笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
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『ボクたちの交換日記』感想ネタばれ

2013年04月01日 | 映画とかDVDとか
ウッチャンナンチャン内村光良監督作品。
を見に行きました。

まだまだ公開中ですので、
あんまり筋は書かずに
想った事を書こうと思う。

「ネタばれ」
とタイトルにしたのは、
感想だけでも
結局ネタばれと一緒だから
これから見る人を避けようと思って。

なので、「ネタばれ」検索で
ここに来た人には申し訳ないですけど、
筋は書きませんので、戻るボタンで
違うサイトをご覧ください。

あともう一個言い訳。
プライベートで
超混乱してたこともあり、
コンディションが悪く
ハマれなかったので
あんまり良いこと書けないです。
ファンの方や
楽しんだ方はガッカリすると思うので
最初に言っておきます。



ふー。
長々と前置きでハードル下げたので
思いっきり素直に書こう。
それしか取り柄ないし。
多人格的に書きます。

まず
高校時代のわたしのアイドル、ウッチャンの作品
という目線で見る。
と、
あーよく撮ったなという感動があった。
ちゃんとしてた。
ちゃんと映画だった。
お笑いファンを狙って
祭り上げられた監督ではなく、
ちゃんと作品として見られる
きちんとした仕上がりだった。

次。
ファンの気持ちを差し引いて
35歳の大人のわたしの感想。
この映画は全然趣味じゃない。
さわやか青春映画。
ドロドロとした内面を描け
とは思ってないけど、
感覚の違いだ。
細かいテクニックとか全然詳しくないし
映画もまったく分からないけど、
たぶんカメラのアングルや
小道具や
役者の服装や
編集や
音楽
そういった部分が影響していると思う。
細かいところが
わたしの好みとは違う。

お笑い好きとして。
ウッチャンナンチャンの内村光良が描いた
芸人の映画
という観点から
そこに嘘がない
と思えるところに
この映画、最大の利点があると思う。
ある架空の芸人コンビの関係性を
丁寧に描いている。
相手を想う気持ちや
ワクワクや挫折や
楽しさを
誇張なく
真摯に記録している。
ウッチャンが芸人に対して抱いている想いや
仕事や芸に対して考えていることが
そこかしこに投影されていて
なんだかとても感動する。

よくコンビは夫婦に例えられる。

それぞれの役割や相手に対する態度や思いが
「他人が長年連れ添う」という点において
似ているのだと思う。

話はそれるけど
わたしの持論は
「家族はチーム」である。
子どもがいてもいなくても
籍が入っていてもなくても
同じ目的で同じ方向に一丸となって動くのが家族であり、
その一般的な最小単位は夫婦だ。
だから、どんな形であれ、それが他人に理解されなくても
チームとしての意識がそれぞれにあれば家族は続く。
セックスがあろうがなかろうが
浮気があろうが借金があろうが
他人がとやかく言うのは違う。
チームメンバーが「チーム」と思っていれば、いい。
そして
チームを続けられなければ脱退や解散が起こる。

芸人コンビは
チームとしての
目標や方向性が
明白でないと
と思う。
で、どちらかが
しんどくなったら
それは辞めるべきだとおもう。

解散は悲しい。
でも、それは誰かがとやかく言えるようなことではないんだよな
ふたりだけの問題なんだよな。
って
映画見ながら思っていた。

わたしは、
リアルガチ(@出川哲郎)に
相方だと思っていた人を
脱退させたので、
あ、簡単に言うと離婚したので
思うんだけど、
この脱退にまつわる全ては
誰にも理解してもらえないし
してほしくもない。

辛くて、きついことは
誰もが分かることだろうけど
中にいる当人同士しか
本当の辛さは分からない。

この映画、
軒並み芸人さんの評価が高いのは
そのせいだろうと
思う。
この関係性を丁寧に描いたからこそ起こる
共感だし、
わたしが抱いた(…冷たく言うと)他人事としての
ハマらなさ具合だ。
ハマらなさ
と書いたのは
本当のことは彼らにしか分からないという外側の意見と
もうひとつ
分かったフリは失礼だ
という他分野に対する尊敬の気持ちによるものだ。

映画館では
鼻をすすっているひとが何人もいた。
主演のふたりが
すごく良くて
とくに小出恵介さんは、
あとから経歴しらべて
え!そんなお坊ちゃまだったなんて!!
ってくらい、
チャラくて最低
コンビでいうとイケ面のほうの芸人
にしか見えなかった。
その演技があってこその感動
とも考えられるけど
最初から観客は泣きに来ている?
という疑いもぬぐえない。

そこでわたしの頑なさが
分かるよね。
気付いたよ。
わたし、病気のひとの映画やフィクションも同じ意見なんですわ。
リアルを追及して描かれていれば
余命いくばくもない人で泣いたら失礼だ。
って思うし、
演出や演技が甘い場合は
誰よりも一生懸命生きているひとを道具にしてはダメ。
と真面目に構えてしまうのよね。
フィクションとしての良さが別のところにあれば
また別の話ですけど。
基本的に、そういうスタンスです。

だから
今回は
早々に鼻をすする音が聞こえた時点で
芸人たちがいちばん辛いんだよ
泣くんじゃねーよ!
と思った。
コンビのふたりの関係性に本物が見えたから。
ただ
別のところでフィクションの面白さがあれば
もしかしたら
もっと入り込めたのかもしれない。

この映画、
解散を描いているけど
意外な展開がいくつかあって
それだけで終わらないので
思ったより
展開は楽しめると思います。

では長々書きました。
書きたいことは書けたのでスッキリです。
伝わったかどうだかわからない。
言葉で友達にこれを言ったんだけど、
帰ってくる言葉と
噛み合ってなかったんで
たぶん理解してくれなかったんだよな。
さみしい。

いつも素直に白黒しっかりつけないで書くと
みんな自分が思いたいように受け取って
それぞれの解釈で
離れていく。
だから
文章の上手なひとは
たとえちょっと強引でも
白黒をはっきりさせるんだよな。


ではまた水曜日に。
放送禁止のDVDを借りたので
見ようかどうしようか迷い中。













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