J-league Div.1 - 2018 season 32nd sec.
Sapporo 1 v 2 Urawa @Sapporo Atsubetsu Park Stadium, SAPPORO(AWAY)
天皇杯はさておき、リーグ戦でACL圏内に入るためには残り3試合を最低限勝ち続けなければならない浦和はライバル(と個人的に勝手に思っている)、そしてACL圏内で我が軍より上にいる札幌さんのホームに乗り込んでのアウェイゲームでした。今回は00年J2で凌ぎを削り合ったシーズン以来の厚別、そしてコンサドールズの皆さんのお姿も拝見して何やら懐かしい心持ちにさせられましたが、状況としては懐かしんでいる場合でもありません。浦和はU19代表から戻った橋岡が戦列復帰でスタメンに戻ったものの、一方で中盤の守備の要の青木の負傷が依然癒えず、前節に引き続いて阿部がアンカーに入る形になりました。対する札幌さんは駒井選手が契約上の規定で出場できず、ジェイ選手が出場停止のため1トップには都倉選手が入りました。とはいえ、昨年の対戦を踏まえれば怖いFWであることに違いはありません。
試合は序盤から浦和がこの日は中盤のプレスが効果的で試合の主導権を握ります。6分にはカウンターから左サイドで長澤が逆サイドに上げたボールに武藤が反応。兵藤選手の前に入ってうまくトラップしてGKと1対1に持ち込み難なくゴールに流し込み先制に成功します。ただ、都倉選手が落としたボールに三好選手が飛び込んだり、あるいは三好選手が前を向いてドリブルで前進してくる形にはやや危ういところがあり(それでももうひとり怖かったチャナティップ選手には終始仕事をさせていませんでしたが)、その三好選手から福森選手が上げたクロスに都倉選手らが真ん中で潰れて、ファーで宇賀神の前に入り込んだ進藤選手に頭で押し込まれて同点に追いつかれてしまいます。それでも35分に左サイドで仕掛けた宇賀神のクロスがころころ転がって宮沢選手も足が届かずど真ん中にいた武藤に渡り、それを再度決めて再び勝ち越しに成功して折り返し。
後半に入るとビハインドの札幌さんの攻勢の前に浦和は防戦する時間帯が多くなりました。それでもしっかりとブロックは作って守ってはいましたが、最後のところでマウリシオや槙野が何とか弾き返すような場面も多くてみていてハラハラ、ギリギリの戦いを強いられていました。序盤都倉選手とやり合う場面が多く少々心配したマウリシオ、そして昨年はやり合って退場に追い込まれた槙野がその都倉選手をよく抑えてくれていました。73分に阿部に代わってアンカーに入った柴戸も押され気味だった流れを変えてくれましたね。ここに来てオリベイラさんが彼に寄せる信頼と期待は伊達じゃない、というところでしょう。札幌さんは最終盤のセットプレーでGKクソンヨン選手まで前線に顔を出して猛攻を仕掛けてきましたが、そういうわけで浦和が逃げ切りに成功。攻撃面では2ゴールの武藤は勿論のこと、アクセントになっていた長澤も評価したいところです。
累積で柏木を欠くA湘南戦も厳しい戦いになるでしょうが、インターバルでしっかり調整して勝ち続けてリーグ戦を締めくくって欲しいところです。ところで、試合後にオリベイラさんとミシャさんが挨拶した後に何やら長々と話し込んでいて、またミシャさんが煽ってるのかな~とか勝手に思っていましたが(笑)、とんでもない思い込みで、その実
こんな美しいやり取りがあったのですね。愛着のあるミシャ監督。勝負弱いとかなんとか揶揄されることもありますが、この日の札幌さんのパフォーマンスを見て「相変わらずいい仕事してるなー」などと感じました。
J1第32節 札幌1×2浦和@厚別