笑いまみれ・はなこば日記

笑うことを積極的に考える女の日記
新アドレス→http://hana58.hatenablog.com/

アンバランス イン 白黒アンジャッシュ

2013年05月31日 | テレビ
今週の白黒アンジャッシュは
アンバランスがゲストでした。

ネタがあって
トークがあって
ゲストを送り出してからの
アフタートークで
アンジャッシュ渡部さんが言ったことには
「(気を)ひきしめなあかんよ」
ああいう面白いひとが
これからバンバン出てくる
自分たちがライブシーンでまったく勝てなかった真の実力者たちが
どんどん売れてライバルになってくるから
頑張んないと。
門戸が開かれて
芸人さんの競争はますます加速する
と、渡部さんは言いたかったのだと思います。
最高の褒め言葉。

アンバランスとアンジャッシュは同期。
アンバランスは
それまで音楽関係の事務所に所属していて
そこを退社し、
今年になり太田プロダクションに移籍したのだそうです。
20年いた事務所を円満退社。
とWikiには書いてあります。
その経緯は、
イベントにもなっていましたけど
太田プロのツッチーとかいうひとが
自分が面白いと思っている芸人は全部売れた
アンバランス以外
と、東MAXの結婚式の何次会かで
ブラーブラーブラー。
で、
みんな泣いて
オーディションの情報も多い
大手事務所に入る手助けをしてくれたとか
しないとか
だそうです。

…ってなに、この説明。
わたしのウッチー嫌いが
こんなに出るかね。
なんどかツイッターにも流れてきたけど
あまりにも嫌いが過ぎて
良い話さえ、早送りで見ないようにしてたわ。
良い話はいいだろ!
例え嫌いでも、別だろ!
ともう一人の私がいますけど、
素直になれないわー。
間違えたツッチーだったわー。
(どんだけイイ男にしたくないんだか)

今回も
「くさい!」で流せるんですけど、
アンバランスのフリートークのところの
エピソードが全部、
パンチ力が強く
経験の重さや
年月の濃さが満載で
とても見逃せなかった。

アンバランスは
お昼のサイコロトークでおなじみ
「ごきげんよう」の前説を3000回やった。
前説の再現を見て、
お客さんは
アンバランス好きになるだろうな!
って確信しました。
前説以外に
1日5本の収録のあいだをつなぐ
中説
というのをやり
着替えに時間がかかるゲストだと
1時間あったりする。
そこを
みんなで盛り上がれるゲームでつなぐ。
そのゲームが楽しそうなこと!
きっと
すごく盛り上がるんだろう
と見ていて分かりました。
当たったひと(そのゲームではドボンしたひと)に、
自分たちのサインをあげて
「このサインの価値をいつか上げますので
 しばらく持って置いてください」
って言う。
わー!
ってお客さんが盛り上がる。
渡部も「素敵だね」とコメントしてましたけど
素敵演出です。

3000回のなかで
思考錯誤したゆえのものなのだろう。
最初は
うまくいかないことも何回かあって、
それでも毎回、お客さんの前に立って、
お客さんが喜ぶのは何だろう

試して
成功して
磨かれて
完成したのだろう。
だから3000回もクビにならないで
続いたんだろうし
「ごきげんようを最後に前説はしない」と
自ら卒業したのだと思います。
言わなきゃ、ずっと続いてたよ。
黒川さんが
前説のコツは
自ら楽しむ
とおっしゃってました。
「自分も緊張するとお客さんも緊張するから」
と。
当たり前のことのようだけど、
人前に出て緊張しないようにする
って、相当なことだ。
そして同じ現場を毎回楽しむようにする
って慣れる以上に難しいことだ。

白黒アンジャッシュでは最後に
刑務所の慰問に行った話をしていました。
静岡の刑務所で
ネタが終わって退場する約束が
山本さんが
急に語りだした。
刑務所のひとも
ザワザワ。
ここは
「最長でも(刑期)三年とお伺いしました」
「みなさまが出所されたときに、ぼくたち売れてる
 これ、必ずお約束します」
 みなさま3年間の刑期を全うください
 そしてみなさまが出られたときに
 テレビでたくさんぼくたちを見られることを約束します
「それではみなさま、ご賛同ください
 おー!で締めくくりましょう」
3年間頑張るぞー
と言ったら
700人の囚人が
「うおー!」
と。
山本「約束、やぶっちゃってぇ」
3年経っても売れなかった。と黒川さん。
巧いオチ。

さら~
と流れたこの話。
わたし、泣いちゃった。
そこで
「おー!」と言った人は
アンバランスのこと覚えているよ。
売れてねーじゃねーかよ!
って、怒っているかもしれないけど
でも
ネタ終わって
急に語りだした
お笑い芸人さんのこと
忘れないと思う。
そして
これをした山本さんの
芸人としてもがいている日常を感じた。
刑務所にいる現実を生きる人たちの前で
軽々しく言えることじゃないと思うんです。
チャライ気持ちだったら
絶対に言ってない。
真摯に生きているから、
言いたくなったんだよ。
いまは辛いけど
明るい未来がこの先あることを信じたくて
自分と
刑期中のひとびとを
鼓舞したかったんじゃないかな。

…って妄想で
勝手に泣ける!

山本さんは
矢部会とか
ツッチーとか
東MAXとか
そんなつながりで
テレビで見かける。
それを見ていると
芸人さんに愛されているから
もしかしたら
そこだけでもう楽しいのかな
って
疑っていた。
だけど違っていて、
芸人としての欲がちゃんとあって
それでこの仕事を続けているし、
太田プロに移籍して
一歩、階段を上る!という意欲にあふれていた。

いやー
愛せる。
愛せるねえ。
黒川さんの立ち位置もいい。
そして
ウィキで
アンバランスのエピソードを見ても
一個一個がとてもいい。
とくに黒川さんの家族の話。
最後のほうに書いてあるよ。
ぜひ
お暇なら読んでみてみて。

長々書きましたが、
今日はこのへんで。
やっと週末。

とろサーモン久保田さんがロンハーに出てた

2013年05月29日 | テレビ
今週のロンドンハーツスペシャルを
見て良かった
と思ったポイントが
2つあって、
ひとつは
ハリセンボン春菜さんが
すこぶる快調だったこと。と。
とろサーモン久保田さんの
お得意
マイクパフォーマンスを
見ることができたこと
でした。
そのポイントだけ
特筆して面白く(わたしだけ…?)
ほかの場所とまるで融合しないように思えました。
気に入らない点は
過去何回も書いてきているのでもう書かないですが、
簡単に言うと
あんまり好きじゃない企画二本立てだったんです。

とろサーモン久保田さんは
この番組で
ドッキリオーディションで賞をとっておいて
ぜんぜん出演がない
というところで
呼ばれたのかもしれません。
進路相談のコーナーに出ていながら
ひとりだけ
毛色が違っていて
面白いところを見せること
が、課題だったように感じました。

とろサーモンの評価は
ずっと高くて
「面白い」「面白い」って
皆が行っているのを聴いたまま
ここまで来た
という印象です。
目にするけど
関東でテレビを見ているせいか
もっとも魅力的で
いいところ
まだ
見ていない。
今のところ。

ロンドンハーツ見ていて
実力があること
芸人さんとしての色気もあるし
お話巧い
あと爆発を待つだけだ
と思っていました。
爆発待ちがきっとずっと
長い間続いているんだろう。

あのオサワリパブ(なのか?風俗店ね)の
マイクパフォーマンスは最高です。

でもこれだけでは
満足できない何かがあるんですよね。
もっといいとこ、見てみたい!
ですよ。

これは仮説ですが。
もうちょっと
とろサーモンのこと好きになれたら
違うのにな。
と思っている。
それはたぶん
忘れられないくらい
大笑いした!
とかいうような体験かもしれない。
ドッキリでも
漫才でも
なにか失敗でもいいから
うわー!
すごい面白い!
ってコンビで見れたら
一気に好きになる。

余計なお世話じゃ
お前に好かれたくない!
って思われるかもわかりませんが。

マネージャーさんが言ってましたし
わたしもそう思うんですが、
久保田さんの良さは
ゲスさ
ですよね。
犯罪のにおいがする
と有吉さんも言ってましたが
ちょっとリアルなのかもしれません。
犯罪者的要素も
別に
かまわないんだけどな。
ギャップで笑いがあれば。
ロンハーのひな壇でもっとあの調子で弾ければいいのか。
有吉反省会でもいいか。

もしかしたら
今回の番組を見て
面白さに気付いて
ほかの番組に呼ばれるかもしれませんね。
ちゃんと
面白かったですもの。

ひとつ
言いたいのは
ブラックマヨネーズの吉田さんと
同じ方向を目指すのは
違わないか
ってこと。
久保田さんには久保田さんの違った良さがあると思う。
このひとには
ずっしりと重い過酷な経験があるように思う。
吉田さんにそれがない
というわけではなく、
リアルな人生を生きる大人として
吉田さんのゲスさには
まだファンタジー感が強い。
久保田さんは
結婚をして離婚をして
両親が宮崎にいて
双子の弟がいて
なんていう
あまたの人生エピソードがある。
全てを知っているわけでもないけど
そんなイメージ。
日曜お昼のノンフィクション的なイメージがある。
そこが
ポップにならない理由かもしれないけど
でも
武器だと思うんです。
風俗店の店長になった
という経験も
ぜったい生きるはずなのだ。
人が見てないものを見ているのだから。

今日は一日
とろサーモンのことを考えてました。
どんなAV、企画したのかしらねー。
とかさ。
Wikiを見たら
最近のことはあんまり書いてなかった。
村田さんの
あの独特のナレーションもまた見たい。
いや
とろサーモンふたりで見たい。

有吉先生が
0を1にしてくれるのは事務所だけど
1を10にするのは自分だと言ってましたが
大変なことだよね。
こんなに面白いとろサーモンでさえ
こんなにもがいている。
与えられたチャンスから
10倍にできるなんてのは
一握りの人間だ。
だからやるしかないし、
やりたくないなら、道を変えるしかないよね。
どんなときも
やるのは大変、言うのは簡単ですわね。
くすぶってる
って辛いなあ。
自分も含む。

では
また金曜日。











阿佐ヶ谷姉妹@IPPONグランプリ

2013年05月27日 | 面白い女性
今回の
IPPONグランプリ
は、
ひさびさにテレビ見ていて
胸が熱くなる
という特別な回でした。

これまでのこの番組
すべて良かったですし
すごかった
と何度も何度も書いてきたけど
今回は違った意味で
うおー
と思った。

阿佐ヶ谷姉妹
渡辺江里子さんが
出演されていたからです。

毎回本編に先行して行われる
オーディション風番組
『IPPONスカウト』
でおよそ1300人のなかから
本選出場の1枠として選ばれたのです。

ちなみに
この制度になってから
一回目はずん飯尾和樹さん
二回目は、もう中学生。さんが
本編に出場されています。

一回目(IPPONオープン)のときから
阿佐ヶ谷姉妹・江里子さんは
好回答を連発していて
阿佐ヶ谷姉妹にもこんな一面があったのだな
やっぱそうなんだよな
と思っていた。
好回答とは
面白さとともに
そのひとの個性が強く出る
そして
わたしが
このひとの回答楽しみだな~
と思う回答をするひとのこと。

やっぱりな。
と思った理由は、
ずっとファンだったから。
ただ
ファンという自覚は実際そんなになかった。
ずっと気になっていた。
と言ったほうが正しいかもしれません。
何回か書いてますけど、
とんねるずの番組で
由紀さおり安田祥子姉妹のモノマネをしているのを見たあとすぐに
M-1の予選で二人を見た。
ああ、テレビに出ていた人だあ。
もうベテランなのかと思ったら、
そのとき結成1年目だったのですね。
それから
変ホ長調と合同ライブをやる際の
お笑いナタリーの
インタビューを読み、
一緒に東京03のライブを見に行くお友達だった
と知り、
一気に親近感を覚えました。
シンパシー感じちゃってさ。
さんまのからくりTVの時も
歌うまも
阿佐ヶ谷姉妹出る
となったら、見るようにする。
という程度のことですが、
なにかしらの魅力を感じ
理由も分からず気にしていました。
それが
IPPONオープン(スカウト)で
はじめて江里子さんの回答を見たときに
「そうか、面白かったから、好きだったんだ」
って
追いかけている理由がちゃんと分かったんです。

そんなわけで
すでに3回放送されたこの深夜の(今回は昼間だった)
IPPONグランプリのスピンオフ企画は
毎回楽しみに
とくに江里子さん出ないかな
って思って見てました。
今回も
「あ、出てるんだー」
ってくらいの気持ちでウキウキ見ていたら
最後の5分で
あれ?
あらあらあら
うわーん、優勝したよ!
と、感情の波がザッバンザッバン
荒れ狂い
江里子さんのワナワナと壁際に倒れて崩れ落ちる様
さらに
シティボーイズ大竹さんのVTRコメント見て
むせびなく姿を見て
泣いた。

大竹さんは
「おまえ、これ誰が出るか知ってるか!」
と、言った。
そうよ。
この番組は、
大喜利が巧いってだけではなく
テレビに出る芸人のトップランナーが
そろい踏み。のすごい番組だ。

なんて思っていたら、
なんだか急に
シンデレラガール扱いのVTRになる。
コンビで住んでいるアパートの映像
フジテレビに向かう緊張の面持ちのふたりの映像
そして
本番がはじまり
スカウト枠での優勝者を発表するため
すべての出演者が舞台に出ているなか
そでで一人待つ江里子さんの映像。
紹介されて、
スクっと背筋を伸ばして、階段をのぼって
照明がこうこうと照らされる舞台へ
登場する
それを舞台そでから映している映像。
続きは本編へ。

で終わって、
やばい
M-1みたいな気持ちになってきた。
好きな芸人さんがショーレースものに出るような
ハラハラふわふわした
気持ちになってきた、これはやばい。

見ているの録画だけど
いったん休憩…。
昼に見ていたのだけど、
本編は夜に持ち越した。
感情の波を落ちつけるべく。

しかし、
落ち着いたはずの夜に見た
本編、
江里子さんが出るBブロックは
まったく楽しめなかった。
本来の意味としては
楽しんだ。
わーきゃー
と緊張して。
でも
いつものように
この回答すごい
とか
発想やばい
とか
所作が半端ない
とか
思えない。
バカリズム升野さんの答えなど
なんにも入ってこない。
とにかく江里子さんが
一本とるまで
落ち着けない。
お願い!
って何度思ったか。

一本取ってから
(テレビを見ているわたしは)
だいぶ落ち着いたし、
松ちゃんの反応が良かったし、
ひいきめをなんとか差し引いたとしても
個性を出す
という仕事を真っ当していたし
あんな猛者のなかで
堂々としたもので
格好良かったなあ
って、感動した。
それから
会場にいる
相方美穂さんの念力送るような
力強さも
好感度高かった。


40歳の女性ですよ。
芸歴5年目。
お笑いが好きで35歳のときに
コンビを組んだ。

あの番組に
お笑いがずっと好きで出場できたとして
まわりは
百戦錬磨の芸人さんばかり。
わたしだったら何にもできない
と思うんだ。
何かしらの役割をしなきゃいけない
と知っていたとしても
こわすぎて何もできない。

お笑いナタリーで
江里子さんのインタビューが
載っていました。
本編公開前。
つつましさとともに
語彙の幅のひろさと表現力で
心つかまれます。

スカウト制覇、阿佐ヶ谷姉妹・姉「IPPONグランプリ」出演

それから
オンエアが終わった後の
江里子さんのブログも
とってもいいです。

夢のIPPONグランプリ 姉

きゅー
ときました。


今日は好きなものを
好きと書けて
大変、気持ちが良うございます。
ではまた水曜日に。
ん?
上品が伝染した?

江里子さんの回答
「クソ」的なやつも好きですけどね。

『IPPONスカウト』
そろそろ次は
シャンプーハット小出水さんじゃないかと思っている。
といいますか、
今回はそうだと思ってたよ。
このひとの回答も好き。




過激について

2013年05月24日 | テレビ
どうも。
積極的にテレビを見なくなったので
それなりに見ているのに、
書きたいことが見つからない。

今、東京MXテレビで
コメディ映画特集やっていて
町山智弘さんが御出演。
この映画コーナー。
みんなの知識が深くてわりと好きです。
オタク度高い。
1秒にしゃべる言葉の数が多い。
ただ
お笑いに対する見解は
ひとこと言いたくなる。
まだそこ?
いやたぶん
空気に煽られて
うかつなこと言っちゃうタイプの人だったわ。
そもそも
尊敬されているひとたちですよね。
そうですか。

それはそうと
ブラック映画特集ということで
血がドバー
エロスがダバー
差別がウワー

エッジが効きまくっているコメディ映画を紹介していました。
サウスパークとかね。
一時期話題になった映画版のやつー。

ふうん。

おもしろけりゃ
なんでも良いや。
エッジィであろうがそうでなかろうが。
別にそこだけ紹介されたことで
「すげー」とか思うほど
目は曇っていない。
それくらいのことで。

水道橋博士が
日本の中にいると知らないから
そこまで「過激」をやっていいんだと思う
と言ってました。
勉強になる
って言いたかったんだと思います。が、

やっていいんだ
は、違うと思う。

すべては文化に即している。
文化混在のなかで生まれた
保守と過激のふり幅が
広いか狭いかではないだろうか。
日本は狭い。
そもそも文化の混在をはじめてから日が浅い。
だから
おなじことをやっても
意味がないよ。
アメリカはいろんな文化の集合体だから
タブーも多種多様で
そこを超える気持ちよさを
見ている人が求めているんだと思う。
過激
だって、多種多様な笑いのなかの一部だ。

表現者のことは分からないけど
笑いたいという気持ちが強いことが
いつもすごいなー
って思っているので
アメリカのコメディが好きだ。
笑うことにどん欲。
すごいよ。
2回書くけど。

受け皿あっての
サシャ・バロン・コーエンですよ。
ひとりで突っ走って
あんな映画撮ってたら
ドン引きだわ。
人種間の理解不足や
失礼なことをし、タブーを犯すことが笑いにつながる
また「ここはアメリカ!」っていう絶対的アイデンティティもある。
その土壌があるから映画になったし、受け入れられてもいるはずだ。

で、話の本題はここからです。
見ていて、イライラしちゃって
前置き長くなりました。

数日前に
岡田あーみん著
『お父さんは心配性』読んだばかり。
もうひとつのブログでも感想書きましたが、
30年前の少女漫画で
これは
早かったんじゃないか。
と一瞬よぎったけど
それでも
当時の空気をまとっているのを感じたので
あの頃
これくらいのめちゃくちゃや過激さは
確かにあったのかもしれない。
ドタバタとベタをベースにしつつ
展開やエピソードは
シュールで過激。
実生活だったら
1話で3回くらい主人公(お父さん)は死んでいる。
全身骨折しても
蛇に頭からかじられても
耳から脳みそ垂れても
首が90度に曲がっても
話は
転がっていく。
「もー、しょうがないんだから!」
と愛娘のりこちゃんが言えば
丸く収まる。
それなのに
ぬるさがまったくない。
パンチの速さと強さと
打つ回数の多さ。
格好いい。
わたしはこのマンガで
点滴に空気が入ると
血管に空気が入って死ぬ
ということを学びました。
お父さんが
のりこのボーイフレンド北野くんの
点滴をカッポリ口にくわえて
ふーふー
と全力で二酸化炭素を送っていたのです。

圧倒的な過激さに小学生だった私は
怖くて
ドン引いたのを覚えています。

でも
大人になってまだ記憶に残っていて、
また読みたいと思った。
当時の怖いというリアクションは正解だったと
今でも思います。
受け手としての能力がまだなかったから。
大人になってよかった。

ちなみに
あーみん先生が
この連載を始めたのは
高校生のときだそうです。

過激でぶっ飛んでいるくせに
お父さんが暴走する発端は
人間の持つ基本的な嫉妬だったり
見栄だったりして
人間の機微を読むその観察眼に驚きます。
高校生で!

連載は5年続きますが、
それでも20代前半だよ。
おそろしい才能。

身近に笑いはある。
身近だからこそ
笑えることもたくさんある。
アメリカの過激さを
その文化を知らない私たちが
ありがたがって
喜ぶのは違うなー
そういうつもりじゃないんだろーけどさー
でも
そう見えるひとはいるだろーなー
って思って
今日の記事にいたします。
あれは
受け入れる度量がアメリカにあるのが
すごいんだ
って。

書かないつもりだったけど…
ひな壇を町山さんは
バカにしてましたけど
あれだって
ぬるくはないし
フォーマットはもう時代から遅れていると
わたしは思っている。
だから言っていることの
論点ずれている。
あの発言はバラエティ見ているとは思えない。
見てるとしても
ちゃんと見てないよ。
たぶんなんとなくで言っている。
以上。

それではみなさま
よい週末を~

ここまでの10匹のコブタちゃん

2013年05月22日 | 面白い女性
今週もこの番組で笑っちゃった。
どこで笑っちゃったかというと、
唯一の
男性出演者である
アンジャッシュ渡部さんが
コブタちゃんたちの
いいところをひとつずつ言っていく
という無茶ぶりのところで。

いいところを言われているときの
みんなのリアクションが
徐々に顔芸のコーナーになっていく様。
最高でした。
全員分放送されなかったのが
本当に残念。
森三中大島さんと黒沢さんのところ
見たかったなあ。

正直、気になっていたのです。
渡部さんはどう思っているのか。

これは
ジェーン・スーさんプレゼン
「私がプロポーズされない100の理由」
という話から
始まります。
お友達と
結婚できない理由をあげていったら
100くらいいっちゃった。
というので、
あげていく。

たとえば

「疲れた彼氏を家具屋に連れていく」

とか

「彼に野菜をたべさせようと奮闘している」

など
重くさせる要素となることを平気で言ってしまう
とのこと。
話はそれるけど
一個一個、大喜利として
クオリティ高いですよね。
家具屋(IKEAね)のカップル率を考えると
いろいろ妄想できますな。

それはいいとして、
それを言ったときに渡部さんが
「好きで大事にしたい子なら全然いいけど」
と2回ほど言う。
それを受けて
さっきから何?
好かれてませんでしたよみたいな
あんたね全員見下しているよ
という流れから
ひとりずつイイところ言っていけ
となった。

わたしも
下に見てんじゃないのかな
って思っていた。
渡部さんは
モデルと付き合うような
チャライやつ
女は顔で選ぶ派
という印象で、
わたしはチョイチョイ芸人としての
能力の高さをここで褒めてはいるけど
はたしてそういうタイプの男性は
女性芸人をバカにしてはいないだろうか
という懸念は
いつも思っていたのです。
渡部さんを入れておけば
清潔感もあるし女性受けも安心
さらに
放送作家鈴木おさむ氏とも旧知の仲というじゃないですか
ひょっとして
そういうことで
キャスティングされたんじゃないの?
今んとこ
巧くいっているように見えるけど
息切れも見えるわけで
ぶっちゃけ
女性芸人と絡むの辛いんじゃないの?
そこんとこ
どうなんだろう。と。

それで、
渡部さんが言った事にゃ

直美ちゃん
とても気を使ってくれる
ロケでもガンバリ屋さんで
頼もしい、安心。

春菜ちゃん
ロケを一緒にしていると
笑いを作り出す天才で
ディレクターよりも自分よりも
先に笑いのポイントを見つけて笑いにつなげてくれて
助かる。

村上さん
この番組のかじ取りで
頼りにしている。
軌道修正してくれる。
番組が円滑にすすんでいるは
村上さんのおかげ。

可奈子ちゃん
師匠シリーズは
番組の生命線。
視点でかなり救われているし
さすがだなと思う。

ジェーン
違うジャンルにも関わらず
慣れない現場で
こんな猛者のなかで
すごいなと思う。

だってさ!
超ちゃんと見ているし尊敬してるじゃん。
そして
芸人だなー
完全に仕事目線だけど
それもいいなー。
信頼できるなー。

一安心した。
女性として…
なんてこと少しでも思われると
面白さ半減することはいくらでもあるし
そして
このメンツですものね。
冷静さがないと
キツイと思います。
このひとに任せて大丈夫だな。
と、ジワと心に染みた。

実際は
みんなの顔が面白すぎて
内容関係なかったけどね。
面白さと
感動が一緒にきて
ここんとこ見た
テレビ番組のなかでも
名場面に入ると
あたしゃ思いました。

先週のガキの使いも良かったし
今週のロンハーの小峠さんも
すばらしかったけどね。
どれでも
これを書いておきたかった。

正直
直美ちゃんの味見コーナーは
コーナー化しなくていいけど。
たまに見るのでいいです。
それよりも
パクパク美味しそうに食べてほしいです。

あと可奈子ちゃんの師匠コーナー
もっとほしい。
安田美沙子さんの回
最高でした。
名指しで
するどく笑顔で刺す。
はんなり。

でわまた~

ここ2週のさんまのまんま

2013年05月20日 | テレビ
2週間続けて
さんまさんが
同じこと言ってました。

関東放送分では
先々週は
東野幸治さん
先週は
吉田豪さんがゲスト。

ゲストの知識は事前に入れない。

と、さんまさん。
週刊誌(ゴシップ誌)の類は読まない。
そのゲストと会った時に
いろいろ知ってたら
新鮮なリアクションができないから。

東野幸治さんの回では
ツイッターを勧められて
そう返した。
ツイッターやネットをやると
いろんなことを知ってしまう。
なるべくゲストの知識も入れないようにしているから。
と。
それから
ハートが弱いから
ツイッターは無理。
強くなったら
やるから。
と、申し訳なさそうにさんまさんは言っておられた。


吉田豪さんの回では
インタビューのコツとして
語ってらした。

さんまさんは
あんなに嘘をつくのに
真摯だ。
ポリシーがあり、
それを表にあまり出さない。
あまり記録を残さない
というのも
そのひとつ
…らしい。

でも確固としてポリシーがあるから
さぐられちゃう。

こういうの
気付かずに通り過ぎてしまうよね。
長く仕事をしている人は
それぞれに
ちゃんとポリシーがあるのがふつうなのに
それを
アピールするひとが
尊敬され
出さない人は
そうならない。

とわたしはここ最近の
お笑い好きの話をきいていて
考えている。
でもどんな現場でもそうか。
アピール上手は
目の曇った人には評価されるけど
裏読みをしている近くの人間には
嫌われている。

尊敬されたいひとはアピールすればいいだけで
それが目的でなければ
する必要ない。
尊敬なんて邪魔なだけだ。


思えば
先々週も
先週も
裏が好きなひとが
ゲストだった。
チラチラ見えているところを
よいこら
と表にさらして見せるひとびとだった。

要するにこういうひとたちの
ニーズが高まっているんだね。
メジャー化してきたってことだ。
それはそれで
時代を映していると思う。
って
さんまのまんま見ているだけで
何を偉そうに言ってるのでしょうか。

ただ
世の中の見方が
もしかして
少しずつ少しずつ
変わってきているのかもしれないなあ
って考えております。
お笑い好き
というひとで
私の世代で
明石家さんまびいきって
私が
これくらいいるだろう!
って思っているより少ない気がしているけど
ついに
風向きが変わってきているのかもしれません。

吉田豪さんが
もっともインタビューしたかったのが
「さんまさん」
と言っていて、
「あちこちで言っていただいているようで」
と、さんまさんが頭をひょっこり下げる場面がありました。

今でもヤンタン聴いている
と語っていて
「嬉しいけど困る」とさんまさん。
わたしとしては
そんなこと言われると
このひと好きになっちゃうかも
と、ふとよぎりました。
自分が好きな芸人さんを
自分より好きなひと
を、
見つけると、少し嬉しいですよね。
この感情をなんとする。

風向きが変わっているといえば
ウッチャンナンチャンが
また
来てる
と私は勝手に思っている。
ウッチャン司会の番組に
このところ
ハズレがないからだ。
お笑い好きでない会社のひとも
「信頼できる」
と思っていると胸の内を話してくれました。

という話は
またいつか。

ではまた水曜日に。

ロンドンハーツ今後の課題

2013年05月17日 | 面白い女性
ロンドンハーツの
私服がダサいどうちゃらトーナメント
を見てました。
手島優さんの迷走ぶり!
と、心の手帳に書き込んで
優勝は
オアシズ大久保さんでした。

1回戦で
オアシズ対決をして、
光浦さんに負けたのが運のつき。
なのかどうなのか
でも誰よりもたくさん画面に収まっていた。
だれが優勝しても
いいくらいの微妙なラインでしたけど
これをしっかり受け止めるのは
大久保さんなのかな
って
ふと思った。
あれはちゃんと面白い返しができたから
勝ち進んでいった(ダサいと選らばれていった)
とわたしは
妄想している。

おしゃれでもいいから
面白いこと言わないとね。


痛いやイジラレやすい

面白いは違うし、
正面から
「ブスだな!」
と言われて
「おおい!」
と真正面から行けるのは
女性芸人だけなんだな。
ここの分断を見ると
女性が面白いって証明されるのは
この番組ではないな
って思いました。
女性芸人は面白いですよ。
それは前提であって、
それでも
芸人さんは仕事ができるから
ちゃんと面白くなったにすぎず
女性のおもしろさは
なにひとつこの番組では今後も実行できないんではないか
と思った。

というのも、
コメントする側の淳さんと有吉さんと小木さんと亮さんの男性陣と
女性陣(YOUさん、辺見えみりさん、益若つばささん)の
温度や方向性がズレているように感じたから。

たとえば
元AKBの野呂さんは
すごく可愛いく好感が持てた。
若いこともあるけど
ハツラツとした自分のキャラクターと
合った
背伸びしない
さわやかな服だった。
野呂さんはでも
太っていることをイジラれるために
呼ばれたんだろうな
あの並び
と私は勘ぐっている。
登場のときの淳さんの野次の感じ

YOUさんがコメントした後での感じでは
野呂さんの立ち位置と
番組の方向性が変わっていた。

光浦さんは
ダントツのオシャレ度で
みんなをびっくりさせました。

そう。
ここで
おしゃれを語りだすと
やっぱり
面白い方向には行かないんだわ。

芸人さんたちであとは何とかしてたんだわ。

だからって
それが正しいとは
わたしは思わない。

この企画
女性やOLにターゲットをしぼった
媚び媚びミエミエ企画で
基本的に気に入らなかったけど
今回
女性側コメントが
空気を呼んでばかりの
良い子コメントではなく
ちゃんとファッションを考えた真面目さがあって
そこが
番組が思い描いた流れとは
巧く行かない感じとか
ひさびさに
旨味がでまくっていて
たまらなかったです。

面白くはないよ。
ただ
製作者側の意図が外れているように見えて
い~ひひひ
嫌汁だして
喜んだわけです。

この番組が思い描く地図と
真摯な態度の末に展開した本当の流れとの隙間が
ロンハーがなんとかしなくちゃならないとこだと
思っている。
余計なお世話ですけどね。
ただここが埋まったら
もっと面白くなるか
もしくはもっと好きになるのになー。


女性のために。
という建前使って
女性に人気のタレントをそろえたところで
本当にやりたいこととの隔たりが
こんなにもある。
この番組は
何度も言うけど
「女性のため」を道具に使っていて
本当はそんな気はこれっぽっちもないのだ。
これは何かを補うための隠し蓑にすぎない。
だからって
この番組を憎んだりしないし
超絶面白い番組とは思っている。
でもさ、
ちょっと気に入らないだけ。
姑息だなあ
っていつも思うだけ。

今日はオアシズのこと書こうと思ったら
ロンハーの課題について
考えていた。

まあいいか。
伝わりきれないとは思うけど
このへんで。
良い週末を。

もうすこしで8年目のリンカーン

2013年05月15日 | テレビ
TBS火曜の10時といえば
『リンカーン』
バラエティ番組です。

「といえば」の浸透率がいかほどのものか
分かりません。
なぜなら
バラエティ番組として
そこまで注目されているとも思わないから。

松本人志さんが番組で言っていたことですが
「『リンカーン』が好きって…微妙」。

お笑い番組で何が好き?
って聞かれて
「『リンカーン』!」
って真っ先にこたえる人
あんまりいないと思うんです。
「お笑いが好き」ってひとに
『リンカーン』が好きってひと
きいたことない。
え?言い過ぎ?

それくらい
微妙な位置にいるバラエティ番組なのですが
ずいぶん続いています。
調べたら2005年10月スタート。
7年目だそうです。
わー。

当初はじまったころは
何この豪華な面子は!
と驚き、
さらに
だ大丈夫?
と不安になりました。
そうこの番組は
出演者はやたらと豪華。
セットにお金を使う。
でも
企画がイマイチなのです。
グッと心をつかまれるものが少ない。

こんなに良い芸人さんがそろって
これかい!
と思わせるラインをずっと保ってきた。

だからたまにそのラインがピ!と良いほうに上がり、
素敵な企画もある。
たとえば初期の企画でいえば
「フレンドリーダウンタウン」とか。
普段からみのない若手芸人さんと
ダウンタウンがため口でどこかロケへ行き、
敬語を使ったら罰ゲーム
ってやつでした。
バナナマン設楽さんの家に行ったりとか。

いいなと思うときはたいてい
ダウンタウンの特別感を
いい具合に消化しているときです。

わたしの個人的な意見ですけど
さま~ずも
雨上がり決死隊も
きゃい~んも
そうそうぐっさんも
バナナマンも
おぎやはぎも
アンジャッシュも
リンカーンおなじみのメンバー
全部
実力もありますし
面白いしスターですよ。
大好きだし、
尊敬しているし、格好いい。

でも
でも
ダウンタウン
は、
そことは全然違うゾーンにいる
伝説のお笑いコンビだから
どうしたって
リンカーンのような
横並びの番組で
ダウンタウンと
そのほかの人が
上手に混じり合うのは
すごく難しい。

例えて言うなら
今活躍しているアイドルのなかに
ひとり
郷ひろみがいる
感じですよ。
ゲストとか司会とかじゃなくて
横並びで。
みんなで同じことすんのよ。
パン食い競争とか。
そしたら
どうしたって変な感じになるじゃん。
ひとこと触れないわけにはいかないじゃん。
どんなにひろみが普通の活躍をしたところで。
違う?
うーんと
聖子ちゃんがAKBの番組に混じっている感じですよ。
違うか。

ダウンタウン以前と以後だと
バラエティに出る芸人さんの
タイプがまったく変わっていってしまっている。
以後は
人懐っこいフレンドリーなイメージを見せるとか
ライブでは人格変えてみるとか
それぞれの創意工夫やノウハウで
思考錯誤して
勝ち抜いて売れてきたひとたちで
ダウンタウンの売れ方とまったく違うし、
同じ番組で同じ企画をしていても
どうしたって両者に
溝ができる。
ほかの芸人さんが
ダウンタウンを尊敬しすぎている
って一時は思ったものです。
遠慮や
嬉しさが前面に出すぎていて
キワキワの面白さが
影をひそめてしまう。

しかし
たまに
横並びにするからこそ、
面白い企画もあるのも確かで
でもさっ
その打率が低いのよっ
と、素人(わたし)がソファに寝転びながら
悪態ついていたのです。

それで
前置きが長くなりましたけど
今週。

「説教先生」という企画がありまして
ローラが先生として
みんなにTwitterをやらせる
というものでした。
浜ちゃん以外の全員に
iPhonが配られて
みんながTwitterをやることに。

これは
「騒然」「ヤフーニュースにもなった!」
という番組の繰り返しのあおりも
大げさではないくらい
当然ながら
わたしも
騒然
となりました。
ひとりで騒然。

番組は、
1週間
ツイートしているメンバーたちの楽屋風景やらを
追った映像を流していました。

そのなかで
蛍原さんが
言っていました。
タクシーのなかで
感嘆したような調子で。

「松本さんがツイッターしているなんて
 信じられないですよ」

これ!
この一言につきる。
今回の企画は
これ以上でも以下でもない。

自分の日常に
松ちゃんが
その瞬間につぶやいた言葉が
入ってくるなんて
すごい。
新時代、すごい!ありがとう!
横並びにしてくれてありがとう。

リンカーン史上
最たる企画のひとつに
入れてもいい。
もちろん私基準だけど。

たぶん
私の中で
ダウンタウンが大きいだけの話なのかもしれない。
だからこんなこと思うんだろうけどさ。

ちなみに浜ちゃんの偽アカウントも
登場しました。
記念にフォローしておきました。
もう消えちゃったかな。

ところで
三村さんが抜群に面白いツイートをしてます。
さま~ず二人の楽屋の会話も
とっても良かったけど。
三村さんのツイート
これからも続くといいな。
今日は
さま~ずのことを
本当は書こうか
と思ったのだけど、
リンカーンを見たら
やっぱこのこと書かずにいられないでしょ
と思ったもんで
とくに面白いことも書けないですが
今日はこれまで。

ではまた金曜日に。
ふー
しんどーい

先週のアンタッチャブル柴田さん

2013年05月13日 | テレビ
アンタッチャブルの柴田さんが
アメトーークに出ていました。

30周年特別企画に
ちょいちょいアンタッチャブルとして
過去のVTRが流されていたので
あれ?なあにこれ。
と、復活の兆しを感じていましたが、
意外と早くそのままアメトーークに
「毛深い芸人」として出演されていました。

へー
ふーん

かつて
わたしのなかで
漫才師現役1位がアンタッチャブルだったことがあります。

主軸のネタを
どんどん茶化して
流れを邪魔する漫才のスタイルは星の数ほどある。
でも
アンタッチャブルは
山崎さんのキャラクターの仕上がりと
柴田さんの一歩引いた的確なツッコミが
絶妙で
山崎さんにイライラする前に
すごく面白いと思ってしまっている。
うざいキャラなんだけど
笑わせるためのスイッチを押すほうが
ウザイと感じる脳みそよりも
早くて、
こいつ邪魔だなー
って一回も思ったこと
わたしはない。
当時からウザイって言っている人いたし、今もいると思うけど
あのときは
うわーめんどくせー
って客が思う前に
柴田さんが
そう態度で示していた。
スイッチを入れるのはいつも柴田さんで、
そのうち
イライラさせられている柴田さんが
面白く見えてくる。
最初は
山崎さんの細かい言葉遊びやアゲ足取りに目が行くけど
しだいに
柴田さんの翻弄される様を
楽しむ漫才に変わっていく。
あくまでも私の偏った意見です。
だから
山崎さんひとりでは
ちょっとなー
ってコンビのときは思っていた。

アンタッチャブルはネタの構造どうこうの前に
「人」の力が強い。
人柄なのか
個人の魅力なのか
ふたりじゃないと成立しない
そのひとだよりの良さがあった。

だから
柴田さんがある日突然理由も分からず
バッくれて
未だにその理由をきちんと皆がイジリきれてない
ってのは
ものすごく
漫才コンビ・アンタッチャブルとしては
痛手だと思っている。
アンジャッシュ渡部さんが
いじっているところしか見たことない。
いろいろ言われているけど
本人からキッチリハッキリ
笑いとしてのオトシマエをつけてもらうまで
本来の理由なんてどーでもいい。
大事なのは
オチだ。パンチラインだ。

柴田さんは
竹山さんのライブでも
アンタッチャブルの漫才復活を願ったり、
ちょいちょい漫才イベントに
名前を見かける。
漫才師への情熱があるのだと思う。
ブログも対話形式だし。

漫才は
人を見せるものだと
確かバナナマン設楽さんが言っていたと思う。
そのネタが
たとえ何度練習してきたものだとしても
まるでそのひとがその場で考えついたように
話さなきゃいけない
そういうお約束でできている。
だからこのひとが言っていることは
信用ならないかも
って
一瞬でも思っちゃうと笑いにくい。
そしてアンタッチャブルの漫才は
ふたりのことをまるっと信頼できちゃうから
面白かったんだよね。
代わりがきかないから
愛せたのだ。

スタイルが漫才だったもんだから
損している
と勝手に思っている。
コントだったら、
大手を振って
ふたりのネタが見たい
って言えたと思う。
でも
漫才だったからさ
かつての輝き知ってるからさ。
今後しばらく柴田さんがテレビに出ても
それが
よぎりまくると思う。

今回のアメトーークは
まわりが微妙に引いた空気になるのを
うまく笑いにしているように見えた。
そのうち慣れるんだろうか。

ハッキリ言って
そんなに
漫才漫才
とこだわる必要はないわけで
ふたりとも今後はタレント活動で成功すれば
それでいいじゃん幸せじゃん
とも思っている。
柴田さんの芸能界復活を懸念しているわけでは全くなく。

ただ
かつて私の中の現役1位だったもので
未練があるのです。
違和感を感じてるとか
言っているくせに、
どうなるのか復活するのかしないのか
どうしても気になる。
こだわっちゃってんの、わたし。
複雑なんです。

ところで
今の現役1位は
サンドウィッチマンです。
なにかドッキリ的な番組の
飲み会隠し撮りで
サンドウィッチマンの伊達さんが
アンタッチャブルの柴田さんのツッコミを参考にした
と言っていて
鳥肌立ったのを覚えています。

好きな漫才師同士のエールの交換って
めっちゃ鳥肌たつところやんけ。

とは、小杉さんが
ブラマヨとゆかいな仲間たちで
ナイツがゲストの時に言っていた名言です。
え?ナイツだったよね。
これみて、
ああ小杉さん…お笑いが、漫才が大好きなんだな
って思ったんだけど
それはまったく別の話
でした。

いつかブラックマヨネーズの現時点も書こうっと。

それでは
今日はこのへんで。
この
ワンテーマの偏愛的コラムにしてから
楽しさとは裏腹に
アクセス数下がりまくりです。
求められていないのなら
余計に血が踊るぜ。

ではまた水曜日に。




どぶろっくのネタについて

2013年05月10日 | テレビ
ふー。
YouTube見すぎてしまったー。
恐ろしき関連動画の罠。
「あれ?これはなんだろ」
という好奇心に勝てずに
気がついたらすごい時間になってしまっています。

ところで
先日、会社のお友達と飲みに行ったときに
「いま、だれ面白いの?」
と聞かれて
有吉さんじゃない?
とか無難な答えを返したら
そーだよね!それはすごい思ってたわ!
と返ってきたので、
知っている人にはもうちょっと
と、自分の知識自慢をしたく、
「どぶろっく」
と答えてみました。
どれみても本気でネタが面白いと思うのは
今んとこ
わたしのなかで
テレビで見ることのできる芸人1位だろう
と思いまして。

わたしが
どぶろっくを初めてみたのは
おなじみ
『あらびき団』です。

今とはスタイルが違って
座ってふたりで譜面を見て、
「♪女っつーのは」
と、女へのエロ目線あるあるを
歌っていました。

これは相当な面白さだな
と、思ったけど、
なんでか、人に勧められない気がしてました。

このたび、
あらびき団の動画を漁っていて
気がついた。

歌詞が直接的すぎるのだ。
身も蓋もなくて
そこも面白いんだけど、
爆発とか
液とか
股間とか言われちゃうとね。
そこは
男のオナニー話に通ずる
女性がついていかない
(ついていけないんではない、あえてついていかないのだ)
ドン引きエリアだ。

それでも
彼らのネタには潔さがあったし、
わたしは
女ウケとか子どもウケ、
コアな男ファンウケを考えて
計算しているネタよりも
好きなことを全力で表現するネタを
愛するので、
すごくいい芸人さんだな
と覚えていたのだ。

そのころの
良いネタ↓

どぶろっく あらきび団 4 ♪聖夜


そのあと
『エンタの神さま』で
見かけたときは
少しスタイルが変わっていた。

森本さんがギターを持った。
そして
江口さんが踊りだした。
そのときはエンタ使用?
と思って、
あんまり期待せずに聴いた。
そしたら
歌の力が勝って、
すごく良かったのです。

下ネタは抑えめ
と思ったけど、
全力で男のバカを吐き出す様は変わらず
どぶろっくは
このスタイルで
まだまだテレビに出ている。

「もしかしてだけど」シリーズ。



この番組のこの回、
わたしも録画していて、
このネタのために、
HDDでロックかけて消えないようにしております。
ネタの時間がいいのか、
テレビ出演で見たネタのうち、
この回が私の中ではベストだ。

どぶろっくの
何がいいって、
すべてが
絶妙。
歌唱力、
見た目、
歌詞、そして曲。

何度も書くけど
「♪もしかしてだけど」
って、1番の歌詞を聴くと
なるほど、こういうシステムか…
と分かる。
で、2番から観客は自分の答えを考え出す。
最後の歌詞のオチで
彼らがなんていうか予想する。
すごいのは
どぶろっくが歌う、その答えは
ぜんぶ自分の想像を上回る。
面白さで上回る。
私自身が面白くない
のかもしれないけど。
このネタにかかわらず、
どんなネタも
落ちの方向性やパターンを
フリが始まってから
想像するものじゃないですか。
で、
あーはいはい
そのパターンですか
なんて、心の中で思うことは良くある。
面白さのベクトルとは違う
って個人的には思っているけど。
奇想天外な方向性のネタって
人気ありますよね。
それは、自分では想像しないこと
っていうのに、
驚きと興奮があるからなのだけど
どぶろっくの歌ネタは
しばりをグッと狭くしていながら
それを飛び越えてくるところが
格好いい。

それに加えて
歌だからなのか
オチを知っていても
何度も聞ける。

なんだか格好よく見えてきちゃうんだよなー。

ただ分かったフりは
申し訳ないので
遠巻きに見てます。
どぶろっくのおふたりを見に、
新宿ルミネで行われた事務所合同ライブに行き、
おふたりの柔和そうな人柄が、
とても良かったのは覚えています。
でもこれ以上、彼らのことを知らないので、
ネタのことに限って書きました。
とにかく良いネタってことで。

ところで
どぶろっくが
歌ネタしばりの大会
「歌ネタ王決定戦2013」で
決勝に出るとのこと。
大阪だけで放送の模様なので
見ることができず残念ですが。

ちなみにいろいろ調べていたら、
CDデビューし、
さらに
「女つーのは」はネタ本になっておりました。

わたしが知らないだけで
すでに人気者なんじゃないか?

と、思って娘に
「小学校で、“もしかしてだけど~“、流行ってないの?」
って聞いたら
「だれも言ってない」
とのこと。
子どもに届いたらそれは流行った
と思うことにしているので、
いまのところ千葉付近では
来てません。
失礼な書き方になりましたが、
子どもには
「まだ流行ってないのか!?遅っ!」
って言っておきました。

では今日はこのへんで~。

また来週~。