先月末、我が家に女性5人集まってわいわい楽しく熱く語り合った読書会について、朝日新聞担当Oさんがレポートしてくれました。⇒http://bbkids.cocolog-nifty.com/bbkids/2007/02/post_3052.html#more
今回は前編なので、まずみんなが何を読み(何種類もあるのです)、何を見たか(映画&ミュージカル)についてが報告されています。写真左端にあるのは、わたしが使った原書。ただし以前このブログにも書きましたが、わたしは翻訳のときは全てのページを1,5倍に拡大したコピーを、いちいちパソコンにはりつけて仕事するので、原書はいつまでもきれいなまま♪
それにしても、まさか自分がツヴァイクを訳すことになるとは思っていなかったなあ。学生時代、どうも今ひとつドイツ文学は面白みに欠け、例外はツヴァイク、レマルク、トーマス・マン、シュニッツラーくらいだと思っていた。中でもツヴァイクはめぼしいところをほとんど全部読んだほど好きだった。だから新訳を手がけることができて、とってもラッキー!
ツヴァイク作品では短編集『アモク』なども素晴らしいけれど、やはり本領は伝記にある。アントワネットの他に『ジョゼフ・フーシェ』『メアリ・スチュアート』は彼の3大傑作と思う。
『ジョゼフ・フーシェ』は、司馬遼太郎が絶賛したことでも知られている。王政の時代からフランス革命、王政復古と、幾度時代が変わろうとカメレオンのように自らも色を変え、常に政界の黒幕として生き抜く、したたかな男を描き、これは男性読者にはたまらん魅力でしょうね。
『メアリ・スチュアート』の方は、ご存知エリザベス1世によって首をはねられた美貌のスコットランド女王。ロマンティストの彼女が、リアリストのエリザベスに敗れ去る過程は、美しい陶器が無惨に壊されるのに似て胸が痛む。もちろん悲恋もからみます。
最近、古典が復古しているが、やはり長く読み継がれてきた名作には凄みがありますね。
☆新著「怖い絵」(朝日出版社)
☆☆アマゾンの読者評で、この本のグリューネヴァルトの章を読んで「泣いてしまいました」というのがありました。著者としては嬉しいことです♪
①ドガ「エトワール、または舞台の踊り子」
②ティントレット「受胎告知」
③ムンク「思春期」
④クノップフ「見捨てられた街」
⑤ブロンツィーノ「愛の寓意」
⑥ブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」
⑦ルドン「キュクロプス」
⑧ボッティチェリ「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」
⑨ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」
⑩アルテミジア・ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」
⑪ホルバイン「ヘンリー8世像」
⑫ベーコン「ベラスケス<教皇インノケンティウス10世像>による習作」
⑬ホガース「グラハム家の子どもたち」
⑭ダヴィッド「マリー・アントワネット最後の肖像」
⑮グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」
⑯ジョルジョーネ「老婆の肖像」
⑰レーピン「イワン雷帝とその息子」
⑱コレッジョ「ガニュメデスの誘拐」
⑲ジェリコー「メデュース号の筏」
⑳ラ・トゥール「いかさま師」
☆角川文庫、「ベルばら」のアントワネットのイラストが目印です♪
☆☆表紙をクリックすると、アマゾンへゆけます。
![マリー・アントワネット 下 (3)](http://images-jp.amazon.com/images/P/4042082084.09.MZZZZZZZ.jpg)
◆マリー・アントワネット(上)(下)
シュテファン・ツヴァイク
中野京子=訳
定価 上下各590円(税込620円)
角川文庫より1月17日発売
ISBN(上)978-4-04-208207-1 (下)978-4-04-208708-8
今回は前編なので、まずみんなが何を読み(何種類もあるのです)、何を見たか(映画&ミュージカル)についてが報告されています。写真左端にあるのは、わたしが使った原書。ただし以前このブログにも書きましたが、わたしは翻訳のときは全てのページを1,5倍に拡大したコピーを、いちいちパソコンにはりつけて仕事するので、原書はいつまでもきれいなまま♪
それにしても、まさか自分がツヴァイクを訳すことになるとは思っていなかったなあ。学生時代、どうも今ひとつドイツ文学は面白みに欠け、例外はツヴァイク、レマルク、トーマス・マン、シュニッツラーくらいだと思っていた。中でもツヴァイクはめぼしいところをほとんど全部読んだほど好きだった。だから新訳を手がけることができて、とってもラッキー!
ツヴァイク作品では短編集『アモク』なども素晴らしいけれど、やはり本領は伝記にある。アントワネットの他に『ジョゼフ・フーシェ』『メアリ・スチュアート』は彼の3大傑作と思う。
『ジョゼフ・フーシェ』は、司馬遼太郎が絶賛したことでも知られている。王政の時代からフランス革命、王政復古と、幾度時代が変わろうとカメレオンのように自らも色を変え、常に政界の黒幕として生き抜く、したたかな男を描き、これは男性読者にはたまらん魅力でしょうね。
『メアリ・スチュアート』の方は、ご存知エリザベス1世によって首をはねられた美貌のスコットランド女王。ロマンティストの彼女が、リアリストのエリザベスに敗れ去る過程は、美しい陶器が無惨に壊されるのに似て胸が痛む。もちろん悲恋もからみます。
最近、古典が復古しているが、やはり長く読み継がれてきた名作には凄みがありますね。
☆新著「怖い絵」(朝日出版社)
☆☆アマゾンの読者評で、この本のグリューネヴァルトの章を読んで「泣いてしまいました」というのがありました。著者としては嬉しいことです♪
①ドガ「エトワール、または舞台の踊り子」
②ティントレット「受胎告知」
③ムンク「思春期」
④クノップフ「見捨てられた街」
⑤ブロンツィーノ「愛の寓意」
⑥ブリューゲル「絞首台の上のかささぎ」
⑦ルドン「キュクロプス」
⑧ボッティチェリ「ナスタジオ・デリ・オネスティの物語」
⑨ゴヤ「我が子を喰らうサトゥルヌス」
⑩アルテミジア・ジェンティレスキ「ホロフェルネスの首を斬るユーディト」
⑪ホルバイン「ヘンリー8世像」
⑫ベーコン「ベラスケス<教皇インノケンティウス10世像>による習作」
⑬ホガース「グラハム家の子どもたち」
⑭ダヴィッド「マリー・アントワネット最後の肖像」
⑮グリューネヴァルト「イーゼンハイムの祭壇画」
⑯ジョルジョーネ「老婆の肖像」
⑰レーピン「イワン雷帝とその息子」
⑱コレッジョ「ガニュメデスの誘拐」
⑲ジェリコー「メデュース号の筏」
⑳ラ・トゥール「いかさま師」
☆角川文庫、「ベルばら」のアントワネットのイラストが目印です♪
☆☆表紙をクリックすると、アマゾンへゆけます。
![マリー・アントワネット 上 (1)](http://images-jp.amazon.com/images/P/4042082076.09.MZZZZZZZ.jpg)
![マリー・アントワネット 下 (3)](http://images-jp.amazon.com/images/P/4042082084.09.MZZZZZZZ.jpg)
◆マリー・アントワネット(上)(下)
シュテファン・ツヴァイク
中野京子=訳
定価 上下各590円(税込620円)
角川文庫より1月17日発売
ISBN(上)978-4-04-208207-1 (下)978-4-04-208708-8