経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

ロングテール型の株価チャート

2007-01-29 | 知的財産と投資
 今日の日経金融のマーケット面に、ジャスダックの新市場について説明されています。元々は新興市場のリーダー格であるジャスダックですが、最近は若くて勢いのあるミクシィなどのスター銘柄がマザーズを選ぶことが多いということもあって、「先端VB」のための新市場を創設して対抗するとのことです。
 新市場の上場基準を既存市場の基準と比べると、
① 黒字化の見通しが確認できれば赤字でもよい(既存市場は最終黒字or経常利益5億円以上)
② 純資産がゼロでもよい(既存市場は連結で2億円以上)
と緩和されている一方で、
③ 技術開発や事業開始から10年以内
④ 投資家向けIRを1年以上行わないと上場廃止
という要件が課されることになるそうです。
 ②は、すなわち会計上の資産が小さいということであり、③は何らかの知的資産が存在し、④は知的資産を評価するための機会を提供するというふうに読めますから、これは要すれば、
 オフバランスの知的資産に着目した新興市場
とでもいうことができるのではないでしょうか。
 と考えると、とても夢が膨らむ格好いい市場ですが、「オフバランスの知的資産の評価」は極めて難しい事柄です。「ロングテール」型の株価チャート(例)を見かける機会が増えるようなことにならなければよいですが・・・適正な株価形成がなされるように、④のIRの部分に期待したいものです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。