経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

サブプライムローンと知的財産の証券化

2007-08-16 | 知的財産と投資
 最近の経済ニュースは「サブプライムローン」一色で、市場は崩壊の一途をたどっています。まったく、たまったものではありません。
 サブプライムローンは、信用力の低い人に高金利で貸し出した住宅ローンで、これが証券化されて、高利回りを売りに世界中の投資家が購入しているそうです。このローンの焦げ付きが増加し、その損失が投資家に波及しているようだとのことですが、証券化して様々な投資家の手に渡ってしまっているため、一体誰がいくらくらい損をしたのかが把握できず、その不透明感が市場を混乱に陥れているとのことです。こういう状態になって、「金融のテクニックに溺れて、何でもかんでも証券化してばら撒くのは問題だ。」と、すっかり反省モードに入った論調も出てきているようです。こうした市場の反省モードは、ITバブル崩壊以来のことかもしれません。
 そういえば、知財の世界でも注目のテーマの一つに「証券化」がありました。おそらくサブプライムローンよりハイリスクで、おまけにリスクの質がわかりにくい(サブプライムローンは少なくともリスクの質は比較的わかりやすいと思います)金融商品ですから、こういった反省モードに入ってくるとしばらく出番は巡ってこないかもしれません。


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