノート

ラクガキでもしますか。

アークトルス(麦星)

2006年06月01日 | ほん
『のんちゃん』のPART3

 僕は今年の2,3月に気になっている星がありました。北斗七星の尻尾をたどっていくとその先にある星。よく目にとまるけど、あの星はなんだろう? それで調べたら牛飼い座のアークトルス。
 その星をのんちゃんはこの本の中で雲のおじいさんにもらったんでした。いま発見したその偶然がなぜかうれしい。

 このはなしは主人公ののんちゃんが雲の上にいるおじいさんと話をするという物語ですが、そのおじいさんの横で一緒にはなしを聞いていたのが長吉。長吉はのんちゃんの同級生ですがのんちゃんは長吉がすきではありません。長吉がのんちゃんをいじめるからです。
 ひととひととの関係は微妙なものです。
 いじめられると、そのひとに会うだけでかまえて、いやな顔をする。相手にしてみれば、自分に対してなにもしなくてもそんな顔をすれば、気分が悪いに決まっています。長吉にすれば、きっとのんちゃんは、長吉がいじめはじめる前から「いやな顔」をしていたのかもしれません。
 そんな風になってしまった関係というのは、決まりきった日常生活ではなかなか変えられません。(そんなときこそファンタジーが役に立つ。)
 雲の上の世界から帰るとき、のんちゃんはおじいさんに星をもらいました。アークトルスです。雲のおじいさんのことをおとな達に話すのですが、あんまり信用してもらえません。それでのんちゃんは授業中、長吉に話しかけたのです。

 長吉!  長吉!         (!)
 こんにちは!       (おや!)
 いつかえってきたの?  星、もらってきた?
  (おやおやおや!)
 というように、長吉は口まであけました。

 きのう、アークトルスを見よう、と思いましたが曇っていました。このところ星の見えにくい天気です。でもやっと夏らしくなってきましたね。
コメント (2)
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