経営の視点から考える「知財発想法」

これからのビジネスパーソンに求められる「知財発想法」について考える

問いに答える

2007-06-06 | その他
 昨日、弁理士試験短答の発表があったようですが、この時期になると、自分の受験当時に指導を受けた先生に言われた「問いに答えよ」という教えを思い出します。
 多肢(短答)から論文までの間に、他の先生はいろんな予想問題を配布したりされていたようなのですが、その先生はただ「これまでやった復習をしっかりやって、あとは『問いに答えて』ください。とにかく、『問いに答えて』ください。」ということを繰り返し指導されました。この指導方針は、論文試験の本質を突いていると思います。
 
 知財実務においても、「知っていることを伝える」のではなく、「問いに答える」ことが基本中の基本です。そういう意味でも、受験時代のいろいろナーバスな時期に、「問いに答える」ことの重要性を体に染み込ませる意味は大きいと思います。
 尤も、「問いに答える」ことはコミュニケーションの出発点となる基本動作であり、それだけでは顧客ニーズに充分に応えることは難しいと思います。次の段階で求められるのは、的確な「問いを発する」スキルとでもいえるでしょうか。