経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

NOVAウサギは雪印かペコちゃんか。

2007-10-29 | 新聞・雑誌記事を読む
 赤福とは違い、こちらは既に毀損が進んでいたブランドではありますが、ついにNOVAが会社更生となってしまいました。「NOVAうさぎ」も厳しい状況ですが、教室を引継いでくれるような支援候補企業に打診中とのことですが(楽天とイオンは否定的なようですが)、ブランドが生き残るかどうか、「ペコちゃん」と「雪印」の瀬戸際にあるようです。
 ところで、「NOVAうさぎ」「駅前留学」「お茶の間留学」を核とするNOVAのオフバランス資産(⊃知的資産)の価値は市場ではどのくらい評価されていたのか。2年前(2005年3月期末)の資本勘定が90億円で時価総額が約300億円だったので、その頃の評価は200億円強となります。これが、直近の時価総額が約10億円、2007年6月末の純資産が3.5億円ですが、そこからさらにもの凄い勢いで赤字が拡大していますので、それを考慮すると20~30億円程度といった計算になりそうです。簿外の債務があったりすると(講師の給与が止まっているそうですし)、さらに計算上は高い金額になります。さて、買い手は現れるのでしょうか。

※ 今日の新聞報道によると、簿外債務が数百億円増えるようなので(ということは営業権等を含めた知的資産の価値も数百億円)、数十億円で買えるといったような話ではないようです。